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ファイナルファンタジー7(初代1997年発売版)をレビュー

話題のFF7リバースですが、体験版でちょっと合わなそうで買いませんでした。その後売り上げも不振のようです。

リメイクは四年前やってすごい面白く、楽しみにしてたんですが、なんでテレビ中継入ってんの?みたいな違和感しかなく、なんで水着?なんで?という印象で、がっかりしました。

そんなことで初代をやってみました。

1997年なので2024年から27年も前?!!!のゲームだそうで、当時やっていたと思ったのです。だからあまりの違いにムカついていたわけです。なんでザックス登場するんだよ!とか。

そしてFF7初代をプレイしてみると、その当時の印象をもっていただけで、ほとんど何も覚えてないことがわかってきました。

そう、
記憶を作り出していたのです...!

改めてやってみるFF7はとても面白いものでした。

システム

PS5版でやると早送りとかできるので、おそらく本来はもっと時間かかっていると思うんですけど30時間くらいかかりました。

システム的にメンバーが入れ替わる事から、マテリアシステムで、マテリアさえ持っていれば魔法やスキルが継続して使えるという素晴らしいもので、よく考えられていると感じました。

シナリオ

そしてシナリオですが、当時私が20歳の頃、これをやっていたと思うとびっくりです。

このシナリオ、今だから理解できるけど当時はわからずにやっていたのではないかと想像します。

なのでなんとなくクリアしたのではないかと。
そのためにショッキングなところだけを覚えていたのか、もしくはクリアしなかったかです。

そのくらい覚えていませんでした。

ドラクエとかだとすぐ手に入る船や飛行船が、FF7ではストーリーに沿った形で手に入ります。

これが実に素晴らしい。

なのでストーリーで壊れたら壊れたままでその状態で移動とかそういう意味での移動を前提として作られるマップ。

決して、どこかの探索のためにその乗り物を使うわけではなく、あくまでもシナリオを進めるためのもののように思えました。

また、私は忍者とか拳銃を使うキャラを仲間にできませんでした。結構武器があるのに仲間が自動で増えないあたりも奥深さを感じます。

そしてご存じのシナリオが素晴らしく重厚でとても素晴らしい。散りばめられる謎が最終的に解明されていくあたりも素晴らしく、ショッキングな出来事や植松さんの音楽と相まって、何度も泣きました。

このような重厚なストーリーを、果たしてFF7リバースで再現しているのかと思うと、かなり微妙です。

やってる人をがっかりさせるのではないか?という気分です。もしくは初代をプレイしたことがない人向けのものなのかもしれません。

ミニゲーム

ミニゲームは、初代FF7のミニゲームは、シナリオを進めるためのゲームに対して、リバースのはシナリオや状況的に意味のないものが多そうだというのは印象。魔光が漏れてるから掃除しようみたいなの必要ないんじゃないかなと思うんです。

そういうのをみてみるとタイパというかしっかりシナリオを見せているのは初代FF7でした。無駄なことをしてない。

モデリング

しかもかわいいキャラが動くので、コミカルで愛情を持って見ていられる。

リバースの方はリアリティがあって、ギャルゲー的なイメージに近くなってしまい、ギャルゲーが好きではない筆者はどうも食指が伸びない。

FF7リバースでお目見えするティファさん

こういうイメージではないんですよ。初代FF7は。
もう少しおとなしい感じなんです。

ティファさんとエアリスさん

これはどう見ても性的であり、もう少しおとなしめにして欲しかったと思うところ。

対してFF7初代のティファさんはこちら
リバースのようなキャラではなく、もう少し一途な感じとか田舎娘っぽさがあります。

このかわいさ

こういう、お人形のようなのだからかわいいのであって、リアルになると生々しくて表現が面白くないのです。

一途なティファ

コミカルなのは人形劇っぽいのがいいわけで、日本映画でやるような漫画のアホな行動を生身の人間が演じてしまうみたいな表現はあまりふさわしくない。

少し影を感じさせる健気さのあるエアリスさん

そういう意味ではFF15はシリアスだったからよかったんです。

FF15のイグニスさん

この人形劇のようなキャラクターが人生の苦難に挑むからこそできることがあります。

感動したこと

エアリスが死ぬことはわかっていましたがそれにしてもショックでした。

そもそもシナリオをほとんど忘れていた自分としては本気でエアリス可愛いと思いました。健気で守ってあげたいと思う。

ティファは姉御肌な感じがするけどエアリスは女の子。

少し天然感のある背負ったものを感じさせる健気なエアリス

この子を守ってあげたいとプレイした男は全員思ったことでしょう。

そんな男心のあるクラウド。

彼は子供の頃から男だったのです。

ティファを一人助けに行くクラウドくん

そのクラウドくんの健気さ、素直さに涙が出ました。まるで自分のように思えました。

そして他の登場人物の伏線。これも涙が出ました。

自分の命をかけて仕事を行うシエラさん

こういうのに感動します。自分もそのように生きたいと思ったことでしょう。
今の適当さばかりで人を疑うことしかしない世界の中で、このように人を信じること、人のために犠牲になること、こういったことをゲーム内でも感じることができてとても感動しました。

なんて愛のあるゲームなんだろうと。

27年もたった今やってもかなり面白い

サウンドが良いしシナリオも良いし、システムも良い。グラフィックも可愛いし、当初思っていた場所から、ゲーム終盤で「ずいぶん遠くまで来た」みたいなセリフを言う場面があるくらい、激動の数ヶ月を共に歩いてきたようなゲーム体験ができ、これは神ゲーと思えるでしょう。

その当時のCG技術のすいを集めて作られたゲームだと言う感じを受ける素晴らしい作りに感動するはずです。

ということで、改めてFF15もFF7も今はPSプラスエクストラに加入していると無料でできますので、やってみることをお勧めします。

ファイナルファンタジーというのは毎回新しいシステムを使って新しい価値観と遊び心地を追求していただけに、今回のは既存のシステムの使い回し感もあり、FF15も16も7Rもアクション寄りで、ほとんど似てますよね。もう少しチャレンジして欲しかったと思います。

いちおし名場面

倒されトゥ「ぐぅ」の音をはく隊員
地球を丸ごと飲み込む攻撃....おいおいおい
太陽に触れる主人公ら....いくらなんでも
絶対☠️が待っている....
本当だよなと考えさせられる言葉の数々

この時のエアリスのような、モジモジしながらも名前を呼んで近づいてきてくれる女性が僕の理想です。

皆さんもそうですよね?

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