20.5.12 婚活関係の上場企業を比較する
①3689 イグニス(時価総額223億)
終値 1520円
②6046 リンクバル(時価総額60億)
終値 309円
③6071 IBJ(時価総額348億)
終値 830円
④6175 ネットマーケティング(時価総額103億)
終値 700円
⑤6181 パートナーエージェント(時価総額25億)
終値 236円
分析と比較
①3689 イグニス
恋愛・婚活マッチングサービス『with』運営。元々はスマホ向けのアプリを企画・製作が主な企業だったが、近年婚活サイト会員の増加が順調。
売上高は50億円前後が多い。うち『with』を含めるコミュニティの売上高は約30億円。ユーザー数は230万人超で前年比180%増加。
(2019年9月期決算説明資料より)
https://pdf.irpocket.com/C3689/FWdS/wZpv/se92.pdf
②6046 リンクバル
街コンなどのイベントECサイト運営がメインで売上の90%近くを占める。
年間売上高は20億後半が目安だったが今期はコロナで20億円強が基準になりそう。20年第2四半期売上は11億円(前回予想13億円)で下回る。
会員数は195万人以上。(20年9月期第1四半期決算補足説明資料より)
オフラインのイベント中止が痛いが、3月末に新サービス『VBar』を配信して4月末に累計5万、5月11日には累計10万回利用されている。
③6071 IBJ
婚活サービス提供で直営の結婚相談所以外にも婚活サイトやパーティーも。20年第2四半期業績予想の売上が58億円(前回予想80億円)。
通期の業績予想は約170億円だったが未定に変更。130億円前後が個人の予想。
4月から5月10日まででオンラインパーティー参加者数3000名を超す。
結婚相談所会員数、加盟相談所数は横ばい。
(20年12月期第1四半期決算説明資料より)
④6175 ネットマーケティング
成果報酬型広告がメインだが恋愛マッチングサービス『Omiai』を運営。20年6月期第3四半期での売上高は113億円で通期は未定に変更。
『Omiai』の売上構成比は全体の30%弱。
有料会員数は増加したが長期プランの推進により客単価は低下。売上高もやや減少。会員数は7.8万人ほどで21年6月期で10万人が目標。
(20年6月期第3四半期決算補足説明資料より)
⑤6181 パートナーエージェント
婚活サービスとカジュアルウェディングがメイン。新規事業も開発中。ここ3年ほどは売上が40億円前後だったが、20年3月期は82億円を見込む。ただ婚活事業の売上は横ばい。営業利益は1.2億(営業利益率1.4%前後)だが、婚活事業に限っては21%前後。
当社の算出方法による成婚率は27%程度。同じ算出方法だと業界平均は10弱らしい。新入会員の割に在籍会員数が伸びないのが現状の課題。
在籍会員数11896名。婚活パーティー参加者数12.5万人
(20年3月期第2四半期時点)
(20年3月第2四半期決算説明会 質疑応答要約)
5月9日から全国で婚活パーティ『OOTOCON』をオンラインで実施。
分析と比較
銘柄、売上、営業利益の順に記載する。(金額は推定で個人予想)
イグニス(時価総額223億)
50億、3~5億
リンクバル(時価総額60億)
20~25億、3~5億
IBJ(時価総額348億)
120~130億、18~21億
ネットマーケティング(時価総額103億)
130億、6~8億
パートナーエージェント(時価総額25億)
82億、1.2億
営業利益で考えるのであればIBJかイグニスの金額が大きいが、営業利益率ならばリンクバルか。
オンラインサービスが最もスムーズに実施できていると考えられるのはリンクバル。
配当はIBJとネットマーケティングの2社。
利益剰余金の多い順(有利子負債の金額)単位百万円
IBJ 4367(2726)
リンクバル 2010(0)
ネットマーケティング 1788(119)
パートナーエージェント 754(3106)
イグニス -2142(918)
時価総額で考えれば、リンクバルはかなり蓄えていますね。財務が安定しているのはリンクバルと言って良さそうです。
婚活事業で売上高が多いのはIBJなので、このままシェアを拡大できれば営業利益率も改善されるのでさらに株価が上昇する可能性があります。
ただ上にも書いた通りオンラインサービスの利用状況は現状リンクバルが頭1つ抜けているように感じるので、これがきっかけで婚活事業の勢力図が変化するかもしれません。
時価総額で考えればパートナーエージェントは伸びシロ充分です。
※投資は自己責任でお願いします。