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いなくなった えらぼーせんせい
しかは たくさんの まんねんひつ を もっています
でも まいにち なんじかんも つかうのは いつも えらぼーせんせい
えらぼーせんせいは ぱいろっとしゃが つくりだした どくとくの にぶが とくちょうの まんねんひつです
しかは えらぼーせんせいが だいすき
しかは えらぼーせんせいをもつと めきめき おはなしが おもいつきます
だから けいいをこめて えらぼーせんせいと よんでいます
しかと えらぼーせんせいは いつも いっしょ
ぱそこんをつかうときも ごはんをたべるときも いつもそばには えらぼーせんせい
そんなに だいじな えらぼーせんせいなのに しかは なくしてしまいました!
どうしてでしょう?
しかは とても つかれていて どこかにえらぼーせんせいをおいたまま どこにおいたのか わすれてしまったのです!
しかは なきだしました
ぱそこんのとなり じぶんのおへや おふとんのなか しかは いっしょうけんめいにさがしました
えらぼーせんせいは みつかりません
しかは ちばしっためで あまぞんをみつめます
「あたらしいえらぼーせんせいを かおう」
でも えらぼーは あまぞんかかく いちまんにせんえん!
それに まえのえらぼーせんせいが もしでてきたら どうするのでしょう!
かわいそうな えらぼーせんせい!
まいごになったうえ かえってきたら あたらしいこに のっとられているなんて!
「そんなひどいこと できない! おかねもないし」
しかは しょんぼりと へやをみわたしました
かなしいきもちのまま しかは おおさかに やってきました
だむと えらぼーの みせあいっこをする やくそくだったのに……
だむが さわらせてくれた だむぼーは きりりとほそじで しかの えらぼーせんせいとは まったくちがうこです
「いっそ このこを おむかえしようか」
えらぼーせんせいは ふとじだけど ちゅうじか ほそじなら えらぼーせんせいも きをわるく しないのではないでしょうか
かんがえこんでいる しかの めのまえで だむは ほかのまんねんひつを とりだしました
そのなかに ひときわめをひく あかい まんねんひつが ありました
「そのこは だれ?」
「このこは ぷらちなの ぷれじでんと だよ」
だむが にぎらせてくれた そのまんねんひつは びっくりするほど かきやすく また とても きれいないろを していました
「かわいい……」
このこなら……
そのひから しかは まいにち なやみはじめました
でも ぷれじでんとは ぷれじでんと えらぼーせんせいでは ありません
それに ぷれじでんとの あの きれいなあかは いんたーねっとでは もう みつかりません
あまぞんの かーとにいれた いろちがいのぷれじでんとを しかはじっとみつめます
「やっぱり だめだ」
しかは ぷれじでんとを かーとから けしました そして えらぼーを かーとに いれました
「らいしゅうになっても みつからなかったら あたらしい えらぼーせんせいを かおう!」
けついした しかは ほかのまんねんひつと あそんでから ねむりました
おきた しかは だいどころに ろでぃあ が おかれているのに 気づきました
ろでぃあ!
ろでぃあは えらぼーせんせいといっしょに つかっていた のーとぱっどです!
おかあさんが みつけてくれたのです!
「えらぼーせんせいも きっと だいどころ!」
しかは だいどころのかぐを ぜんぶ うごかしました
そして……
そこには ほこりまみれの……
えらぼーせんせい!
しかは どきどきしながら えらぼーせんせいを ひろいあげ そっと にぎりしめました
「ごめんね えらぼーせんせい かえってきてくれて ありがとう」
しかは ぱそこんをひらき あまぞんのかーとを からっぽにしました
そして ぐーぐるの けんさくまどに うちこみました
「ねっくすとらっぷぺんけーす」
えらぼーせんせいと しかは ずっと いっしょです
おしまい
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