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ビビると引き寄せの法則に引き寄せられる

あなたは死後の世界を信じているでしょうか?

今のところ、科学的に実証されていないので、死後の世界があるともないとも言えません。ので、あなたがどう思うかによって死後の世界があるかないかが決まります。

私はどう考えているかと言いますと、「ある」と思っています。

宗教的な話でなく、あったほうが得だからです。

そう思うようになったのは、渡部昇一先生の著書『魂は存在するのか』(海竜社)を読んだことがきっかけです。

先生は、確率論的に死後の世界を信じた方が得だと話しています。

死後の世界は死ななければ行くことができないので、生きている限り、その存在を確かめる方法はありません。で、死んだ後に、あったらラッキーではないですか?仮に、なかったとしても「なかったな」で終わりです。つまり、「ある」と信じることにリスクはありません。

逆に、「ない」と考えていてあった場合、否定的な見方をしていると、死後の世界に行っても懐疑的にならざるを得ません。まして、死後の世界に行ってまで、ないことを証明しようとすると、死んだ後でも「その時」を楽しむことができません。また、どうせ死んだ後は何もないのだからと、この世で悪事の限りを尽くしている人が死後の世界で本当に閻魔さんに痛めつけられるなんてことになると悲惨です。「ない」と思う方がリスクが高いということです。

死後の世界は、なくても困らないですが、あったらうれしいので、あると思っています。

引き寄せの法則は機能するのか?

同じように、科学的に実証が難しい成功法則に、「引き寄せの法則」があります。

「求めよ、さらば与えられん」を実践するのが引き寄せの法則で、見えない世界と物質世界を波動でつなぎ、想像したものを物質として引き寄せることができるという法則のことです。

最も有名な法則は『ザ・シークレット」(ロンダ・バーン 角川書店 2007年)でしょう。

その方法は、欲しいものを思い浮かべ、意識をしっかりとそれに向けると、宇宙は毎回それを与えてくれるというものです。

あなたは、引き寄せの法則を信じているでしょうか?

死後の世界と同じく、信じた方が得です。

というのは、引き寄せの法則が逆の効果も発揮することがあるからです。

その理由も『ザ・シークレット』の中に書かれています。

求めるものが手に入った状態と手に入らない状態を思い浮かべたとき、後者の時間が長いと手に入らない状態が実現してしまうのです。また、否定形の言葉を使うと、その状態を引き寄せてしまうということも書かれています。

実際、脳の構造は否定語をスキップしてしまう特性があります。

たとえば、「富士山を思い浮かべないでください。」と言われると、富士山が浮かんでしまいます。「STOP 環境破壊」と聞くと、環境が破壊されている風景をイメージしてしまいます。

「貧乏になりたくない」→貧乏な状態をイメージする。
「失敗したくない」→失敗している状態をイメージする。
「上司にパワハラをされたくない」→パワハラをされている状態をイメージする。

このように、「〜をしたくない」と考えると、「してしまった状態」が引き寄せられてしまうのです。引き寄せの法則は、肯定と否定の区別がつかないようです。

また、ロンダ・バーンによると、引き寄せの法則は、絶え間なく動いているとのことです。望む状態を引き寄せられていないとしたら、望まない状態を引き寄せてしまっているということです。

不平や不満を言っていると、不平や不満をもっと言わなければならない状態を引き寄せてしまいます。

今この瞬間も、引き寄せの法則は機能しているとしたら、今、あなたはどんなことを考えているでしょうか?

「うさんくさい記事を書きやがって」と思っていると、この記事はうさんくさいものになり、あなたは死後の世界や引き寄せの法則を否定する思考になります。

これはリスクを大きくする考えです。

引き寄せの法則は機能すると信じていればいいのです。

証拠がないと信じることができない人

昨今、科学的思想が主流になり、とかくエビデンスを求められます。

怪我をした時などは、病院で科学的治療を受ける方がいいでしょう。しかし、試合中のボクサーが出血を止めるというようなこともあります。

やはり、科学だけでは解明できないことがあるのです。

繰り返しになりますが、死後の世界や引き寄せの法則を信じるかどうかはあなたの勝手です。「エビデンスがないよね」というのは正しい主張です(前述した通り、リスクの高い考えですけど)。

問題は、「本当に死後の世界はあるんですかね?」「引き寄せの法則は機能するのでしょうか?」と人に聞く場合です。

この質問に、100%の正答率を持って答えることができる人はいません。

他人の根拠を求めるとは、「信じたいけど、信じる根拠が自分にはない」ということでしょう。これは自分の考えを信じられていない状態です。信じていないということは、「ないかもしれない」と思っているということで、頭の中では否定が優位になります。

引き寄せの法則に照らして言えば、長く考えている時間が優先されるので、引き寄せられない状態になります。

自分に確信が持てないビビリであるがゆえに、引き寄せの効力を逃しているかもしれません。

引き寄せの法則に引き寄せられる人

エビデンスを求める人がどうするかと言えば、エビデンスを探しに行きます。

具体的には、本を読んだり、セミナーに行くということですね。

もちろん、「引き寄せの法則の使い方」「お金を引き寄せる方法」「理想の恋人と出会う方法」的なものですね。

人気のセミナーは、「絶対引き寄せます!」と自信に溢れたものです。彼らは、自分の考えに確信を持っているので、自信のない人ほど、協力が思想に引き寄せられるのです。

引き寄せの法則で儲ける方法は、引き寄せたい人を引き寄せて代金を徴収するということです。

引き寄せられなかったら、どうするのか?

「引き寄せの法則を信じたのに引き寄せられなかったらどうすればいいですか?」なんて質問をされることもあります。

答えは、どうもしません。

好ましいものが引き寄せられればラッキーですし、引き寄せられなければ、引き寄せられなかっただけです。そのうちに、引き寄せられるだろうと信じていればいいのです。

もちろん、引き寄せの法則に関係なく、欲しいものは手に入れる努力をすればいいのです。

あーだ、こーだと理屈をこねても、そんなに意味はありません。あるかないかの実証をするよりも、「ある」と思えばいいのです。仮に「ない」と証明できたところで、誰の得にもなりません。死後の世界や引き寄せの法則がなかったとしても、リスクはありません。リスクがあるとしたら、信じないか、その法則に頼るということです。

欲しいものを手に入れる努力をして、引き寄せの法則が機能することを信じておく。引き寄せられたららラッキー。これがノーリスクで楽観的に生き方ではないでしょうか?


やめておいたほうがいいこと

私はこの原稿をカフェで書いています。

隣のサラリーマン風の2人組がいて、片方がスマホで電話をしています。
大きな声で(電話の声は大きくなりますね)「はい、はい、はい、すみません」と言い、電話を切った後で、もう一人に向かって「面倒なんだよな」と言っています。

引き寄せの法則が機能するなら、彼には面倒なことが引き寄せられるでしょう。
理屈をこねる人は、理屈をこねないといけない状況を引き寄せているのです。


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