ガパオライス
数年前に突如として日本に現れたガパオライス。
バジル炒めご飯とか言われたりもしますね。
日本で売られている99%がバジルと鶏ミンチを炒めて、ちょっぴり辛くしてナンプラーで味付けしたものでしょうか。
ネットから拾ってきましたけど、だいたいこんな感じ。
私の感覚的にはそれは日本人が作り出したあのスパゲッティの名作ナポリタンと同格の食べ物になります。そう、ナポリタンがイタリアでは食べられていないようにガパオライスはタイでは食べられていません。てか、あれをガパオとは言いません。
そこで、今回はガパオライスの元となった料理をご紹介したいと思います。
タイ語ではこの様に書きますผัดกระเพรา。日本語で表すならパットガパオと書きましょうか。ガパオの炒めものと訳します。
じゃー、ガパオって何?
ガパオとは、タイでよく食べられるハーブの一種です。和名はカミメボウキは、アジア、オーストラリアの熱帯を原産とし、栽培品種や帰化植物として世界各地に広がったシソ科の植物で、芳香がある。ヒンディー語でトゥルシー 、英語でホーリーバジル と呼ばれる。(Wikipediaより)
そう、英語のホーリーバジルのホーリーを抜いちゃったんですね。バジルの和名はメボウキ。親戚ですけど別の種類です。親戚なら似たようなもんじゃんと言うかもしれませんが、寿司屋で本マグロとカジキを親戚だから一緒でしょって言われたら「それはちがう」ってなりますよね。香りがぜんぜん違うんですよ。ガパオのほうがとても鮮烈な香りがします。バジルは芳醇な感じ。
このガパオの葉と何かを一緒に炒めたものをパットガパオといいます。ガパオを炒めれば何でもガパオです。しかし、ガパオの葉が入っていなけければ、どんなに見た目が一緒でも肉ミンチ炒めとしか言えないのです( ー`дー´)キリッ
なので、パットガパオの組み合わせは、無限大です。私が食べたものだけでも羅列していきましょう。牛、豚、鶏、羊、鹿、魚、イカ、エビ、カニ、カエル、豆腐、ピータン、なんでもいいんです。更に形状も様々、みなさんがよく知っているミンチから、スライス、ブロック、などなど、何でもありなんです。
この事を知ってタイを旅行すると、タイ料理が好きな方は更にタイが楽しめると思います。旅行をされる際は珍しいガパオをみつけてみてください。
ここからは色々なガパオのご紹介してみます。
牛肉のガパオ、最近は日本の和牛を使った高級ガパオなんてのもあります。
豚肉のガパオ、ガパオと聞くとひき肉を想像する人が多いと思いますが、スライス肉も一般的、更に揚げ豚のガパオも人気です。
鶏肉もミンチ以外にぶつ切りもあります。田舎に行くと朝つぶした地鶏を余すところなく使ったガパオなんてのもあり、知らない土地の食堂に入ってオバちゃんに今日のおすすめガパオを聞くのも乙です。
最近ハマっているのがラム肉のガパオ
田舎で猟でとった鹿があったらぜひ作ってもらいましょう。鹿のガパオ
魚は一度揚げた魚を使うのが一般的で淡水魚でも海水魚でもガパオにして食べます。下の画像はナマズのガパオ
イカのガパオもポピュラーな一品です。
タイ人のプチ贅沢のひとつ、エビのガパオ
カニのむき身を使ったガパオもちょっとした贅沢
菜食主義者は豆腐のガパオとかよく食べますね。
カエルのガパオも新鮮なカエルは身がぷりぷりで美味しいですね。
私の大好物、ピータンのガパオ。一度素揚げにしたピータンとガパオとひき肉を炒めるので手間がかかり屋台ではあまりお目にかかれません。
最後にガパオの盟友、目玉焼き。あなたはカリカリ派ですか半熟とろとろ派ですか?
私はとろとろ派です。
以上
ガパオを紹介してみました。
※写真はタイ語サイトからの借り物です。