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サードキャリアを充実させるためのセカンドキャリア四隅理論

これからの人生は、サードキャリアまで続いていきます。

かつて、定年後や子育てを終えた後の人生をセカンドキャリアと言いました。人生100年時代といわれる長寿社会では、その年齢で仕事を離れることが難しくなっています。実際、定年後の雇用も65歳に伸び、今後は70歳になることが予想されます。

しかし、55歳役職定年制や定年後の雇用では給料は大幅に下がります。これで生活が成り立つなら、問題はないのかもしれません。文句のない人はそれで構いません。

しかし、給料が評価だとするなら、今までの仕事はなんだったのかと思いませんか?

お金がすべてではないでしょう。しかし、生活を維持するために仕事を継続することは、これまでの仕事の意義を疑います。50歳からは、セカンドキャリアとして、会社での出世、転職、独立をすることで、仕事をリタイヤしたサードキャリア充実させることができます。

サードキャリアを充実させるためには、セカンドキャリアの段階で、人生の四隅を押さえておくことです。人生の四隅とは、経済的資産、仕事のスキル、人脈、人間性の4つです。

オセロゲームに勝つ方法は?

最初に、人生をオセロゲームに例えて、強い基盤を作る方法をお話しします。

オセロゲームに勝つセオリーは、四隅を押さえることですね。四隅をとった石はひっくり返されません。さらに、四隅につながっている石もひっくり返されることはありません。

逆に四隅を取らずに、中央を自分の色の石で埋め尽くしても、逆転される可能性があります。

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建築でも、四隅の強度は重要ですし、二足歩行よりも四足歩行の方が、安定性があります。四隅を押さえると安定感が高まります。

人生の四隅とは?

では、人生のおける四隅とは何か?ということを考えたいと思います。

人の人生を構成するものは、経済的基盤、仕事のスキル、人脈、人間性だと考えます。

お金→ないと生活ができません
仕事のスキル→ないとお金を稼ぐことができません
人脈→人間関係が良好でないと幸せが遠ざかります
人間性→感情の起伏が激しいと常に不安定になります


図にすると、

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中の白石は、人生における出来事と考えれば、四隅は盤石であれば、いつでも自分の色にひっくり返すことができます。逆に、四隅を取らずに、出来事に振り回されている限り、自力でキャリアを構築することができません。

たとえば、会社が倒産したら?


たとえば、勤めている会社が倒産したとしましょう?

あなたはどうなりますか?

・お金をある手段がなくなり、蓄えもないので生活に困る。
・他の会社で通用するスキルがないので転職ができない。
・会社の看板がなくなれば、人が離れていく。
・誰かに頼りにされない。

となってしまうと、人生の基盤を失います。これは、あなた自身で人生の基盤を作ってきたわけでなく、会社という基盤があなたを支えていただけだということです。

四隅を押さえると、どうなるのか?

下の図をご覧いただければ分かるように、経済、仕事、人脈、人間性というのは、高めるごとに、他の分野とつながっていくのです。

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経済力は仕事の選択肢を増やします。逆に仕事のスキルが経済的に豊かになります。人間性の高い人は、人間性の高い人との人脈を形成できます。もちろん、斜めのつながりもあります。仕事のスキルが人脈を形成することもありますし、経済的に豊かになった人は、社会奉仕活動に積極的になり、人間性を讃えられるようになります。

四隅すべてを高める必要はありません。自分にないものを得ようとする必要もありません。まずは、自分の持っているものから石をつなげていけばいいのです。

では、どのように四隅を押さえて、どのように石をつなげていけばいいのかを考えます。

経済的基盤のつなげ方

経済的基盤とは、生活が成り立っているということです。持っている資産が多いか少ないかということではありません。入ってくるお金と使うお金のバランスが成立しているかどうかが重要です。

給料が少なくなっても生活ができる基盤があるなら問題はありません。自分で稼いでなくても、パートナーが稼いでいても経済的基盤は成り立ちます。その際は、パートナーとの人間関係も大切にしなくてはなりません。

もし、入るお金が少ないなら、出ていくお金を減らすことでバランスをとることができます。もちろん、足していくことで石をつなげることもできます。転職、独立、副業、投資などで石をつながれば、経済的基盤は安定していきます。まずは、持っている資産からスタートです。


仕事のスキル基盤のつなげ方

仕事のスキルとは、仕事によって価値を提供できるということです。価値とは、問題解決または幸福体験を提供するということです。
あなたの仕事は、誰のどんな問題解決になっているのか、誰にどんな幸福体験を提供しているのか。仕事は常に価値の提供を意識するべきでしょう。
また、仕事のスキルの評価とは、何をしてきたのかよりも、これから何ができるのかが重要です。
何かしかの経験があるとしても、その経験で、この先どんな問題解決や幸福体験を提供できるかが報酬の対象になります。
人は、期待に報酬を支払うのです。どこかの会社で管理職をしていた経験自体は価値にはありません。
キャリアがある人ほど、何をやってきたのかをアピールしがちですが、何ができるのかが重要なのです。
日々の仕事で問題解決と幸福体験の石をつなげましょう。

人脈的基盤のつなげ方

人脈とは、相互に支援できる関係のことを言います。決して、知っている人の数ではありません。人脈の中心は家族との関係です。夫婦、親子が互いを尊重しあえる関係性を築いてください。
同じように、仕事の人脈の基礎になるのも、お互いへの信頼です。人脈は、一朝一夕に構築できるものではありません。すべての人間関係において、信頼を重視してください。

人間性的基盤のつなげ方

人間性とは、人に良い影響を与えることができることを言います。大きなことをやるとか、ストイックな生活を極めるという話ではありません。
たとえば、道に落ちているゴミを拾うだけでも、見ている人によい影響を与えます。
職場でも同様で、人がやりたがらない仕事をしている人は、きっと誰かが見てくれています。
人によい影響を与える人は、魅力的に見えます。決して、きらびやかに装うことだけが魅力ではありません。
人間性の基盤の石をつなげる場合は、魅力的でないことをしないということからはじめてもいいのではないでしょうか。

セカンドキャリア、サードキャリアとは?

定年まで同じ会社に勤めていれば、その先の生活が保証されるという時代ではなくなりました。順調に出世をした人でも、ある年齢でその椅子を譲らなければなりません。
これからのビジネスマンは、50歳でセカンドキャリアのためのステップを上がる必要があるのです。そのためには、これまでの経験を生かして、四隅と押さえて、石をつなげていくことが大切でしょう。
そして、サードキャリアとは、人生の最後を喜びに満ちて過ごすことです。

これまではひとつの会社に定年まで勤めることで、ステップアップしながらビジネスマン人生を終えて、退職金と年金で老後を楽しむことができました。これからは、そのような道は限られます。

同じ会社に勤め続けると、安定している(と思う)ものの、つながりが狭まります。もちろん、むやみに独立や転職をすすめているわけではありませんが、ビジネスマン人生に一度は選択決断の時がやってきます。その時に備えて、人生の四隅の強固にして、石をつなげていくことが大切だと思います。

四隅からのつながりは、仕事だけに使うものではありません。リタイヤ後にも社会貢献活動に発揮できる能力がたくさんあります。



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