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台湾興行を行った話 Epilogue〜台湾の選手&感想編〜

本編は終わりましたが、大会終了後に行いました打ち上げで各選手と交流しましたので、その辺りを記しておこうと思います。
日本ではまだ馴染みのない選手も多いと思いますが、みんなプロレスが好きなんだと思います。何かの形でこれからも交流を続けていきたい、そんな気持ちです。

🔻ここまでの経緯はこちら🔻


SKY

やはり今回の台湾遠征のキーマンはこの人。
昨年10月に関札選手と台湾に来た時に対戦したのがSKY。
正直全くの予備知識がなかったのでカードが決まった時に
「シングル?」「え?主試合ってメイン?」「なんか無差別冠軍って書いてあるけどひょっとしてチャンピオン?」と驚いたものです。
いざ行ってみるとカタコトながら日本語が喋れて、すごく感じのいい選手でした。試合も見ていましたが、基礎がしっかりしているし、身長もあるから、見栄えが良いんですよね。ムーブはキスしたりちょっとよくわからないところもありましたが😅良い選手だなぁと思った記憶があります。

試合が終わって食事に行った際に「日本に行きたいです」と相談を受けました。僕は彼の雰囲気は正統派の方が合うと思ったんです。ジュニアに括らなくても面白いんじゃないかと思い、仕事のことや時期などを聞き、前向きに検討することを伝えました。呂代表とも今回の興行の件を相談していたので、3月に興行を行うのであればその前に日本に来て一緒に台湾に帰るのが良いかも?と話をもらったのでそのパターンはありだなと思い、諸々調整して来日してもらった次第です。

とにかく日本でのヤベー奴感は限定仕様で台湾ではスター選手なSKY。
また日本でも台湾でも会いたい選手です。

A-Yong-Go

今回の台湾遠征の功労者です。
同じく昨年台湾に行くにあたり、レッカ選手よりアポイントを取ってもらい、初めてお会いしました。台湾で興行をやるという話を真面目に受け入れてくれて会場の下見から交渉、リング手配や備品の発注、そしてチケットの発注までほぼほぼ担当してくれました。
このnoteでも様々触れてきましたがやはり色々な仕組みや文化が違うこと、翻訳サイトを介したやり取りでうまく伝わらないことが多くてご迷惑をおかけしたと思います。

SKYを日本に連れて行くことも尽力してくれました。
新台湾プロレスとpuzzleの大きな違いはこの呂代表の存在だと思います。どちらも選手兼代表なのですが呂代表からはビジネスマンの匂いがします。団体としての規模や人気などは正直そこまで大きな違いはないと思いますが、スポンサー獲得や対応、関係している技術スタッフの関わり方が新台湾プロレスの方がビジネスとして成立させている印象です。
決してレスラーとしてどうこうではなく、二足の草鞋をしっかりと履きこなしているかな、と。

毎月の興行での海外の選手の招聘など積極的に外交を行っている印象ですし、4月にはディアナさんとの業務提携を発表しました。今後も日本と台湾の架け橋になってくれることを期待しています。

闘魚&戦熊

闘魚
戦熊

こちらはpuzzleの代表2人。
24日の大会当日はリング設営を一手に担っていただいたので、かなり忙しかったと思います。気づいたら2人とは写真を撮っていませんでした。

先ほど呂代表をビジネスマンと言いましたが、この2人はレスラーな感じがします。とにかく人気がすごいし、元々全日本プロレスに来日していたこともあり、技術もしっかりしています。puzzleの選手はこの2人に練習を見てもらっているので、すごく基本を大事にしている印象はあります。
そう言った意味でレスラーと言いましたが、実はpuzzleさんは自分たちでリングを作ることが出来るそうです。設営という意味ではなくて製作です。
道場も興行の一角にあるので何かの製造業をやっているとは思ったのですがまさかリングを作れるとは😅
それも含めてpuzzleの方が自分達で団体運営に関するものを作り上げている印象は受けました。

事前準備の段階で大会当日に必要になる細かい準備も沢山してくれました。
呂代表もそうですが団体を運営しながら代表を務めること、そして興行を成功に導くための準備や宣伝など試行錯誤することはどの国でも大変だし重労働だと思います。

ちなみに闘魚選手は6月9日に沖縄で行われる琉球ドラゴンプロレスさんの台湾地震復興チャリティプロレスに出場するそうです。ぜひ沖縄の方はご来場くださいね。

WILLY

WILLYはほんとみんなに可愛がられていました。
ぶっちゃけみんなからしてそんなに年下なわけではないんですよ。
青木と同級生だと思います。でもそのキャラクターなのか、みんなに愛されておりました。なんか青木とうまがあったのか前日の食事会ではずっと一緒にいました。それもあって大会の日、青木はあえてWILLYのセコンドについたんだと思います。国境を越えた友情が生まれていたら嬉しいですね。

これ誰が教えたんですかね(多分青木)
ずっと「ごっちゃんです、ごっちゃんです」言ってました😅

実はWILLYは英語もあまり話せないのでコミュニケーションを取るのは少し難しかったかもしれません。我々以上に不安も大きかったと思いますが、セミファイナルの重役を果たしてくれました。
彼は普段仕事をしているのでまとまったスケジュールを確保するのは難しいのですが、機会があれば日本にも来てほしいですね。

AXE WANG

台湾プロレス界イチのイケメンとはよく言ったもので、ほんとカッコいい選手です。ガイア・ホックスのタッグパートナーらしいので、過去に日本に来たこともあります。身長もあるし、運動神経も高い。人気者ですよね。

この興行の後に行われた新日本プロレスの台湾大会でも第0試合に出場したり、先ほど触れた沖縄での試合にも彼は名を連ねています。団体側の期待値の高さが伺えます。
台湾では連戦というのがなかなかないので、今回高雄で2試合、移動して翌日台北で1試合と言うのは大変だったと思いますし、初めての経験だったようです。WILLYと一緒に台湾遠征に欠かせない選手であったことは間違いありません。

彼も実際の体重はジュニアに該当するのでしょうが、身長もあるのでレッカと同じようにヘビー級の選手として試合をするのも面白いと思います。
WILLYと同じようにまとまったスケジュールを確保するのが難しいのですが、どこかのタイミングで日本に来てほしいなと思います。

THE JOKER

僕的には今回非常に期待していた選手。
本編でも書きましたが、10月の遠征時に見てアストロノーツとぜひやらせたいと思った選手です。スタイルが云々ではなくて、台湾の選手にある華麗さと言うよりも力強さをすごく感じさせてくれる選手だったので、阿部・野村とやってほしいと思いました。

これは個人的な感情ですが彼は日本に呼びたいと思っています。
タッグチームとしてではなく、シングルプレーヤーとして。
月一の興行であればそのキャラクター性などをメインに活躍できると思いますが、上野大会や連戦を行うにあたりどんな姿が見れるのか。
年齢もWILLYやAXEと同い年なので若いのですがキャリアは10年近くあるそうです。変に怪奇派、ヒールみたいな感じよりはダークヒーローのような存在になれる選手だと思います。
時期はわかりませんが、いずれその機会を作れたら。

スポンジ・ケン

ケンさんとも忙しくて写真が撮れませんでした。これは2月の遠征時の写真です。日本語がペラペラなので本当に助かりました。
日本のプロレスのことも大好きなので今回の遠征メンバーが決まった時は

「登坂社長来るんですか?大ファンなんです…」

とか、高雄でターザンさんを見かけた際に

「え、あの人ひょっとしてターザン山本さんですか?」

とミーハーぶりを発揮していました。
でも彼も全日本プロレスで修行していましたので、レフリーとしては申し分ない訳です。今回竹田くんをメンバーに入れていなかったので、たくさん助けてもらいましたし、通訳など内側の選手に向けても、外側のお客様に向けても活躍してくれました。

お子さんが産まれてまもないのに3日間も遠征に付き合ってくれて感謝です。
ケンさんも沖縄に来るらしい。会いたかったなぁ。

鬼狼&KARAS

そのほかにも
「鬼狼」
「KARAS」
も大会に欠かせない存在でした。写真撮れなかったので振り返りのみですが、鬼狼はJOKERのパートナーとして存在感を見せてくれました。最後は阿部のトリッキーな動きに敗れましたが、シュッとした見た目と軽快な動きは目を引きましたね。
KARASは今回の台湾遠征のアナウンスを始めた時にすごく各SNSで告知とかリアクションをしてくれたんです。やっぱり人ごとのようにしてる人よりはどんどんアピールされた方が主催する側としては嬉しいものです。
正直、彼もミーハー的な部分はあるんだと思いますが、昨年新台湾プロレスで見た際に、ライトユーザーに伝わりやすいプロレスをするなぁと印象を持ちました。ちょっと大技が多いのですが、今回の第1試合では和樹・星野と一緒にヒールっぽい動きで会場をヒートさせてくれました。

台湾遠征を終えて

ちょっと下世話な話ですが今回の台湾遠征をするにあたり慰安旅行ではないと言うことは選手各位にお伝えしました。大日本プロレスはご存知かと思いますが、今非常に厳しい状況にあります。その中でなんで台湾?と思う選手がいてもおかしくないし、リスクが大きくないですか?と思った選手もいると思います。
ですが、今回の遠征はしっかり団体として、興行として成立させることしか考えていませんでした。台湾での道を作るための投資という考えは全くありません。今回失敗していたらリベンジの機運など挙げている余裕がないのも事実です。

そんな悲壮感は杞憂に終わり、しっかりと成立させることができたと思います。日本では集客に苦戦しがちな大日本プロレスですがまだまだ世界を見渡せば、大日本プロレスを求めてくれている人が沢山いる。どうやったら大会当日だけでなく、常に届けることが出来るのかが今後の課題です。

動画サイトがある、YouTubeがある、海外通販がある、ではなくそれが本当に英語で、中国語で、その他の言語で受け取ることが出来るのか、キチンと整理して、日本の大日本プロレスを世界に広げたいと思います。
その先に、次回の台湾大会があると決意しています。

とはいえ、選手各位が楽しんでくれていたのも正直安堵しています。
頑張ったから楽しい思いが出来るのか、楽しい思いが出来るから頑張るのか、どっちがモチベーションかはわかりませんが、今回よりは次の開催時の作り込みが変わってくるのではないかなぁと期待しています。

長々と書いてきた台湾編もこれにておしまい!
次に台湾に行くのはいつになるかな。
それまで日本で頑張ります!!

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