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リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム EPISODE 14 『新年-陰歴史』 Vol.1

はじめに

 この度は数ある記事、作品の中から本作品(「リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム」)をお手に取っていただき、心より感謝を申し上げます。

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 この作品の物語はフィクションであり、登場する人物、場所、団体は実在のものとは一切関係ありません。また、特定の思想、信条、法律・法令に反する行為を容認・推奨・肯定するものではありません。本作には、演出上一部過激な表現が含まれております。お読みの際は、十分ご注意ください。





Chapter 95 「寅、おせち、里子さん」


 『今年は寅年だよ! がおーっ!』


 寅柄の際どい衣装を着た芽瑠が、マイクを握りながら可愛く何度もポーズを取る姿がテレビ画面いっぱいに映っている。そしてその芽瑠に向かって、サイリウムを振り、「めるぅー!」と叫ぶわたし。そんな初夢を見てしまった。
 どれだけ芽瑠が好きなんだ? と、夢の中で自分にツッコミを入れられるぐらい、すごくしい光景だった。
 そんな嬉し恥ずかしい夢も北瑠日市の気温には敵わず、寒さと共に頭から抜けて消えていく。鼻が冷たい。エアコンの暖房は自動でオフになっていた。
「う~ん……寒い~……うぅ……出たくない」
 移動の疲れもあったのか、昨晩はぐっすりと眠ることができた。体の痛みも不思議なことにすぐに治まり、新年一月一日の体調は万全だ。でも、もうちょっとぬくぬくタイムを味わいたい……。――トントン。部屋のドアを誰かがノックする。

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