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台湾興行を行った話 vol.1〜なぜ台湾?〜

いまだに台湾の余韻を引きずっている私です。
今回は5日間に及ぶ台湾遠征の中身を紹介していきたいと思います。


まずはなぜ台湾興行を行うことになったのか?

まぁ世間一般的には「大日本プロレス、背伸びしてんな」と言う印象を受けているだろうなとは思いましたが、今回の台湾興行を主催するにあたっていろいろな方のご支援をいただきました。
時は遡り2022年12月、後楽園ホール大会の設営準備中に廣瀬さんから声をかけられます

「なんか、イベントプロレスをやりたいっておっしゃってる方がいるんですけど」

お、良い話じゃん。そう思って行ってみると常連のお客様が1人、そしておそらく初めてお見かけする方が1人。経験上、主催者の方からのお声がけ以外はあんまり信用していない私。代理店だったら嫌だなぁと率直に思っていました。代理店さんが悪いわけではなくて良く問い合わせを受けるんです。

「プロレスイベントってこんなに安くできるんですか!?」
「弊社は全国のショッピングセンターにネットワークがあり、うんたらかんたら」

みたいな話を過去にも何度もしてきましたが実現した試しがありません。
やはり熱意が違うんですよね。大道芸人さんや歌手の方など様々なイベントスペースを活用した集客イベントは数多くあると思います。
ですがプロレスはその中でも大掛かりですし独特です。
結果、間に立つ代理店にとってやりとりが増え、メリットが薄くなるんです。なので私は代理店さんからの「クライアントに紹介して良いですか?」はほとんど信用していませんので悪しからず。

話は戻りますが、聞いてみるとなんと台湾で会社をやられているとのこと。ちなみに日本人です。
そのビジネスの会員様向けの非公開興行をやりたい。
その上で、台湾での興行とかもやってみたいとのことでした。
なかなかなお話ですが、ちょうどこの当時だったかな?登坂社長が週プロモバイルで連載しているコラムで小鹿社長のマレーシア興行の話がされており、まぁ難しいんだろうなと、下手したら大損みたいなことに成りかねないとは感じながらも面白そうだなとは思いました。

そのまま興行をご覧いただくことになり、開場したらその社長さんの横にはターザン山本さんが!うちの会場でも何度かお見かけはしていましたが、ご挨拶くらいで話したことはありませんでした。

「なぜ一緒に?」

ちょっと❓が強くなりましたが、紹介された瞬間

「頼みますよ!台湾で興行やりましょうね!」

と捲し立てられ「あ、はい。。。」みたいな私。
元々、週刊プロレスでプロレスを見ていた私にとって山本さんは有名人です。ですが少し距離があったのも事実。やはりうちの代表の出自を考えるとあまり良好な関係ではないのかな?とは思っていました。
山本さんまで絡んでくるとなると社長NGが出るかもなぁと正直思っていました。

レッカ選手

そんな心配は杞憂に終わり、まずは国内であるならやってみましょう。
という話で物事を進めることに。とある選手にレッカ選手の連絡先を聞いて台湾とはなんぞやをリサーチすることにしました。うちとは接点がなかったと思っていたのですが、かつてOWEが日本で興行をした際にうちの選手とやっていたそうです。最初に会ったのは3月。日本語が思っていたよりも上手ですごく安心しました。この人に絡んでもらえたらうまくいくかも?と。

GW明けくらいに、再度日本にいらっしゃった社長と一緒に食事にも行きました。やはり台湾興行の話も続いていましたので1度は行ってみないといけないと思い、この頃より現地の団体や会場のリサーチに関してレッカさんと相談を重ねました。そしてこの時に新台湾プロレスさんを紹介していただき、その中でせっかくなら選手も連れてきてもらえませんか?という話になり、関札皓太の台湾初参戦が決まった訳です。

非公開興行開催

非公開興行の日程も決まり、レッカ選手の参戦も決定。実施日は9月28日新木場大会。そうです、加藤拓歩が引退した興行の日です。
その昼間に限定興行を開催したのですが、実は私はこの数日前に父親が他界し、何とも言えない時期でした。数日おやすみいただいて、まだ葬儀前だったのですがここは行かない訳にはいかないと、興行に参加。
心身ともに疲れてはいましたが仕事というか現場にいる空気は心地よかったですね。色々と忘れることができました。

少し甘くみていたのは台湾は親日国と聞いていたので日本語も通じるのではないか?もしくは外国人なら英語でしょ。と思っていたらまぁ通じない。
日本人の悪い癖で外国人がみんな英語を話せると思っていますが、日本同様そんなことはないです。なので意思疎通が難しい。書いてあるものは何となく連想できたりしますが喋っている言葉がさっぱりわかりません。
最近になって語尾に「嗎?(ma?)」がつくと疑問や質問文なのだなとわかり始めましたがこの頃は何一つ不明。
何かあればすぐに「レッカさ〜ん!」
この繰り返しでした。

プロレスの文化は薄いとは聞いていたのでルール説明なども実施しましたが、やはり最初は少しキョトンという感じでした。ですが試合が進むにつれて熱狂が増していき、すごい盛り上がりになりました。プロレスはやはり世界共通言語です。終わった後、夜の加藤引退興行の準備などがあったもののこれは本当に台湾興行良いんじゃないかな?と感じました。

例によって

さぁ、例によって前置きが長くなってきましたので、今回はこの辺で。
関札選手といった10月の台湾遠征はさておいて、一気に3月21日の出発に話を繋げたいと思います。
ではまた。

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