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カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 ダイナミクス b labo vol.69

ダイナミクス

簡単にいえば音の強弱のことですが、バンド全体の音量調整をすることはとても大切です。PAに任せるのではなく自分たちで意識してやらなければいけませんよ。

よく練習していて上手なのに「残念だな」と感じるバンドを時々みかけます。曲が始まってから終わるまで一本調子なのでドキッとする場面がない。きつい言い方をすると「予定業務完了」としか感じられません。

Aメロ→サビ→間奏・・・と曲の展開ごと場面に適したダイナミクスを考えましょう。音の強弱だけではなく切り換え方も大切です。抽象的な表現ですが「ページをゆっくりとめくる」とか「カメラがターンする」みたいにイメージして曲に合った切り換え方法を考えるべきです。

主にダイナミクスを支配するのはドラムですから、ドラマーには特に意識していただきたい。これには会場や状況によって出せる音量の最大値をあらかじめ知っておくとよいです。リハーサル時に「ここがMAX」というポイントをチェックする。そこから逆算してダイナミクスを考えて曲にあてはめていくのです。

私は基本的にリハーサルはステージ上ではなく客席で行っています。オーディエンスの立場から聴いてドラマーやほかのメンバーにダイナミクスを伝えています。ドラマーには無理なことですからほかの人に指示してもらうよう心掛けてください。

ハッとしたり、ドキッとするなど感情の起伏があるから、音楽やエンターテインメントは楽しいのです。練習したものを予定通りにやるだけではなく、ダイナミクスというエッセンスをたくさん取り入れてください。

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