はるかちゃんと もんぶらんさっかしりーず どすとえふすきー

はるかちゃんは かくの を いっぽん もっている ふつうの おんなのこ でした

 はるかちゃんの じごくは ある でぱーとで まんねんひつ うりばを とおりかかった ときに はじまりました 

そこに あったのは もんぶらん りみてっどえでぃしょん どすとえふすきー

どすとえふすきーは はるかちゃんが せかいいち すきな さっかでした

はるかちゃんは だいすきな さっかの なまえがついた まんねんひつが ほしくて たまらなくなりました

かばんのなかの おさいふを にぎりしめた はるかちゃんは ねだんを めにして のどが からからに なりました

にじゅうまん を こえている という こと いがい りかいする ことを はるかちゃんの あたまは こばみました

にじゅうまん

にじゅうまん?

はるかちゃんは わけが わかりませんでした

はるかちゃんは とぼとぼと うりばを あとにしました

かなしくて たまりません

はるかちゃんは かなしみの あまり たくさん おさけを のみながら もんぶらんの ほーむぺーじを ながめました

ぶんぼうぐ ひとつに にじゅうまんは はらえません

はるかちゃんは どすとえふすきーの なかにでてくる びんぼうな がくせい どうぜんの せいかつを おくっているのです

はるかちゃんは まいにち まいにち なんども ほーむぺーじの どすとえふすきーのこうもくを ながめ すまーとふぉんの まちうけを どすとえふすきーにし じゅぎょうの のーとのすみに どすとえふすきーのらくがきが できるまでに なりました

そして はるかちゃんは けつい しました

「ばいと ふやそう」

はるかちゃんはそれから まったく ひどい せいかつを おくりました

ごはんを きりつめ ねむるじかんを けずって はたらき じゅぎょうを すっぽかして はたらき ありと あらゆる あるばいとを しました

そして……

ついに……

ここは もんぶらん ぎんざてん

はるかちゃんが にもつを てに でてきました

なけなしの いっちょうらを きこみ めに くまを つくっています

はるかちゃんは とても しあわせそうです

はこを あけるのは ぐっすり ねむってから

はるかちゃんは そう けついしました

はるかちゃんが このひびで えたものは

とても きれいな まんねんひつ いっぽん

あと ついでに かった げんてい いんく

それから

どすとえふすきー の れびゅーを よみつづけたけっか いだいた じくが じみ とか ねだんに つりあわない とか いっている ひとたちに たいする めいかくな さつい でした

おしまい


モンブラン 作家シリーズ ドストエフスキー

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