第66話「オーネットパス」
会社に有給奨励日というのがあります。その日は皆ほとんど休むので、会社に行っても仕方がありません。私も休むことにしました。
平日休んで何をしよう。私はオーネットパスのことを思い出しました。利用時間が土日祝日は50分ですが、平日だと80分可能です。ここだ! と思い、オーネットに予約しました。
当日、新宿支社に出向き、受付を済ますと、ブースに案内されました。ブースは3つくらいあって、それぞれパーテーションで仕切られています。隣のブースは見えません。
結構厳重です。監視カメラもありますし、金庫の中に携帯電話を入れるようにと指示がありました。撮影やメモを取らせないためのようです。金庫の鍵はスタッフに渡し、終了したら返してもらえます。
机の上に、オーネットパスについての説明書類が置いてありました。
・利用時間:平日80分、土日祝日50分
・イイカナを押して、20人まで候補が選べる
・最後20人の中から、申し込みたい10人を選んで送信
・他、細かい流れや注意点などの説明
オーネットパスについて把握したところで、いよいよスタートです。
まずは検索。「関東」で絞ります。
写真で、ちょっとでも好みだと思ったらプロフィールをチェック。良かったらイイカナボタンを押します(キレイすぎる女性は無条件でイイカナボタン)。
結果、"キレイすぎる女性"で20人埋まりました……。
これはダメですね。現実的じゃない。
「自分を卑下するな。ワンチャンあるかもしれないじゃないか。数打ち当たるで行っちゃえ!」とか思ってくれた方、ありがとうございます。でもダメなんです。
希望年齢:35才以下
悲しいかな、だいたい希望年齢で引っかかることが分かりました。「42才OK」の人がほとんどいません。20人中3人だけセーフでした(希望年齢書いていなかっただけ)。とりあえずキープ。
次はキレイすぎない女性をターゲットに探しました(←言い方)。趣味が合いそう、波長が合いそう、生活スタイルが合いそう、そんな方達をポチポチ。
80分は長いと思っていたのですが、あっという間でした。
残りあと少し。ここから最終的に、「お話ししましょう」を送る10人を決めなければなりません。
キレイすぎる3人は、2人落としました。理由は、キレイすぎるから。ちょっと何言っているのか分かりませんが、どうせこの3人は可能性低いんです。だったら他の可能性が高い人たちに申し込んだ方が良いという魂胆です。1人残したのは、"万が一間違ってOKもらえた時"用です。宝くじ的な感じ。
他は直感とフィーリングで9人を選出しました。
深呼吸して、10人に「お話ししましょう」を送信! あとは返事を待つのみです!
返事は2週間以内に届きます(2週間経っても返事がない場合、自動で「ごめんなさい」が届きます)。どうなることやら、ちょっと楽しみ。
ドキドキしながら、つづく。