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リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム EPISODE 09 『暗闇の握操者』 Vol.3
はじめに
この度は数ある記事、作品の中から本作品(「リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム」)をお手に取っていただき、心より感謝を申し上げます。
度々のお願いで恐縮ですが、お読みいただく際の注意事項を以下に添えさせていただきます。
本作品は現在『note』のみで連載しております。その他のブログサイト、小説投稿サイト、イラスト投稿サイトでは連載しておりません。この作品は一部無料にて公開しているものですが、掲載されている画像、文章などは著作権フリーではありません。無断転載、コピー、加工、スクリーンショット、画面収録、AI学習及びプロンプトとして使用する行為はお控え頂くよう、ご理解の程よろしくお願い致します。
この作品の物語はフィクションであり、登場する人物、場所、団体は実在のものとは一切関係ありません。また、特定の思想、信条、法律・法令に反する行為を容認・推奨・肯定するものではありません。本作には、演出上一部過激な表現が含まれております。お読みの際は、十分ご注意ください。
Chapter 54 「弁明と強制」
俺がヤツラの下で働くようになったのは、理衣奈と離婚してから半月後のことだった。
夜の店で知り合った男の紹介で俺はヤツラから仕事を受けた。社会に絶望し、現役時代に稼いだお金を使い果たしてしまった俺に断る理由はなかった。
最初の仕事は誘拐、拉致の手伝いだった。黒いワゴン車に乗り、性別問わず子どもから大人まで押し込み連れ去った。抵抗する者にはスタンガンや腹を殴って気を失わせたり、麻酔を使って眠らせたりした。
一人につき一万、子どもの場合は二万バースコインだった。バースコインはマネーロンダリング可能なデジタル通貨だとその時はじめて知った。
『「この世界にはルールを押し付け、それに縛られない存在たちがいる。そいつらが俺たちの生活を苦しめている」』
『「世界各国の王族、政治家どもはハンドラーたちの操り人形だ。人殺しも戦争もウイルスも、バカな出来事も綺麗ごとも、全てヤツラの至福を肥やすために引き起こされている」』
『「これを使えばあいつらの世界を壊せる。俺たちで光の新世界を作ろう――」』
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