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SCENT OF HUMOR TOUR 2022 @大分

はじめまして。

備忘録用の自己満足ではありますが気ままに書きます。まさかの11,000字超えです。かなり長いですが、もしよろしければ、お付き合いください。

以下、ネタバレ含みますのでご容赦ください。

back numberの2022年ツアー、大分2日目と3日目に参戦してきました。

本公演としては2019年NM以来、ライブとしてはORPvol.6以来(vol.5は当選してたがツアー途中で中止になった)だから… コロナ禍でよくわからなくなったけど、とにかく久しぶりでした。

前回のライブから個人的に生きるってしんどいなって思うことがたくさんあって。そんな中で、葛藤もあったけど、純粋に開催を決めてくれたback numberに感謝しつつ、応募して、幸運なことに参戦が叶いました。

ライブ自体が久しぶりで、大分2日目は土砂降りの雨で大変だったけど、「物販の列並ぶのってこんな感じだったな」とか、「ツアートラックってこんなに大きかったっけ」とか、「行き交う人たちがみんな笑顔でいいな」とか、コロナ前までは当たり前だと思っていた情景や気持ちが少しずつ自分の中に沁み込んでくる感覚を静かに噛みしめていました。

back numberを好きになって10年以上経って、色々な座席でのライブを体感してるから、有難いことに今回のツアーがどちらもアリーナで、その意味を痛感してます。

3日目なんてアリーナ2列目のど真ん中で、まさか自分の人生の中でこんな日が来るなんて夢にも思わなかったし、今でも夢見心地です。ずっと震えてたし、鳥肌立ちっぱなしだった。


それに今回、ネタバレ1つも目にしてなくて、アルバム発売のツアーでもないから、何の曲をするのか本当に知らなくて、純粋に楽しめました。開演前、友達とどの曲をするのか当て合いっこするのがすごく楽しかった。

開演を知らせる合図が鳴り、暗転。手拍子とともに流れる映像もこれまでと一風変わってて良かった。

【怪盗】
「じゃあちょっと目を閉じて」をマイクを通して自分の耳に届いた瞬間、震えた。演奏しながら手拍子を催促するメンバーを見て、「ああ、ライブを体感している」と心から感じられて自然と身体がリズムにのっていた。感覚忘れてなかった。

【泡と羊】
マイクスタンドから離れて客席に近いところでイントロを弾く、依与吏さんと和也さんの笑顔をみて本当に嬉しかった。ただ、あまりに近づきたい気持ちが強くなったのか、2番の歌い出しがギリギリになるまで客席近くで一人一人の表情を愛おしそうに見てて、歌い出しに少し間に合わなくて笑いながら2番を歌っている依与吏さんが可愛かった。


暗転の中、依与吏さんがメンバー皆に対して、「開いていこう」って話してる声が聴こえてきて、普段では聴くことのないこういう会話って案外客席からでも聴こえるんだなってしみじみ思ってた。

【アップルパイ】
照明を含めてこの曲を演奏してる時の空気感が本当に好きで。みんなずっとにこにこしてた。あたたかい。

【オールドファッション】
最後のアウトロの終わり方で、寿さんがずっと村田さんを見ながら「ここでドラムを止めていいのかな?」っていうのを確認していたらしく、暗転したときに村田さんからそれを聴いた和也さんと依与吏さんが笑ってて微笑ましかった。

*MC
依与吏さん

今日、ここに来るまでに嫌な想いとかしなかったかい?あ、周りの人に言わずにきたって人もいるのかな?…どんな時代だよって本当に思うよね。

地面の民(アリーナ席の意)、ピラミッドの民(スタンド席の意)、バルコニーの民(ギャラリー席の意)、みんなありがとうね。ちなみに、あのバルコニー席は正式名称何?(依与吏さん、和也さんの方を見る)和也さん、マイク通さず、「えっ、知らない…」って袖側のスタッフさん見るが、首を傾げる。それが可愛かった。

(余談)
会場のサイド側のギャラリー席を見て、「バルコニーにしか見えないんだよね。みんな大家族だよね」って言って笑ってる依与吏さんが可愛かったです。

色々と制約とかある中で、今日、ここに来てくれて本当にありがとう。ただ、もしね、体調が優れなくなったりしたら、隣の人にでもいいし、周りにいるスタッフにでもいい、勿論演奏中でもいいから、誰かに教えてください。back numberを好きでいてくれる人で悪い人っていないからさ。本当に。それが一番の誇りなので。身体も心も健康でないといけないから、無理しないでね。

今日は皆、ライブしに来たんだよね?
ライブの楽しみ方は人それぞれ違うけど、俺たちだけじゃなくて、皆のパワーも受け取りながら、一緒にライブを作り上げていきたいので、お互いパワーをぶつけ合いましょう!手拍子したり、踊ったり(この時の謎ダンスが面白かった)、各々の楽しみ方で楽しんでいってね。よろしくお願いします!

【エメラルド】
両手でマイクを包み込みながら歌う依与吏さんが妖艶で、身動きができなくなった。照明も映像も相まって、これまでと一風変わった魅力的な、新しいback numberの一面を垣間見れた気がした。

【MOTTO】
和也さんのベースソロの時、初めて間近で見たけど、ピックを口に咥えながら指弾きしてて、それだけでもかなりきてたのに、弾き終わった後の笑顔全開のギャップにグサッとやられた。「女は美しい、だけどあまりに儚すぎて」の依与吏さんの表現力がさらに上がってて鳥肌立ったし、その後の寿さんのカウントを取る声を自分の耳にダイレクトに響いてきたことが本当に幸せだった。

【赤い花火】
(即興部分 2日目ver)
お揃いで買った。お揃いで買ったのに、私だけが付けている。突き放してくれたら良かったのに。

(即興部分 3日目ver)
買い被りだよ。買い被りだけどさ、もっと買い被ってくれたって良かったのにな。

最初聴いた時、タイトルが全然浮かばなくって困惑してたけど、察して、一つもこぼれ落としたくなくて必死に受け止めた。メロディーも歌詞も、大好きなback numberだった。サビで花火が上がるように、赤い照明が空を彩っているのが素敵でした。素敵なお知らせを心待ちしています。

【HAPPY BIRTHDAY】
イントロが流れた時、一緒に行った友達がもうすぐで誕生日だから、良かったねって微笑みながら一緒に聴けたのが嬉しかったな。

【風の強い日】
前曲が終わった時から何か空気が変わった感覚があって、あれ?って思ってたらアコギを叩く音が聴こえてきて、ぐわあっと感情が押し寄せてきてだめだった。まさか聴けると思っていなかったし、苦しかった。語りかけるように歌うもんだから、きっと心の奥底まで響くんだろう。たくさん泣いてしまったけど、生で聴けて良かったです。

*MC(2日目ver)
和也さん
感謝を伝えるって本当に大切なんだなと思うことがありまして。

実は、大分1日目に両親が会場に来ていて、なかなかこういう機会もないから、スタッフから「ライブ後、ご挨拶されますか?」って聴かれたから、両親にそういった連絡は入れてなかったんだけど、せっかくの機会だし楽屋で待ってたのね。でも待てど暮らせど来ないから、連絡とってみたら、もう帰ってて(笑)

翌日の夕方に「群馬に帰り着きました」って連絡が来て。まさかの会ってないの(笑)だからね、ちゃんと想いを伝えるって大事だなって思ったの。今日は来てくれて、本当にありがとうございます!

(この話から、寿さんのご両親は愛強めだという話に。埼玉にて寿さん一家20人でお越しになったそうです。「ソーシャルディスタンスはしっかり取りました」って話してた(笑))

寿さん
みんなさ、さっきから手拍子をたくさんしてくれてうれしいんだけど、そろそろ手が痒くなってくる頃じゃない?なるよね!そうだよね!

(その間も手拍子をしてるお客さんを見て、依与吏さんが「拍手させてんじゃん!」ってツッコむと)

え?なに?聴こえないな?(イヤモニに指示が入ってるようなフリをする)地獄の鬼さんが「続けていい」って言ってるからさ!話続けます〜!

(笑いながら依与吏さんが「昨日のオフ日にみんなで地獄の温泉巡りをしてきたことを言ってないから、急にそんなこと言われてもぽかんとするでしょ!」とつっこんで崩れ落ちる寿さん(笑))

*MC(3日目ver)
和也さん
コード付きのイヤホンを片耳だけ装着しているスタッフさんがいて、どうしてなのか話を伺うと、「片耳の調子が悪くなったから、ハサミで切って、もう片方は支障ないから使ってる」とのことで衝撃を受けたんだよね。

「イヤホンはどちらも違う音が流れてるから、そういう聴き方しちゃだめだよ」って言ったけど、キョトンとしてたから、皆さんは大丈夫ですか…?ご存知ですよね…?

(依与吏さんが「ごめん、ハサミで切ったってところからしか聴いてなかった(笑)」って話に入ってきたけど、ぐだぐだになって終了(笑))

寿さん
和也くんの話、タメになったねぇ〜!タメになったよぉ〜!(もう中学生のモノマネ)

手拍子しすぎて手が痒くなりましたよね?

僕が「大分、まだまだ行けますか!せーの!」って言ったら、挙手をしてください!声は出しちゃだめだよ!

(その後の実践で声が漏れた人がいて、依与吏さんが「心の声漏れてる人いる!でもそっか、心の声の大きさは人それぞれ違うもんな」って妙に納得してたのがツボだった)

皆で万歳した状態で手拍子しつつ、次の曲へ。

【サマーワンダーランド】
手拍子をしてる皆を見て、親指を立ててグッとしてる依与吏さんの姿が可愛かった。バックで流れる映像も晴れた日のドライブの光景や海だったり、きらきらしてるものだったから、身近に感じつつ、心躍る気持ちを共有できて楽しかったな。

【恋】
ライブでいつぶりに聴いた…?って頭が回らなくなるほど、あまりに久しぶりすぎて衝撃が大きかった。柔らかな光の中で包み込んでくれるようなステージがあたたかくて好きだった。サビの「会えなくなる前に(はやくしないと)」の和也さんのハモリがしっかりと聴けて大満足でした。

【黄色】
前曲と空気が一瞬で変わって始まったのが印象的だった。表情ひとつでこんなにも変わるんだ。音源よりも生で聴くとドラムの音がしっかり聴けるのが本当に心地よくて。一つ一つ、丁寧に、でも歌詞にあるように強い意志を感じられるように叩く寿さんがとても印象的で釘付けでした。

【勝手にオリンピック】
曲前に「キャッチーな音楽にこの歌詞でふざけているように伝わるかもしれないけれど、大切な気持ちを詰め込んだ一曲です」と言いながら始まったこの曲。改めて歌詞を取り込みながら聴くと涙が込み上げてきてびっくりした。

そんな中迎えた、特徴的な間奏のあの部分、めちゃくちゃ笑った。映像化したら是非みてもらいたいけど、スーツを着て髪もバッチリ決めた、実況(和也さん)解説(寿さん)があの台詞言ってて面白かった。ふとステージ上の彼らを見ると、私たちの反応みて微笑みながら演奏してて、その落差にも笑った。

アウトロで電子板の幕のようなものが彼らの前に降りてきて、それが下がるギリギリまで依与吏さんがしゃがみながらギターを弾いてる姿が愛おしかった。

最後のドラム締めの一音が叩くような描写と同時に暗転し、「180」から徐々にカウントを刻む映像が流れ始める。日常を思わせるような映像が流れながら、カウントは刻まれていき、それを見ながらこれまでの余韻に浸る。

カウントが0に近づく度、鼓動も比例して大きくなっていた時、「003」でカウントが止まり、あのイントロが流れ始めた時、鳥肌が立った。

【003】
こうきたか、と思わず声に出してしまった。彼らの前に電子板がある状態で曲が始まり、歌詞の世界観にもあるように、物理的にはどんなに近くにいても心情的には近づくことのできない相手に、少しでも近づけるようにしているようなものを表現しているように思えた。もどかしさとか、悔しさとか、そういった複雑な想いをこれまでとは違う表現の仕方で届けているように伝わった。

電子板も上がり、全貌が見えたところで、照明も客席全体を包み込むように照らしながら、寿さんのバスドラを鳴らす音が聴こえた瞬間に次の曲がわかって、胸の奥から熱いものが流れ込んできた。

【半透明人間】
このツアーで聴けたらいいなと思ってた曲の一つで、ものすごく嬉しかった。飛び跳ねながら、涙目だったと思う。「もう顔も見たくないと思うから」の部分が音源と違って半音下がるところはライブでしか聴けないから、かなり沁みた。「どうして君は嫌いだと、もう好きじゃないと」のところで会場全体が手拍子で一体になる瞬間がものすごく好きで、改めてグッときました。

【sympathy】
前曲の盛り上がりも冷めやらぬまま、また表情を変えて、この曲のイントロが流れると震えた。街灯を連想させる、暖かみのある照明の中で演奏してる姿が印象的だった。まさか生で聴けるなんて思ってなかったから、衝撃の中、聴き逃さないよう、自分の中でしっかりと受け止めた。

【瞬き】
正直、依与吏さんの声がすごく歌いにくそうで心配になったし、本人もそれを痛感しているような中、それでも伝えたい想いがあるんだと言わんばかりに、文字通り《必死》に歌っている姿に心を打たれた。この歌詞の通り、back numberが私たち一人一人にそう思ってるんだよって、必死に伝えていた。最後の「いつもそばに、いつも君がいて欲しいんだ」はストレートに届いて、自然と涙がぽろぽろ溢れました。


*MC
依与吏さん

今日は本当にありがとうございます。

今回ツアーで3日間同じ場所でやるっていうのが初めてだったのね。それで最近、声が出なくなってきたなとか年齢を感じることが多くなってきて、大分1日目と2日目の間に中日があるから、ホテルに篭って喉のケアに専念するかとか考えてたんだんだけど… もうそれって人間じゃないじゃん。

だから、メンバーと地獄の温泉巡りしたり、夕方から大分市内を回ったり、映画を観に行ったりして。映画館の隣にさ、ゲームセンターがあって、女子高生とか親子連れとか結構たくさんいて、それがなんだか俺の地元の群馬と同じような景色で嬉しくってさ。

当然のことなんだけど、すれ違った人、関わった人すべてにそれぞれの生活があって、ここで生きていてるんだってことに改めて気づいてさ。ツアー全体で各地を回るけど、今回コロナ禍ってこともあって、こういうオフ日って他の会場はないのね。だからこそ、大分でオフ日を過ごせたこと、本当によかったんだ。改めて気づかせてもらえたんだ。

今、歌詞を書いてるんだけど、段々と高尚な人になってきてるの。これ、悪い意味でね。なんか難しい言葉使って凄い人のように思われたい、「清水依与吏って天才!すごい!」って… まあ、言われたくないわけじゃないけど… 悪い気はしないし… ただ、天才じゃねえだろって。

ついついさ、こうやって皆の前に立つと凄い人なのかなって勘違いしちゃうんだけど、全然凄い人なんかじゃなくて。皆と同じ、一人の人間で。今だって、俺たちが輝いてるわけじゃないんだよ。照明って光が照らしてくれてるの。そこを勘違いしちゃだめなんだよね。

今日来てくれた人の中に、「本当は学校に行きたくないんです。だけど、そんなこと言えないからしんどいけど、頑張って行ってます」っていう人がいるかもしれない。「仕事をしているけど、これは自分の好きな仕事じゃないし、要領いい奴が得して、なんであいつの仕事を俺がやんなきゃいけねえんだよ」って気持ちを抱えてる人がいるかもしれない。

「私は母親だから、家事も育児もして当たり前。誰からも感謝なんてされないけど、頑張ってるんです」「俺は父親だから、家族養うために外で頑張ってるのが当たり前だと思われてるけど、実はしんどいです」って人がいるかもしれない。

そんな誰にも言えない気持ちを抱えてるんだけど、我慢して、耐えて、頑張ってるあなたが輝かないといけないんだってこと、俺たちが証明するから。

だって、俺たちはあなたに見つけてもらえたから。どの曲から知ってくれたのかわからないけど、見つけてくれたから、今日ここに来てくれてる。それを忘れちゃいけないんだって。それを忘れるような人には絶対なりたくなくて。

正直ね、コロナ禍で誰に向けて曲を作ったらいいのかとかわからなくなってしまって、書けなくなったこととかもあって。でもこうして、俺たちのことが好きだって、会いたいんだって、一番嘘のつけない皆の前に立った時、「あぁ、そうだよなぁ」って何か取り戻せた気がしたんだ。

俺たちができることは、一生懸命に作ってきた曲をあなたに届くよう、必死に演奏することなんだよ。俺たちは何も凄くないんだよ。くそだせえただのバンドマンで、でもあなたに見つけてもらえた。本当にそれが嬉しくて、感謝してるんだよ。

あなたの人生の主役はあなただから。
俺たちでもなく、他の人でもなく、あなたの人生はあなたが輝かなくちゃだめなんだよ。あなたの人生が特別なんだってこと、わかってもらえるように俺たちも協力するんで、どうか信じてついてきてください。絶対後悔させないから。

だって、俺たちはあなたに見つけてもらえたから。

これからもよろしくお願いします。
今日は本当にありがとうございました。

【水平線】
依与吏さんの言葉の後の水平線は苦しくて聴けなくて。2日目は映像も観れないほど泣いてしまって、勿体無いことをしたなと反省したので、3日目は泣きながらも必死にメッセージを受け取りました。映像、すごかった。MVと対になっているような演出で、MVでは女の子が一つずつ自分の身につけている鎧を落としていき、最後は真の自分と向き合う、っていうような映像だったけど、今回の映像は、逆にMVの女の子が落として行ったノートやシャツ、カーディガンを丁寧に拾って行って、最後にMVの女の子とすれ違う、といったもので。

MVの女の子が《楽曲を聴いているお客さん一人一人》だとしたら、今回の映像の女の子が《back number》のように思えてきて、苦しい状況の中、見ないふり、感じていないふりをしてこぼれ落としていった一つひとつの感情をback numberが拾って、支えてくれているように感じて、それがなんだか、あたたかった。

心の見えない部分をそっと抱きしめてくれているような気持ちになって、うまく言葉に表現できないのがもどかしいのだけど、黒く塗りつぶしてきたものに光を当ててくれて、とにかくうれしかったです。


【高嶺の花子さん】
前曲で泣き崩れていたけど、この曲のイントロが流れた頃には笑顔でジャンプする準備ができてるんだから、この曲って不思議な力を持っているなと。壮太さんが相変わらず飛距離の高いジャンプをしていて、すごいなと感心してしまった。メンバーも会場全体を映し出す映像も全部笑顔であふれていて、ものすごく楽しかった。

最後の曲に行く前、依与吏さんが「すっげぇ楽しい!本当にありがとう!また!絶対に迎えにくるからね!」って力強く言ってくれたのが本当に嬉しかった。皆でカウントするのも声に出せないから心の中だったけど、ちゃんと聴こえた。

【スーパースターになったら】
今ツアーのギターサポートメンバーが秀吉さんで、ギターソロの時、「本当に楽しくて仕方ない!」っていう気持ちの秀吉さんと「秀吉さんのギターソロを間近で観たい」っていう気持ちの依与吏さんの気持ちがあふれ出てて、そこでもグッときた。2人の関係性のすべてを慮ることはできないけれど、少しだけ垣間見れて、なんだか一番あたたかい空間だった。

いつものように銀テープが飛んだり、最後のサビのオーディエンスが歌うところもなくて、この状況下でなければって心から悔しかったけど、それでも、依与吏さんは「皆、心の中で歌ってくれ!」って力強く訴えかけてくれて、確かに会場内にいつも聴こえるような歌声は聴こえなかったけど、でも、確かに聴こえました。それがなんだかぐわぁときてしまって、最後は涙があふれてきてしまった。


ここで本編終了。
感情がいろいろと交錯していて、それを静めるためにも本編終了からアンコールまでの間って必要なんだなって改めて気付かされたり。色々な意味で本当にぼろぼろだった。

アンコールを求める拍手の音が鳴り止まず、メンバーがツアーTシャツを着て登場してアンコールへ。

【僕の名前を】
バックに映し出される依与吏さんだけの影が本当に美しかった。サイドのモニターではメンバーの表情とかが映し出されているし、肉眼で演奏しているメンバーの姿もしっかりとみられるのだけど、そのバックに映し出されている依与吏さんの影から目が離せなかった。初めての感覚でした。


*メンバー紹介
依与吏さんがサポートメンバーの紹介をするんだけど、今回特に良かったなって思ったのは、チーム全体がサポートメンバーを大事にしてることが随所随所に伝わってきたこと。

back numberのメンバーは3人だけど、ライブではサポートメンバーの3人を含めて6人で演奏してるから、勿論これまでもそうだったんだけど、今回は特に全員が大事にされてて、良い空気感だなってすごく伝わった。

村田さんは今ツアーの冒頭の映像に音楽をつけてくれたそうで。その音楽を口頭で説明するときの依与吏さんがあまりに不思議なメロディーを言うもんだから、ついつい村田さん吹き出しちゃって笑ってるのが可愛かった。

依与吏さんから秀吉さんへのメッセージは特に大切に伝えようとしているのが印象的だった。

「いつもサポートしてくれてるアッキーさんが参加できないから、助っ人としてって言い方はしたくない。結成当時からいつか一緒にバンドができたらって話をしていて、それがこんな形で叶うなんて思ってなかった。本当に幸せです」って依与吏さんが真剣に伝えてて、それを素直に受け止めている秀吉さんの表情が本当に良かった。

(3日目では結成したきっかけを寿さんが話し始めて、和也さんと初めて会った日の出来事を話そうとして必死に和也さんが隠そうとしてて可愛かった。「和也がここまで丸くなって、おばちゃん嬉しいわぁ」ってにこにこしてる依与吏さんが可愛かった)

大分1日目に誕生日を迎えた壮太さんと楽屋で年齢の話をしていて、お互いの年齢を聴いてぞわっとしたって話が面白かった。「逃した魚を出した辺りからの繋がりで、上ハモできる人がなかなかいなくて、ここまで一緒にやってきてくれることに本当に感謝してる。最近では録音聴いて、「俺じゃない?」って思うこともあるくらい、似てる」らしい。

(2日目では年齢の話が膨らんで、それぞれの誕生日を話してたとき、和也さんが「俺の年齢は非公開なんで」って言って、依与吏さんが「はぁ?」って顔したのが個人的にツボだった(笑))


ここまでですごく盛り上がったのだけど、特に3日目が盛り上がってすごく時間が押してて、依与吏さんが「あぁ… ここ、そんなに長引かせるつもりなかったんだよ。スマートに紹介して、曲行くつもりだったんだよ… 今、この会話をしてる中でお客さん2人が走って会場を出て行ってます… もっとスマートに紹介できてたらさ、今走ってるお客さんも次の曲までは聴けたと思うんだよ…本当にごめんね… そうだよね、皆帰りの時間とかあるよね… よかったらまた来てね… 気をつけて帰ってね…!」って反省してて、あぁいつものback numberだなって微笑ましかったです。

(わたし自身も3日目、新幹線の時間が迫ってて、その後ろ髪引かれながら帰るお二人の気持ちも察しつつ、back numberのライブを少しでも長く体感していたい気持ちで揺れていたので、なんとも心苦しかった…)


【日曜日】
ライブではかなり久しぶり聴いたこの曲。アンコールで聴くと、あたたかみがさらに増すから好きです。バックの映像が(おそらく依与吏さんが撮った)写真で、たんぽぽだったり、雪だるまだったり、手紙のジャケ写の電車のレールだったり、アコギとSwitchと本が並んでいたり、そんな日常を切り取るような写真が並んでいて、自分の生活とback numberの曲を重ねながら聴いている普段の日常が思い浮かんで心地よい空間でした。


間髪入れず、「大分!ラスト!!」って叫んでラスト曲へ。

【そのドレスちょっと待った】
個人的にものすごく聴きたかった曲の一つ。本当にいつぶりだろうな。わかった瞬間から、友達と喜び合った。ラスサビの「今、教会のドアを足で開けて」のところから照明が全体に明るく照らし出されて、それがみんな笑顔で、この空間にずっと居たいなって心から思った。

大分2日目で、この曲の最後の一音がうまく決まらなくていじけてしまった依与吏さんから和也さんがそっとギターを受け取って、ギターホルダーにかけてあげたのが個人的にグッときました。依与吏さんは大爆笑してたけど。笑

大分3日目では前日にうまくいかなかったところが決まって、「今日はうまくできた!」って満面の笑みで拳を上げる依与吏さんが最高に可愛かった。

最後、6人で前に並んで出て挨拶するとき、3日目では依与吏さんが「あぁ… 終わっちゃう… 楽しかったから終わりたくないよう…」って言ってる姿に同じ気持ちだったんだなって思えて本当に嬉しかった。

その後、「正直、ライブ3日間はしんどかったです!もうやりたくないって思うけど、大分だったらやろうかなって思います!それほど楽しかったです!ありがとうございました!!」って依与吏さんが言ってくれて嬉しかったな。嬉しさを届けたくて、大きな拍手に込めた。

この時流れていた曲は、赤い花火のインストと黄色のインストでした。

それから、メンバーが上手から挨拶に行くんだけど、3日目でプチ事件が。上手への挨拶を終えた依与吏さんがステージ上にあったカメラにぶつかって倒しそうになったところを寿さんが支えて事なきを得る。袖からスタッフさんが不安そうな強張った表情で観に来たけど、無事でほっと一安心。支えたカメラで遊んで、その後の下手への挨拶後も遊んでてて微笑ましかった(笑)

個人的に3日目は本当に時間が迫っていて、でも最後まで観たくって、メンバーが上手から下手へ移動する途中で鞄を準備してて、整ったから顔上げたらちょうど和也さんが目の前の位置にいて、目が合ってにこっと微笑んでくれた瞬間、膝から崩れ落ちました… 心臓痛い… 破壊力、やばい…


こうしてライブも終わり、帰路に着きました。

どこの転換の場面だったか忘れたけど、途中で依与吏さんの黒いギターと秀吉さんのレスポールを交換して演奏始めるところが個人的に胸熱でした。どの曲だったかな… 終演後すぐは覚えていたんだけど… 悔しい…


社会的にも、個人的にも、まだまだ不安定な現在の状況下で、こうしてライブが開催されるようになったことが本当に嬉しくて、感謝しています。

それに、冒頭にも書いたけれど、今の自分の状況で、あの席で、会うことができたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これまで色々な席で参戦してきて、どの席でも最高のライブを過ごせていることに変わりはないのだけど、もう二度とないと思う素敵な席で彼らに会えたこと、この重みや意味を私なりに受けとりました。

back numberと出会えたことが私の人生の中での最高の誇りです。

どの曲を聴いても、どこかに自分がいて。
そんな経験ってなかなかなくって。

人生の分岐点には絶対に彼らの曲が、心の一番近くにいてくれる。言葉にならない想い、言葉にする前に握り潰してしまった想い、そんな想いに光を当てて、ひとつも取りこぼさないようにそっとすくい上げてくれる。それがどんなに心の支えとなっているのか。本当は言葉で届けたくて、伝えたくて、でも届けられないから、一生懸命拍手を送った。

たくさん泣いてしまって、苦しくなってしまって、曲が、言葉が、聴けなかったことを後悔しているけど、きっと彼らの想いは音源に詰まっているから、これからも再生ボタンを押します。わがままではありますが、どうかこれからも心の一番隣で、支えてください。

私たちのために身を削って届けようとしてくれるから、大分のオフ日で束の間の休息を取れたことを聴けて、安心しました。嬉しかったです。

心から愛しています。
最高の時間を本当にありがとうございました。

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