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命の種 を聴いて無意識にグッと胸を掴んでしまった
1/25(水)にリリースされた、goodtimes/命の種の感想を伝えたくってブログを書き始めました。
あくまでわたしの主観なので、そういう考え方もあるのだなって思ってもらえたら幸いです。
ブログを書き始める前に、どうしても観てもらいたい動画のURLを貼るので騙されたと思って観てほしい…!いや!騙されたって表現はよろしくないのはわかってるけど!ものすごく良いから観てほしい!!
去る、1/26(木)にSpotify O-Crestで行われたgoodtimesのワンマンライブ、goodtimes one-man live 2023 “discography” extra!!!!!から、《repeat(ex.DOOKIE FESTA)》と《シャボン》のライブ映像です(公式さん、本当にありがとうございます。圧倒的感謝;;)。
ブログを書くのに、動画を観てっていうのもあるまじきことだなって重々わかっているんですが、やっぱり魅力が一番伝わるのはライブだと思うので頼ってしまいました。でも、ものすごく素敵でしょう?
新譜の話をする前に、ここで少し、わたしとgoodtimesのことを。
goodtimesはたくさんの紆余曲折があって生まれたバンドです。わたしが彼らと出会ったのは、goodtimesの前身バンドである、DOOKIE FESTAがきっかけでした。
ライブハウスに初めて足を運んだ日のことを今でも鮮明に覚えています。高校生だった当時、ライブハウスというものが少しだけ怖いもののように感じていたわたしに、扉を開ける勇気をくれたバンドです。
勇気を出して分厚くて重い扉を開いてみたら、怖かった気持ちはすぐに払拭されて、音楽に合わせて自然と手をあげて笑顔になったり、彼らの言葉に涙流したり、と感情をさらけだせる場所なんだと知ることができた。あ、わたしはここにいていいんだって教えてくれた。
それが本当にうれしかったんだよなぁ。
それから、わたしは好きなバンドが増えて、高校生だったので行ける範囲でライブハウスに足を運ぶようになって、大学生になってからは遠征もするようになった。
DOOKIE FESTAは何も知らなかったその当時のわたしに、一歩を踏み出したら楽しい世界が待ってるよって扉の前で待っていてくれたバンドなんです。
「手に入れたいものはなんだっけな」って漠然と考えていた未来を、将来の夢に変えてもくれた。
若気の至りということで時効だと思いますが、自分勝手に書いたアルバムレビューをご本人様にお渡しするという暴挙もしまして…(苦笑)
読み返したら恥ずかしくて仕方ないけど、あの時思っていた想いに何一つ嘘がないことと彼らにかけてもらった言葉が今でも心の根底で燃え続けてくれていること、それが何よりの財産だと思っています。申し訳ない気持ちと有難い気持ちでいっぱいです。
DOOKIE FESTAが解散することとなり、Lというバンドの活動期間を経て、goodtimesになりました。
DOOKIE FESTAが解散することになったとき、本当に悲しかったし、苦しかった。だけど、どんな形であれ歩みを止めない彼らに何度も救われた。
2017年にgoodtimesが始動してから、12か月連続新曲リリース(どの曲も素晴らしいので聴いてもらいたい。全曲レビューとかしたい…)したり、ワンマンライブしたり、本当に止まることなく進み続けてくれた。
コロナ禍となり、これまでと同じような生活が難しくなって、個人的にも生活が厳しくなってきたりしていたそんな中届いた、2023年をもって活動終了のお知らせ。
彼らの音楽がたくさんの人に届いてほしくて、自分の夢を見つけたはずなのに、全然動かなかった自分に悔いる想いしかない。
発表があってからというもののずっと悔いて、悔いて、いたんだけれど、新譜《命の種》を聴いてから、いや悔いる時間があるなら、まだ想いをぶつける時間があるんだからその時間に捧げようと思い、筆をとりました。
前置きがかなり長くなってしまったけど、ここから本題の《命の種》を聴いて思ったことを。
まず再生ボタンを押した瞬間に、スローナンバーから「これは強いメッセージを伝えたいんだ」って察しました。元々襟を正してたけど、さらに正したというか、感覚的なものですけれど。
一曲を通して思ったのは、朝陽さんがこれまで歩んできた道を振り返っているのかなって。
ある一人の人生を語っているように思えました。
意味なんて今更
理由なんてさらさら
なんとなく なんとなく 続いていて
当てもなく歩けど
探し物もわからず
何年住み着いても
馴染んでないような
またなんかにしがみついて
堪えなきゃな
書き留めた名言はなんだったかな
朝陽さんの良さが存分に出てるなって。
あまり自分の想いを発信されない方だからこそ、歌詞に想いが反映されていて。
その真っ只中にいるときは気づかなかったことを、ふと立ち止まって考える時間があったのかなって。「堪えなきゃな」という言葉を使うんだって、少し衝撃を受けました。
咲きほこれ 命の隣で
それが私とわかるように
枯れぬように
生きて生きて生きてやれ
正しく人の記憶となれ
サビがとにかく好きで。
特に「生きて生きて生きてやれ」なんて、自分に言い聴かせているのだと思うけど、強いメッセージだなって。
人それぞれ違う壁にぶつかってて、しんどいものから逃げ出したくもなるし、どうやったら楽になれるかなとか考えたりもしちゃう。だけど、それでも歯を食いしばって生きてやることに意味があるのだと信じてみんな生きている。
この歌詞の主人公は、暗示というか呪文というか、ある種の洗脳のようなもので自分自身にそう言い聴かせながら生きてきたんだなって。
ちゃんと自分はここにいるよって。
それをわかってもらえるように。
しっかりと伝わるように。
夜明けはまだかな
春は遠いのか
なんとなく なんとなく 予感はしていて
性懲りも無く繰り返す
失敗の数重ねて
必要とかなんとか
ぐるぐるまわる
またなんかにしがみついて
堪えなきゃな
優しい顔して生きていたいな
2番を聴いたら、涙止まらなくてだめでした。
ああ、ずっと終わりの見えない長くて暗いトンネルを走っていたんだなって。
でも、このトンネルから抜け出すことのできる道は自分の中で知っていて。気づいてないふりして走り続けていたけど、暗示もかけていたけど、それがもう終わりに近づいているということなのだと否応でも実感させられて、初見で聴いてたとき、思わず停止ボタンを押しました。
これ以上聴くのは苦しい。
だけど、迂回路に気づいたということは悲しいことばかりじゃないんだと、この後の曲で伝わってくるんです。
咲きほこれ
命の隣で
まるで私とわかるように
枯れぬように
生きて生きて生きてやれ
踏まれたって笑ってて
咲き誇れ
命の終わりに
まるで永遠に続くように
届くように
手を伸ばし
根を伸ばし
背を正し
目を凝らし
記憶に焼き付けてよ
たったひとつの奇跡の種
ちゃんと、最後までみてって大事なメッセージを伝えてるんですよね。
楽しいことばかりじゃない人生、色々なこともあったけど、自分はここにいたんだと、ここで生きていたんだって、その事実は何があったって変わらないから、命が終わるその瞬間まで見届けてほしいって伝え続けてくれてる。
そして、ああこの人の作る歌詞が本当に好きだなと実感したのが、サビの「咲きほこれ」がラスト大サビだけ「咲き誇れ」になっているところです。
ただ咲くだけじゃなくて、咲き誇れって言葉。
なかなか自分で自分に対して「誇る」って使わないけど、この主人公が歩んできた道を一番肯定できるのは、一番身近でみてきた自分だからこそ言えるワードだと思うんです。
最後の最後に咲き誇るから、その姿を目に焼き付けておいてよって伝えてくれてるような気がして、思わず胸をグッと掴みました。
私の主観でしたが、書き留めときたくて思うままに書きました。
公式の発表だけでは伝わらなかったけど、この一曲を通して聴くことで、強い決意をもってgoodtimesは終わりを迎えようとしているんだなって感じました。本当に悲しいけれど。
終わりを迎えるその日、朝陽さんが、goodtimesを支える人たちが、笑顔でいてくれたらいいなって心から思いました。
たくさんの文章の中に埋もれていると思うけれど、ほんのわずかでも届けることができたらと願っています。
どの曲も素晴らしいから、遅くなってしまったけど全曲レビューとか書いてみようかな。