将来の重賞馬も、まず1つ勝つことが大切。“歩様のみで勝ち上がりやすい一口馬主の募集馬を見抜く”をコンセプトとしている『リズム診断』です。
2020年産のシルク・ホースクラブのリズム診断成績はどうだったのか?
まずは振り返りです。
現3歳世代のシルク募集馬は、現時点で重賞馬を輩出できておらず、勝ち上がり率的にも残念ながら例年より低い値となっています。
そんななか、リズム診断で評価Sとしたシルク募集馬は以下のとおり全体よりも8.5%高い勝ち上がり率でした(まだ世代戦が続いているため経過)。
もちろんこれが最良の成果だとは思っていませんが、評価S vs 評価A,B,Cの勝ち上がり率を比べると51.5% vs 34.3%となり、リズム診断の評価により明確な能力分類ができていると言えるのではないでしょうか。
また、3歳世代でリズム診断をおこなった一口クラブからは重賞馬が全3頭誕生しましたが、全て評価Sとしていました(タスティエーラ、スキルヴィング、ラヴェル)。
これまで事前公開してきた評価Sも、安定した勝ち上がり率を残せています。シルクにおいては、2019年産のイクイノックスを評価Sの推奨8頭の中の1頭としており、2018年産では評価Sの勝ち上がり率75.0%を記録(出走32頭、勝利24頭。詳細は以下参照)。これらの成果をもとに信頼を寄せていただけるならば、ぜひ募集馬検討に『リズム診断』を導入してみてください!
『リズム診断』とは?
歩様だけで評価をしている『リズム診断』を取り入れると、過去の実績からも勝ち上がれる馬を凡そ5-7割ほど選別できるようになります(今年度もそうなるとは限りませんが)。
例えば血統や馬体だけの単体評価で、これほどの成績を収めるのはなかなか難しいのではないでしょうか。この点からも募集馬選定のベースとして『リズム診断』を参考にする価値アリと言えそうです。
リズム診断と血統や馬体、きょうだいの成績など別ファクターと掛け合わせて検討いただくと、より精度の高い募集馬選定ができるかと思います。
例)「評価S」に対し、例えば勝ち上がり率が劣る「体重400kg以下、管囲19cm以下は切り捨てる」などの条件を加えて絞り込む
※もう少し詳しく知りたい方は、以下の記事を参照。
このnoteでは何度も紹介をしていますが、『リズム診断』の指針となっているのはアーモンドアイの募集時歩様です。このように「すーーー」っと淀みのない歩様を理想としており、これを実現できる出力媒体(骨格・筋力・神経・気性など)であるか?をリズム診断の計算式・評価コメントに組み込んでいます。
本記事のご購入について
価格は昨年と同じ700円です。誰もやっていない独自算出データであるためお金をいただく形式をとっており恐れ入りますが、以下を承諾のうえよろしければご覧ください。
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このたびは『シルク・ホースクラブ 2023年度募集『リズム診断』(22年産77頭)』をお買い求めいただき誠にありがとうございました。皆様の出資検討のお役に立てますように。
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■ リズム診断 結果一覧
関東入厩予定馬 No.1~42
関西入厩予定馬 No.43~77
■ 個別評価(関東入厩予定馬 No.1~42)
No.1 アーモンドアイの22(牡)
No.2 プリモシーンの22(牡)
No.3 ツルマルワンピースの22(メス)
No.4 アピールIIの22(牡)
No.5 ブラックエンブレムの22(牡)
No.6 ファイナルディシジョンの22(メス)
No.7 チリーシルバーの22(メス)
No.8 ラストプリマドンナの22(メス)
No.9 クードラパンの22(メス)
No.10 アイムユアドリームの22(メス)
No.11 パーシステントリーの22(牡)
No.12 グラマラスライフの22(牡)
No.13 エノラの22(牡)
No.14 メジロツボネ(メス)
No.15 プラウドスペルの22(メス)
No.16 ユキチャンの22(メス)
No.17 マイハッピーフェイスの22(牡)
No.18 ラッドルチェンド(メス)
No.19 ムーンライトナイトの22(メス)
No.20 ジーナスイートの22(メス)
No.21 クインアマランサスの22(牡)
No.22 プロミストリープの22(メス)
No.23 ヴィクトリアピースの22(牡)
No.24 ウィクトーリアの22(牡)
No.25 スナッチマインドの22(牡)
No.26 アルジャンテの22(メス)
No.27 ボニーゴールドの22(牡)
No.28 ロザリンドの22(メス)
No.29 エイシンシルダリアの22(牡)
No.30 ロッテンマイヤーの22(メス)
No.31 プリズマティコの22(牡)
No.32 トスアップの22(メス)
No.33 シャンハイロックの22(牡)
No.34 エレガントクルーズの22(メス)
No.35 イストワールファムの22(牡)
No.36 ボシンシェの22(メス)
No.37 アナスタシアブルーの22(牡)
No.38 バラダセールの22(メス)
No.39 トレジャーステイトの22(牡)
No.40 アンセランの22(メス)
No.41 アグレアーブル(メス)
No.42 ジョイカネラの22(メス)
■ 個別評価(関西入厩予定馬 No.43~77)
No.43 インヘリットデールの22(牡)
No.44 サラキアの22(メス)
No.45 オンディナドバイの22(牡)
No.46 タイタンクイーンの22(メス)
No.47 キューティゴールドの22(メス)
No.48 エスメラルディーナの22(牡)
No.49 イルーシヴグレイスの22(メス)
No.50 ピクシーホロウの22(メス)
No.51 ローブティサージュの22(牡)
No.52 ガルデルスリールの22(牡)
No.53 サロミナの22(メス)
No.54 ステップオブダンスの22(牡)
No.55 ディライトプロミスの22(メス)
No.56 シャクンタラーの22(メス)
No.57 ルナステラの22(メス)
No.58 ハウナニの22(牡)
No.59 メリーウィドウの22(メス)
No.60 ジュベルアリの22(メス)
No.61 シーヴの22(メス)
No.62 キープシークレットの22(メス)
No.63 アドマイヤアローの22(牡)
No.64 モアナの22(牡)
No.65 プチノワールの22(牡)
No.66 ジャポニカーラの22(メス)
No.67 ギエムの22(牡)
No.68 モルジアナの22(牡)
No.69 マルーンエンブレムの22(牡)
No.70 パールデューの22(メス)
No.71 モアザンセイクリッドの22(メス)
No.72 サダムグランジュテの22(牡)
No.73 ルシルクの22(メス)
No.74 ジーナアイリスの22(メス)
No.75 クローバーリーフの22(牡)
No.76 ソーディヴァインの22(牡)
No.77 パリスビキニの22(メス)
総評
今年度、最も歩様が良く見えた馬
以下
No.3 ツルマルワンピースの22(メス) 評価S+
No.6 ファイナルディシジョンの22(メス) 評価S+
No.39 トレジャーステイトの22(牡) 評価S+
No.16 ユキチャンの22(メス) 評価S+
No.68 モルジアナの22(牡) 評価S+
No.4 アピールIIの22(牡) 評価S+
あと例外として以下
コメント
一番良く見えたのは、エスメラルディーナの22。オルフェーヴル産駒のため主戦場はダートを想定されるかもしれませんが、本馬は柔らかさもあり、芝にも適正があるのでは。また、オルフェーヴル産駒は馬格の小ささを懸念されがちですが、本馬は既に447kgと充分。体高からもう少し増えてきそうで、この点も心配ないでしょう。
気になるところでは本年5/24に右飛節OCD除去手術を受けたようですが、歩様を見る限りでは全く分からないです。むしろ悪影響がある状態であれば、この出来からして癒えた頃にはさらに良い動きとなるのでは。兄はG3小倉大賞典を勝ったアリーヴォ。空胎明けであり、兄同等以上の活躍を期待したいです。
その他の評価S+を付けた馬は、いずれもかなり良い動きに見えました。どれを一番に据えるか迷うほどでした(いったん寝てから再度検討して先ほど決めました笑)。一口馬主DBで調べると低人気の馬も複数いるようなので、穴馬候補としていかがでしょう。
※繰り返しますが、リズム診断は歩様のみ評価のため、血統面など他ファクターと掛け合わせて最終的な出資判断をされることをお勧めします。
なお最後に、実験企画として以下も記載しておきます。まだサンプル数が少ない検証段階のため、大外れになるかもしれませんがその際は悪しからず。サンプル数が溜まってくる2年後ぐらいに正式発表できると良いなと思っています。
とある検証中の条件に該当する、勝ち上がり率・活躍する可能性がより高いと思われる評価Sの馬(番号順)
該当する牡馬
No.24 ウィクトーリアの22
No.37 アナスタシアブルーの22
No.39 トレジャーステイトの22
No.48 エスメラルディーナの22
No.51 ローブティサージュの22
No.65 プチノワールの22
No.67 ギエムの22
No.76 ソーディヴァインの22
該当する牝馬
No.3 ツルマルワンピースの22
No.6 ファイナルディシジョンの22
No.16 ユキチャンの22
No.42 ジョイカネラの22
No.46 タイタンクイーンの22
No.61 シーヴの22
No.66 ジャポニカーラの22