リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム EPISODE 14 『新年-陰歴史』 Vol.2
はじめに
この度は数ある記事、作品の中から本作品(「リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム」)をお手に取っていただき、心より感謝を申し上げます。
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この作品の物語はフィクションであり、登場する人物、場所、団体は実在のものとは一切関係ありません。また、特定の思想、信条、法律・法令に反する行為を容認・推奨・肯定するものではありません。本作には、演出上一部過激な表現が含まれております。お読みの際は、十分ご注意ください。
Chapter 99 A 「タカノ学生服店にて」
一月五日。年明け新年最初の登校日。この日、高乃希海の姿は無かった。
明日からは通常授業が始まる。多分、リモートでのオンライン授業には出るつもりなのかもしれない。
始業式では校長先生から昨年起きた事件の話がされ、幸いにも、マリトワ女子に通う生徒、先生たちに被害はなかった。しかし同じ市内の高校、小中学校に通う何名かの生徒は惨劇に巻き込まれて帰らぬ人となってしまったそう……。
心に刃が触れた。怒りとやりきれない気持ちが込み上げてくる。この話を聞いた他の生徒たちも同じ気持ちだと思う。
壇上に上がって、あの日起きた事実を暴露したい……。けど、そんなことをしても全員を信じ込ませることはできない。少なくともここにいるわたしと芽瑠以外はネットやテレビからの情報を得て事件の全容を把握しているはず。あの捏造された映像が一般人にとっての正史となるんだ。
関わらなければ負う必要のない責任感と成し遂げなければならない使命感がますます強くなる。亡くなってしまった子たちを慰めるためにも、この街の陰の歴史――真実に光を当てていかなきゃ。
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