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リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム EPISODE 12 『ダブル・A・アール』 Vol.1
はじめに
この度は数ある記事、作品の中から本作品(「リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム」)をお手に取っていただき、心より感謝を申し上げます。
度々のお願いで恐縮ですが、お読みいただく際の注意事項を以下に添えさせていただきます。
本作品は現在『note』のみで連載しております。その他のブログサイト、小説投稿サイト、イラスト投稿サイトでは連載しておりません。この作品は一部無料にて公開しているものですが、掲載されている画像、文章などは著作権フリーではありません。無断転載、コピー、加工、スクリーンショット、画面収録、AI学習及びプロンプトとして使用する行為はお控え頂くよう、ご理解の程よろしくお願い致します。
この作品の物語はフィクションであり、登場する人物、場所、団体は実在のものとは一切関係ありません。また、特定の思想、信条、法律・法令に反する行為を容認・推奨・肯定するものではありません。本作には、演出上一部過激な表現が含まれております。お読みの際は、十分ご注意ください。
闇の願い Ⅲ
よく大人たちが言う「この国が世界に認められないとダメだ」という言葉。
私はいつも疑問に思う。
そもそも世界に認められるって何? 世界は王様か何かなの? その王様はみんなから慕われるほど偉いの?
不安や恐怖、愛と希望を無理矢理植え付けてくる存在が王様? そんなはずはないよ。
歴史の教科書を見てみなよ。ほとんどが王や皇帝が君臨する大国による侵略と略奪、大量虐殺でしょ。
そんなことを繰り返してきた連中から、「よくやったな。褒美を与えよう」なんて言われたいの?
尊敬できない相手に褒められたって何にも嬉しくもない。
だけど普通の人はおかしいとは思わない。それがこの世界の常識だって刷り込まれているから。
自分の目や足で真実を確かめようとせず、立ち止まって考えることもせずに、ただ流れてきた情報、目に入った情報を鵜呑みにし、誰もが持っている意見や特技がバズれば、神だの、ヒーローだの、自分を見失ってまでも一人の人間に対し富を集中させ、崇め敬う存在へと昇華させていく。それはやがて同調圧力に変わり、「興味ない」「好きじゃない」と言えば、レッテルを貼られ、仲間外れにされ、社会からの信用を失う。
どうでもいい余計な情報は毎日与えてくるくせに、自分に対し、与えられてくる都合の悪い情報はすべてシャットアウト。たとえそれが家族や友人、パートナー、全人類の命に関わるものだとしても、見ざる、聞かざる、言わざる状態。
これが今のこの国のお利口さんたち。世の中が愛のない間違った方向へ向かっていたとしても、賛成数が多ければ正義となる。こんなの矛盾してるよ。
共同体第一の民主主義でありながら、個人間、企業間での競争を強いられる資本主義。それでいて社会に必要なものだけを求められる共産主義。
最悪な三つ巴だ。私はそんな社会で生きていくつもりはない。
*
私が思うに、世界の権力者たちはみんな陰キャで、私みたいなメンヘラなんだよ。
世界が一つになって、平和が訪れてほしいとは思うけど、その代償に支払わされるのは地球環境と私たち一人ひとりの個性だよ。
徐々に私たちが飲める水、食べ物、土地や財産、言論が統制されてきている。
ヤツラはそれをあやふやにして、私たちに意味のない競争を押し付け、全世界を巻き込んだショービジネスを平然と行っている。
こんな話をまたすぐに陰謀論だと言う人は、危機感の無い人か、一般人のふりをした工作員だ。
真実を知る者たちは私たちに都合のいい情報のみを流す。本当のことを言うとパニックになるからと。
じゃあ何故、わざと不安や怒りを掻き立てるようなことをしてくるの?
そういうエネルギーが欲しいんでしょ。邪悪な災いの王を復活させるための負のエネルギーが。
……バカバカしい。
こんなことすらも頭の中に入ってくる。私がただの人間じゃなくなった証拠だね。
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Chapter 73 「失われたもの」
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