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初恋に敗れたおじさんは、なぜ恋愛に再び夢を見るのか?
人間、いくつになっても恋心というものはあります。美しい青春の物語ならまだしも、いい年したおじさんが夢を見ると、大切なものを失ってしまうことがあります。
YouTubeというのは大変に賢いようで、原稿を書いている最中に休憩をしようと思ったら、浜田省吾さんの「片思い」を勧めてきました。
ずいぶんと昔(高校時代なので32年ほど前)によく聞いていた曲で、つい聞き入ってしまいました。
私に限らず、初恋→片思い→失恋という経験をした人は多いのでしょう。
動画のコメント欄にも、「あの頃が蘇る」的なものがたくさんあります。
もちろん、人によって対象となる女性は違うのでしょうが、共通しているのはすべて美しい感じがするということです。
そうなのです。ぼぼすべての男は、片思いを経験しており、その相手は人生で最も崇高で美しいのです。ちなみに、私の場合はどれが初恋だったのかわからなくなっていますが、絶対的に言えることは思い浮かべる人、すべてが美しいということです。
しかしながら、初恋というのは片思いで失恋するものと相場が決まっているようで、私も例外ではありません。
なぜ、初恋は片思いで終わるのか?
初恋は成就しないというリサーチ結果があるようです。その理由を明確に解析することは困難かもしれませんが、おおよそ考えられるのは、「身の程知らず」だからでしょう。
つまり、クラスで一番人気の女の子に普通の男の子がアタックするのですから、そもそもトスが上がりません。意を決して、ラブレター(おじさんの時代にはスマホがありません)を書くか、家に電話をして(携帯電話もありません)、お母さんが出ればラッキー、お父さんが出て電話をガチャ切りして気持ちを伝えることができないという始末(お父さんブロック)。
たいていの場合、クラスで一番人気の女子を射止めるのは、
・勉強ができる男の子
・スポーツマン
・真っ直ぐな性格の不良
と相場が決まっているので、ほとんどの男子の初恋は成就せずに終わるのです。
恋が成就する瞬間
それでも、大学生とかになると、大体の人には彼氏か彼女ができます。その理由は、「身の程がわかる」からでしょう。要は、自分との釣り合いを意識するわけです。ですから、付き合うことになっても、初恋のときめきはありません。
恋が成就する瞬間とは、相手を間違えなかった瞬間です。でも、後々、「間違ったかも??」と思った場合は別れることになります。
そして結婚へ
社会人になり、それなりの年齢になると結婚を考えます。相手は、初恋の対象とはかけ離されていることが多いですが、素敵な相手と結婚できるという幸運に恵まれる人もいます。
青春時代は、勉強ができる、スポーツができる、不良というパターンがモテると言いました。そして、彼らに共通しているのは、ビジュアルがいいということです。頭がよくても不男だとモテません。スポーツができても、相撲部だと微妙です(偏見ですね)。不細工な不良は誰にも相手にされません。そうです。若い時は、ビジュアルの良さが大きな武器になるのです。
しかし、結婚する年齢になった人は、相手のビジュアルだけでなく、社会的な地位を考慮します。ここからが普通の男の逆襲です。美形のフリーターと普通のビジュアルの大企業の社員は互角の勝負ができるのです。それが、20代でIT企業の社長をやっていようものなら、かなり有利です。
青春時代の敗北は、努力で取り返すことができるのです。
大人は再び夢を見る
しかし、誰でも社会的地位を得られるわけではありません。
従業者数で見ると、全体の従業員数4,794万人に対して、大企業は1,433万人、中小企業は3,361万人となっています。そのうち中規模企業が2,234万人、小規模事業者は1,127万人です。
割合では、大企業が29.9%、中小企業が70.1%となっています。
ので、2/3は再びスペックで敗北することになり、大企業に就職しても、熾烈な出世競争で勝ち抜ける人はごくわずかです。
ということで、やはり結婚相手も相応の人とまとまることになります。
そのまま幸せな結婚生活を続けて、子供を育てればいいのですが、元々が相応の相手なので恋愛感情は時間と共に薄れます。さらには、恋人からパートナーになり、共同生活者になってしまうと、トキメキがありません。
そんな時に、男は「50代男性と30代女性の恋愛が増加」という記事を読むと、「自分にもチャンスがあるかも」と思ってしまう可愛い動物なのです。
なぜ、男性はおじさんになっても、こんなにもファンタジーな生き物なのでしょうか。
人生経験を積むと自分が賢くなったと錯覚する
これまで数々の恋愛に敗れたおじさんが再び、恋愛に目覚めてしまう理由は、人生経験です。実際のところ、仕事をして歳を取っただけなのですが、普通に会社に行く生活をしていても、少しは賢くなります。さらに、会社には、自分よりも経験の浅い社員がたくさんあるわけですから、大人になったとか、賢くなったと錯覚するのは仕方がありません。
こうした経験はおじさんに多少の自信を蘇らせます。それで、日頃より、欲求不満のおじさんは、スナックでホステスを口説き(がんばっても同伴とアフター、しかし、代行を呼ばれて帰られる)、相談に来た女性の部下は必ず、飲みに誘います(男の場合は、その場で答えを出すくせに)。
多少の人生経験は、若い人からすれば参考になることも多く、自分に知らないことを知っている人はやよりがあるように見えます。
つまり、30代女性が50代のおじさんに惹かれる理由は、「頼りがい」なのです。
青春時代の敗北、そして相応の相手との結婚生活を経て、ようやくと若い女子と付き合えるかもしれない。しかも、その条件はビジュアルでも社会的地位でもなく、「頼りがい」。それは自分にも備わっているとおじさんは舞い上がるのです。
逆に仕事ができても、職場で怒り狂っている上司は、かなり損をしています。
上司にしたい1位は、この人ですからね。
夢を実現させたければどうすればいいのか?
こうした話は夢物語ではありません、不遇の時代を過ごしてきたおじさんでも、「頼りがい」をいう武器を自然に身につけているものです。50歳になると、キムタクのような人は例外として、誰でも外見はそれなりに醜くなるものです。ので、外見よりも内面で勝負できるのです。
では、頼りがいとはなにか?ということなのですが、この虎の子の武器を無くさないように注意してください。
頼りがいとは、
・余裕がある
・守ってくれる
ということなのですが、これを意識させる方法は、
・相手を肯定する
・褒める
・おごる
ということなのです。
そして、次の5つのセリフを言ってください。
「大変だね。」
相手が愚痴ったら、
「わかるよ」
ひたすら肯定する
「がんばってんね」
ねぎらう
「君はとても優秀な人だね」
褒める
「きっと、人生うまくいくよ」
その後に、「僕と」と言うかどうかはお任せします。
つまり、50代のおじさんは、(それなりに真面目に仕事をしている前提ですが)落ち着いた口調で女子を褒めれば、たいていの場合、モテます。おじさんになれば、やさしさは強力な武器なのです。
(不倫は問題を大きくすることがあるので、慎重にしてくださいね)。
ところで、あなたがやさしさを提供しないといけない最重要人物は?
長年の念願が叶って、モテる寸前まで来ているあなたに水を刺すようなことを言いますが、あなたがやさしさを提供しなければならない相手は、スナックのホステスでもなく、部下の女性でもありません。
おわかりですね。それは、あなたの奥様です。
・奥様が話を使用すると、すぐにダメ出しをする
・女性は料理ができて当然だと思う
・仕事で疲れているという態度を出してしまう
・子どものことを任せているのに、なにかあったら文句だけ言う
さて、こうしたことを恋愛したい女性の部下にしますか?
しませんね。
ので、あなたがすぐにやることは、奥さんの話を遮らずに最後まで聞き、相槌を打つことなのです。
セリフは覚えましたね。
「大変だね。」
妻が愚痴ったら、
「わかるよ」
ひたすら肯定する
「がんばってんね」
ねぎらう
「君はとても優秀な人だね」
褒める
「きっと、人生うまくいくよ」
その後に、「僕と」と言ってください。
そうしないと、誰かの奥さんを持っていかれるかもしれませんよ。
相応の人がかけがえのない人になるのは、あなたの心がけ次第だと思います。
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