エヴァンゲリオンと都市伝説【死海文書と裏死海文書】
こんにちは、ところてんです。
今回は実際にある死海文書、そしてエヴァンゲリオンの裏死海文書について考察していきたいと思います。
「死海文書とは」
死海文書とは1947年以降、死海の北西にあるクムラン洞窟などで発見された972の写本群の総称であり、
主にヘブライ語聖書(旧約聖書)と聖書関連の文書からなっています。
書かれたのは紀元前140年頃から、紀元後68年にかけてのものと推定されており、
場所や年代においてもイエスの誕生の前、そして生きた時代と合致しており、宗教的にも歴史的にも大きな意味を持ちます。
そのことにより、キリスト教の発祥やユダヤ教の実情をうかがわせるものでもあり、
「二十世紀最大の考古学的発見」ともいわれています。
死海文書は宗教団体である、クムラン教団によって書かれたものとされています。
文書の大部分が羊皮紙、一部はパピルスで、主にヘブライ語やアラム語で書かれており、内容は大きく分けて3つに分類することができます。
第1は「ヘブライ語聖書(旧約聖書)正典本文」これが全体の4割に当たります。
第2はユダヤ教の聖書正典としては受け入れられなかった「旧約聖書外典」と「偽典」とよばれる文書群、エノク書、ヨベル書、トビト記、シラ書などであり、これが全体の3割。
そして第3に「宗団文書」と呼ばれるもので、クムラン教団の規則や儀式書など、これが全体の3割です。
発見当初、死海文書は古代ヘブライ語によって書かれていたため解読作業が始まりますが、その公開があまりにも遅れました。
その原因として、カトリックの総本山であるバチカンが圧力をかけていたともされています。
死海文書はキリスト教以前のものであり、キリスト教が始まる前の状況などが克明にわかってしまうことで、
カトリックに不都合な点が出てくることをバチカンは恐れたのではないかと言われています。
「クムラン教団と終末思想」
死海文書を書いたとされるクムラン教団。
実はただの宗教団体ではないと言われています。
クムラン教団とは、ユダヤ教の一派であるエッセネ派の民によって構成された集団です。
クムラン教団は、クムランで共同生活を送り、教団のメンバーは厳しい修行によって人知を超えた能力を手にした預言者集団だったと言われています。
死海文書の宗団文書と呼ばれるものには
クムラン教団の掟が記された「規律書」、終末地獄の様相が克明に書かれた「感謝の詩篇」、そして旧約聖書の一部でもある「ダニエル書」「イザヤ書」「ハバクク書」の3つの預言書があります。
そして「ダニエル書」には
「エルサレムの荒廃の時が終わるまでには主が預言者エレミヤに告げられたように70年という年数があることを悟った。」
(ダニエル書より)
という預言が書かれています。
このエルサレムの荒廃の時というのは、エルサレムにユダヤ教、キリスト教、イスラム教という3つの宗教が混在している状態を指していると言われています。
そして荒廃が終わるまでに要する時間が70年。つまり1948年のイスラエル建国から70年後。
2018年にイスラエルの荒廃が終わるということになります。
そしてクムラン教団は「戦いの書」の中に光の子と闇の子の戦い、そして世界の終末に関する預言を残しています。
「40年の戦争の中に5年の前哨戦
そして6年の準備期間の後
29年の大戦に突入し
世界は終末を迎える」 (戦いの書より)
これは第三次世界対戦を表しているという解釈もありますが、
有力な説として、テロ組織アルカイダを表しているというものがあります。
先ほどのエルサレムの荒廃が終わるという2018年から40年前、
1978年に起きたのがアフガニスタン紛争。このことによりイスラム義勇兵が武装化し、アルカイダの前身となる団体が作られます。
そしてその5年後、1983年にレバノンのアメリカ関連施設で自爆テロが起こり、それをきっかけにアメリカが中東問題に介入し始めました。
そのさらに6年後、1989年にウサマ・ビンラディンがアルカイダの指導者に就任。
これをきっかけに世界規模の紛争へ突入していくこととなりました。
こう見ると預言の5年、6年、そして29年という数字が奇妙にも一致しています。
ここから世界は2018年で一度終末という形で区切りをつけられ、新しい時代になったとも考えられます。
実際日本では2019年に「令和」となり大きな転換が訪れています。
しかしならばなぜこのように世界は死海文書に書かれた預言のように進んでいるのでしょうか。
それは死海文書通りに世界を操っている者、組織がいると、言われています。
それこそがロックフェラーです。
「ロックフェラーと死海文書」
ロックフェラーは都市伝説が好きな人ならわかるかと思うんですけど、
アメリカの企業家、富豪の家系であり、莫大な財力で世界を操っているという都市伝説が絶えない一族です。
そして死海文書が発見され、世界で初めて所蔵された博物館はロックフェラー博物館です。
ロックフェラーは始めに戦いの書を手に入れ、解読し、そのシナリオ通りに世界を進めてきました。
ではなぜロックフェラーは死海文書通りに世界を進める必要があったのかでしょうか?
それはイエスがクムラン教団の一員であったからです。
ロックフェラーはプロテスタントの家系であり、イエスが所属していた、クムラン教団の予言は実現してしかるべきものだと考え、
現在でも死海文書のシナリオに沿った世界を作っているのかもしれません。
「エヴァンゲリオン、裏死海文書とは」
ここまでは死海文書についての説明と、長らく語られてきた有名な都市伝説を話してきたんですけど、
ここからはエヴァンゲリオンの裏死海文書そして実際の死海文書とのつながりについて話していこうと思います。
エヴァンゲリオンの裏死海文書とは、単純に言えば使徒の名前や現れる順番が書かれたものであり、
アダムが眠っていた白き月の中で発見されます。新劇場版では裏死海文書外典などとも呼ばれています。
(白き月やアダムなどに関しては前の記事で説明しているので、そちらを見てください↓)エヴァンゲリオンと都市伝説【クババと人類滅亡】
エヴァンゲリオンの影で世界を操る組織「ゼーレ」はこの裏死海文書に書かれたシナリオに沿って、
対策や、行動、そして人類補完計画を進めていくわけです。
そしてこの裏死海文書は誰によって書かれたものかという話なんですけど、
これは作中では全く述べられていません。
しかしPS2で出されたゲーム、「新世紀エヴァンゲリオン2」では、この裏死海文書はアダム本人の手で書かれたものだとされています。
アダムたちは白き月に乗り込み地球に来る際、ロンギヌスの槍によって体を液状化させ、目的地に着いたらATフィールドを発生し、元の体に戻そうとしていました。
その際に元の姿などを忘れないためにも、情報を書いておいたのが裏死海文書です。
(一応このゲームは公式や庵野秀明が監修しているので、設定の信憑性としては十分にありますが、
もしかすると、ゲームはゲームの世界という位置付けでアニメなどでは違うかもしれないので注意してください。)
この設定が正しければ、現実の死海文書はクムラン教団が神の預言として書き、エヴァンゲリオンでは神自身が書いたものという違いがあります。
しかし終末に向けて世界を動かす、ゼーレとロックフェラーという存在は似ているのではないでしょうか。
「Qと666」
新劇場版ヱヴァンゲリヲン三作目では序破急としてQというタイトルが付けられています。
これには単に急の(Quickening)をとったとする説や、始まりの合図を表すQ(CUE)、また渚カヲルはアニメでは17番目の使徒であり、
それが登場する回なのでアルファベットの17番目のQ、また生命の樹を象徴するカバラ(qabbala)のQなどいろいろな考察があります。
そして今回の死海文書、実は死海文書を区分するアルファベットとしてクムランの(Qumran)のQが使われています。
もしかするとQには死海文書を表す側面もあるのかもしれません。
またグーグルは、2011年からイスラエル博物館と共同で死海文書をインターネットで公開しています。
そして2019年アンドロイドQを出しました。
ヱヴァンゲリヲン、そして現実で話題になるQ。
これは関暁夫さんが言っているQとも繋がっているかもしれません。
「これからの世界」
イエスの洗礼者ヨハネもまたクムラン教団の一員だったという説があります。
そのヨハネの黙示録には
「世界の終わり
すべての人々に666が刻まれる
その刻印がない者は経済活動が出来なくなる」(ヨハネの黙示録より)
ということが語られています。
これは現在のマイナンバー制度や世界中で導入されつつある信用スコアを預言していると言われています。
つまり人間選別が数字で明確に行われるということです。
また死海文書には2人のメシアが登場します。
それは「アロンのメシア」と「イスラエルのメシア」です。
実はこのイスラエルのメシアは「聖書を知らない国の東から現れる」と書かれており、
これが日本人を指しているのではないかとされています。
またイスラエルと日本の繋がりというのも日ユ同祖論から裏付けされます。
死海文書は様々な場所から断片が見つかっており、また発見、解読され新たなことがわかるかもしれません。
現実世界での世界の終末、またエヴァンゲリオンでの世界の終末はどのように描かれるのか、
注目していきたいところです。
「動画でも解説しています」
エヴァンゲリオンと都市伝説【終末へのシナリオ】死海文書と裏死海文書とは!?