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ニッセイの就業不能保険販売停止

 就業不能保険は働けなくなった時の収入源に備える保険で、各社で販売していますが、保障内容は各社で異なります。
 私が販売しているタイプは、5疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中、肝硬変、慢性腎不全)による入院や在宅看護の状態が60日以上続いた場合や、病気や怪我による障害や介護が必要な所定の状態になった場合に支払われるものです。

 就業不能保険は、病気などで長期間働けない時に社会保険で傷病手当金がもらえる会社員とは違い、国保から何ももらえない個人事業主の方には絶対入って欲しい保険です。会社員も傷病手当金が出ても収入は減るので、子どもがいる方などは入ったおいた方が安心です。

 日本生命の就業不能保険が販売停止になるニュースがあり、何でかな~と読んでみると、なかなか良い保険でした。

 日本生命のみらいのカタチ「入院継続時収入サポート保険"収 NEW 1(シュウニューワン)"」は、2021年7月2日に発売された就業不能保険です。それが来年1月2日に販売停止になったのは、給付金を多く受け取れるように、入院期間を調整するといった不正請求が多いからだそうです。不正請求? そもそも14日以上の継続入院で6ヶ月分まとめて一時払いという設定はゆる過ぎです。10日くらいの入院だったら、何としてでも4日延ばそうと考えるのは普通の感覚です。

 医科診療報酬というものがあり、診療報酬の点数は、1つ1つの診療行為ごとに厚生労働大臣が細かく決めています。 病院で受けた診療行為に対する価格は、その行為ごとに決められた点数を基に「1点=10円」として計算されます。
下記はネットで拾った医科診療報酬点数の例です。

 14日以内は450点、15日からは192点。病院にしても14日までなら診療報酬的にギリギリ認めそうです。そりゃ給付金を受け取れる「14泊15日」の入院事例が国民全体の平均と比べて約2倍に膨らむのも分かります。
これは不正請求なのでしょうか。設計ミスなんじゃないかな。
最初の設計を15日以上にすれば、そこまで請求が増えなかったと思いますね。
 この就業不能保険、あと1ヶ月ちょっとは販売するのでしょうか。
入るなら今のうち?

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