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話を聞いてほしい女とアドバイスをする男の末路

私の最大の武器は頭の回転が早いことであり、最大の欠点も頭の回転が早いことだと感じます。
自分で頭の回転が速いと言ってしまうのは、多少空気が読めていない感があることは自覚しています。ここで言う「頭の回転」とは次のようなことを言います。
・応酬話法が得意である
・論理的に話をすることができる
・整理思考で、何が言いたいのかを明確にする
・アイデアが出やすい
こうした能力は、ビジネスの現場では有効に作用します。
「費用が高いからコンサル契約は難しい」という話には、「費用が高いのは、御社に時間を使うためです。安い料金で多くの会社と契約をしたら、サポートも薄くなります。」というのが応酬話法ですね。
論理的というのは、結論→理由→提案という具合に、話の筋道の乱れがないことです。
整理思考とは、グルーピングをして、優先順位を明確にするということです。
コンサルタントという仕事は、色んな企業様にお邪魔するので、知識を蓄えておかなければなりません。はじめての業界であれば、業界のことを知るために伺う前に10冊ほどの本は読みます。また、依頼されるケースや研修もニーズが違うので、事前にノウハウを勉強し、その企業に合った内容を提案します。コンサルの現場では、理論だけでなく、社長はもちろん、その場にいる人の空気感を感じながらの進行になります。反発されれば仕事が進まなくなるので、一方的に話すのではなく、相手の話を聞くようにしています。


仕事でできて、家庭でできないこと

会話で最も大切なことは、相手を尊重すると言うことです。具体的に言えば、相手の話を聞くと言うことです。ということは、理解しているのですが、仕事の現場でやっていても、つい家庭では逆のことをやってしまいます。
応酬話法は相手にすれば、「ああいえばこう言う」となってしまいます。論理的思考は、「結論から言ってくれ」となりますし、整理思考は、「要は何が言いたいわけ?」という具合です。こんな会話をされて、ガッカリしない女性はいないでしょう。
私は結婚していた20年間、まったくそのことに気づかず、仕事の延長を家庭で行っていたのです。かつ、相手の話を聞かずに、持論を捲し立てるという具合なので、よく20年も我慢してくれていたなと思います。
また、頭の回転の速い人の特徴は、早口でよく喋ると言うことです。相手が思考してから話すタイプだと、会話の途中に沈黙がありますが、これに耐えられません。こちらがどんどん話すので、相手は話すタイミングを逃してしまいます。
仕事においてのプレゼンテーションは重要かもしれませんが、パートナーとのコミュニケーションでは、大きなエラーとなることが少なくないと実感します。


男性脳と女性脳

男性と女性は脳の構造が違うようです。構造の違いが男女間の違いになっていると言われます。
この違いが、思考や行動の違いになります。
「話を聞かない男、地図が読めない女」や「妻のトリセツ」など、男女の違いを表した書籍はベストセラーにもなっています。それだけすれ違いが多発しているということなのでしょう。
感性アナリスト 黒川 伊保子さんの話によると、女性脳はプロセス思考で、右脳と左脳の連携が良く、共感型だということです。女性はプロセスを語り、共感して聞いてもらうことで、問題解決エンジンが働いて答えを出します。逆に男性脳は、まず結論から入り、問題点を見つけて素早く行動する装置が備わっているそうです。ですから、女性がことの起こりから順番に話していると、よく男性が「こうしたから悪いんじゃないか」と、いきなり結論を言ってしまうことがあります。私など、この典型でした。
プロセスを辿って分析をしている最中に結論を言われると、女性は思考がストップしてしまいます。また、男性は正しさを追求しますが、女性にとっては、正しさよりも共感されているという実感が大切なようです。


脳の問題だけではない

男性脳と女性脳について理解を深めて、女性脳に合わせた対応をしても、所詮は対処療法でしかないと思います。大切なことは、相手に対してどう思っているかです。
私の場合は、自分が仕事をしてお金を稼いでいるので、妻よりも私の方が偉いと思っていました。もっと端的に言うと、家事よりも仕事の方に価値があると思っていたのです。
まさに、バカ夫の典型です。
奥さんを大切にする。子どもを大切にする。そういうのは、脳についての知識ではなく、愛情の問題です。


娘の彼氏はナイスな男性

この前、娘が彼氏を紹介してくれました。と言っても、LINEで写真を送ってきてくれただけなので、本人に会っているわけではありません。
背が高くてかっこいい人でした。
何より、娘を大切にしてくれているのが親としてはありがたいと思います。
母親(離婚しているので)、に聞くと、「○○ちゃん」と呼んでいるようです。母親の前でも、娘が遠慮なく話しているようで、時々、言いすぎるので諫めることもあるそうです。
私とはまったく逆の好青年です。
このまま娘を大切にしてくれればありがたいと思います。私は完璧な反面教師です。


夫の立場と妻の立場

まったくもって、よろしくない夫というのは、妻に偉そうにする人でしょう。
昭和の映画とかを見ると、びっくりします。
主人が戻ってきたら、「食事ですか?お風呂ですか?」と聞くのは当然で、着替えをさせているシーンなんてものもあります。当然の如く、妻を「お前」と呼びます。
斎院は、「お前」と呼ばれたくない女性が多いようですね。離婚してから女性を「お前」と言ったことはありません。

よい家庭を作るというのが、夫婦のゴール。亭主関白だけがよい家庭であるはずもなく、夫も立場があるとしたら妻の立場もあります。当たり前ですが、双方への配慮があって、コミュニケーションは成立します。
私のようなお一人様でも、他者とのコミュニケーションは不可欠です。
親の夫婦関係というのは、子どもの将来に夫婦像に影響を与えます。夫は妻を大切に、妻は夫を大切にしましょうという話でした。
これ、離婚をしたからわかったことでした。


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