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リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム EPISODE 09 『暗闇の握操者』 Vol.2

はじめに

 この度は数ある記事、作品の中から本作品(「リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム」)をお手に取っていただき、心より感謝を申し上げます。

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 この作品の物語はフィクションであり、登場する人物、場所、団体は実在のものとは一切関係ありません。また、特定の思想、信条、法律・法令に反する行為を容認・推奨・肯定するものではありません。本作には、演出上一部過激な表現が含まれております。お読みの際は、十分ご注意ください。





Chapter 52 「N:E・O」


「これが新しいエレメティア、エレメティア・オリジンだ。今からこれに乗り換えてほしい。理衣奈、君もだ」
 愛叶、希海、芽瑠、理衣奈の四人は恐る恐る新型のエレメティア――『エレメティア・オリジン』を手に取る。
 新型は旧型とほぼ変わらない時計型のデザインだが、各色かくいろ、輝くボディはかげりを知らないダイヤのように透き通っている。
 エレメティア・オリジンを左腕に付けると、エレメティアはすぐに起動。四人それぞれの目の前に以前とは異なるメニュー画面が表示された。パラディンアイコンを中心に八方向へと広がるアイコン配列は横一列のスライド式と比べて視認性が高い。
「そのエレメティア・オリジンはエレミネイションスーツを脱着しても、未登録の服は消滅しない。勿論、服の登録をあらかじめしておけば、旧型と同じくスーツから私服への変着が出来る」
「ほんとですか?! 服が消えないのはありがたいです!」愛叶は笑顔で応えた。
「連絡はパラディンを起動させるだけでいいんだな?」
 希海のエレメティアの画面には、ルミカを含むメンバー全員の名前が表示されている。
「そうだ。各メンバーの名前をタッチすれば即座に繋がる」
「名前をタッチ……」希海は愛叶の名前に手を触れた。
「うわっ!」振動とともに、純粋なメロディがエレメティアと脳内に響き渡る。愛叶は表示されている【 希海と対話します 】をタッチした。
 空間上のアイコンメニュー画面がパラディンの対話モードに切り替わり、お互いの顔が画面に表示される。
「あっ、希海だ。見える?」
「見えるけど、あたし隣にいるだろ……」
「複数で対話する場合は画面右上の集団アイコンをタッチする。そこからまたメンバーの名前をタッチすれば対話に追加することが出来る」
 フランクの説明に従い、希海は、「集団アイコンをタッチ、芽瑠と理衣奈を追加する……」
 一秒後、芽瑠と理衣奈のエレメティアから純粋なメロディが流れた。二人は、【 愛叶と希海と対話する 】をタッチした。
「あっ、出た。やっほー、みんな~」
 芽瑠は画面に向かって手を振る。
「私も画面に出ました。見えますよ~」
 理衣奈も画面に手を振る。聖人も手を振った。

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