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実施レポート「文京柔術スパーリング会 vol.1」

 はじめての主催練習会、無事に終えることができました。無名の青帯一般会員主催にも関わらず、まさかの50名満員御礼…。うれしい誤算でした。
「文京柔術スパーリング会」がどんな練習会なのか、参加検討している方に雰囲気を伝えたくレポートをまとめました。後半は運営の取り組みも紹介しているので、今後企画したい方の参考になれば幸いです。


参加者内訳

総数(参加者/所属アカデミー)

参加人数:52名(男性41名、女性11名)
所属アカデミー:23

実は50名超え
 締切タイミングでの駆け込みや、コミュニケーションミスで受付できてなかった方も入り52名となりました(主宰含む)。締切後に問い合わせいただいた方は泣く泣くお断りして2回目を案内しました。

キャンセル0
 直前キャンセルが数名出ると思っていましたが、予想外の全員参加でした。以前コンサート制作の仕事をしていた際は、入金済でも1割程度来ないケースが当たり前だったので、当日精算でのキャンセル0はありがたかったです。

帯色・年齢・体重別の内訳

帯色

 青帯男性は参加総数のちょうど半分。次いで白帯が多く、柔術をはじめて楽しさが止まらない、練習したくてたまらない…という方が多く集まりました。

 女性も青帯中心ですが、白~黒まで幅広く参加いただきました。組んだ男性陣からは「紫以上の方が特に強くて驚いた」と感想がありました。
 唯一の白帯女性はユナイテッドジム東京の会員で、「帯上女性とたくさんスパーしたけど、皆強く優しい人ばかりですごく楽しかった」とのこと(打ち上げ2軒目にて)。

年齢

 男性はアダルトを中心にマスター6までバランスよく参加。最近の試合だとマスター3~4が多い印象なので、今後はこの層が増えるのではと思っています。
 女性は絶対数が少ないので、女性同士のスパー環境を整えるべく次回以降は10数名の枠を確保した募集をすることにしました。

体重

「その他」はフェザー以上~ライト未満の方です

 体重制限の「75kg以下」は、「普段はフェザーで試合に出るけど、オフ期は70kg前半」が自分の定義でした。が、「ライト級以下練習会」という認識もあったようです(笑)。当日75kg周辺だったらいいのかなと。

安全運営への取り組み

監督専任スタッフ

 スパーに参加せず全体を見てもらう「監督専任スタッフ」を用意しました。危険と判断したペアに声掛けするなど、「安全の判断基準役」を担います。指示に従わない場合、力づくで取り押さえる腕力も備えています…。

男女スパーの部分制限

「白帯男性から女性へのスパーの誘いを禁止」としました。拮抗した際、力が入り過ぎて怪我させてしまうケースを想定してのことです。
 同スキル程度の白帯男性とスパーしたいという要望はあると思うので、女性からの声掛けは有りにしています。男女間スパーは今後も女性意見をヒアリングして調整していきます。

下帯ルール

 ルール周知できませんでしたが、今後は下帯に合わせたスパーをお願いします。白帯への手首固め、紫帯以下への膝十字固めなどは禁止です。

出禁対応

 怪我につながるスパー、暴言や暴力、セクシャルな言動など態度に難有りと運営側で判断し、改善が見られない場合は出禁措置(+所属ジムへの報告)を取るつもりです。

収支と会費の使用用途

収入

参加費:51,000円(1,000円×51名、学生1名無料)

支出

会場費:2,800円(15:00~17:30)
備品購入費:約33,000円
宣伝費:約1,000円(主にちらし印刷)
人件費(監督専任スタッフ)

会費の使用用途

 運営に必要な備品はほぼ揃えることができ、あとは動画記録用のスマホを1つ購入検討中です。備品を揃えた後は自分も含めた参加者が飽きずに楽しめるよう、当会内の企画に向けて使います。

モザイク部分にやましいことはありません

開催に向けた取り組み

日程調整

 参加者の軸はユナイテッドジム東京と考えていたので、柔術クラスと極力かぶらない日時を選びました。また東京近郊で行われるJBJJF、ASJJF、SJJJFの大会日も避けています。参加者がジムライフや大会をより楽しむための補足としての練習会、という位置づけが私の考え方です。

会場選定~手配

 昨年、ジムの移転休業期間に文京総合体育館の武道場を利用しました。低価格なのに道場や付帯設備が充実しており、何よりユナイテッドジム東京(と我が家)から近いのが決め手でした。

 文京総合体育館の設備を借りるには最低10名の団体登録が必要で、私の場合は半数以上を文京区民で登録したため、3ヵ月先まで予約可能な「優先団体」になれました。登録後は文京区が運営する「文の京 施設予約ねっと」から会場予約できます。

「文の京」団体登録について(引用元

参加者集め

身内への草の根告知と、SNSでマメに情報発信
 ユナイテッドジム東京メンバーへの声がけと、試合や練習を通して交流した方にSNSでDMするところから始めました。新旧のジム仲間が古巣、移籍先で声をかけてくれたのが大きく、募集開始から1日で16名が申し込んでくれました。
 SNSでは参加者の内訳(帯、年齢、体重)をX(ツイッター)を細かく発信し、どんな練習会なのか分かりやすくなるよう心掛けました。7月19日に募集開始し、16日目となる8月3日に定員に達しました。

伸び悩んだ女性参加者

 女性参加者がしばらく伸びなかったのですが(初期に申し込んでくれた2名はユナイテッドジム東京所属)、1人が女子練習会で告知してくれたおかげか、募集開始から10日経ったくらいでようやく外部ジムの方から申し込みいただけました。
 女性は同姓参加者が数名を超えると一気に伸びた印象です。2回目の募集では女性参加枠を全体の2割程度確保し、男女バランスを維持できるか試しています。

申し込み受付&参加者管理

 Google Formsを利用しました。無料で操作簡単、スプレッドシートへの書き出しも1クリックでできます。
 申し込み時に取得している情報は以下の通りです。

・名前
・メールアドレス
・所属アカデミー
・性別
・帯色
・年齢カテゴリ
・体重カテゴリ
・会費有無確認(22歳以下or学生は無料のため)

募集要項以外に申し込み日時(左端)が分かるのも便利です
直感的に参加者層が分かる円グラフも自動生成/更新されます

購入備品

 初回開催に向けて購入/用意したものの一覧です。

・トレーニングタイマー
・Bluetoothスピーカー(私物)
・動画記録用スマホ + スマホホルダー ×2セット(私物)
・電源タップ
・救急キット 絆創膏、テーピング
・備品ケース
・その他
 汗拭きシート、ティッシュ、ウェットティッシュ、爪切り、ゴミ袋

運営スタッフ

・企画者(自分)
・監督専任スタッフ
・受付+設営補助スタッフ

 企画から運営までの段取りはすべて1人で考えています。当日スタッフは監督専任の木戸さんと、受付や設営補助(動画スマホのセッティングなど)を手伝ってもらったユナイテッドジム東京の仲間です。

武道場前での受付風景

開催後の取り組み

アンケート実施

 参加した感想や継続開催のための改善案を聞くため、匿名/無回答可(性別のみ必須)でお願いしました。開催から4日経過時点での回答は14です。アンケートもGoogle Formsを使いました。
 質問内容は以下の通り。

・名前(匿名可)
・性別
・感想
・参加の決め手になった理由
・参加人数の印象
・参加しやすい日時
・理想の開催頻度
・希望するスパー本数
・練習会を知ったきっかけ
・今後参加したい企画
・自由記入

LINEグループ

 Eメールよりカジュアルに連絡や情報共有できたらいいなと思いつくりました。個人情報なので抵抗あるかと思いきや41名も参加。K太郎さんや、ユナイテッドジム東京メンバーで都合つかなかった人も含まれています。グループへの招待は当練習会に参加したことある方が原則です。

スパーリング動画と写真を提供

動画
 2か所にスマホを取り付けて定点撮影し、Youtubeで参加者に共有しました。参加者自身が撮る場合、三脚を畳に直置きするしかなく、スペースに余裕もないのでこのスタイルにしました。

「限定公開」で共有

写真
 主催が私ならでは…と唯一胸を張れるのが一眼レフでの撮影サービスです。全員は撮りきれませんでしたが、少しでも参加した方の思い出になればいいなと。
 撮影に時間を割くほど自分のスパー時間が減るので葛藤しますが、今後もこの会ならではのサービスとして続けていきます。

LINEグループのアルバムと、Googleフォトで共有

毎月開催、派生企画も考え中

目標は毎月開催、マンネリ打破の企画も検討
 10月開催の第3回までは会場を押さえており、11月以降も予約可能時期になり次第おさえていきます。とりあえず年内は毎月開催したいなと。
 会のベースはあくまでスパーですが、トップ選手や講師を有償で招いたプチセミナー(+スパー)みたいな企画もぼんやり構想中です。会費を払ってくれる参加者に楽しんでもらえ、自分自身もマンネリ運営しないよう案を出していきたいところです。

運営フォーマットを活用した派生企画
 アンケートで要望をもらったノーギ練習会や重量級練習会など、派生企画も開催していこうと思っています。早速ですがノーギ練習会を10月に開催予定です。

他団体の練習会サポート
 ノウハウや機材を揃えられたので、練習会を開きたい方のサポートもしていきたいと考えています。機材レンタル、運営管理、写真撮影などを提供しつつ、自分もゆっくりスパーしたいなと…。サービスと提供価格を後日noteにまとめます。

自分のためにならない練習会だった

 ここに書いた通り、「文京柔術スパーリング会」は「自分が望む練習環境をつくる」ために企画しました。しかし当日を迎えると運営に終われ、2時間で5本しかスパーできないという結果に…。スパーしたい気持ちも強かったですが、それ以上に参加者に楽しんでもらいたい気持ちが勝ってしまいました。「練習会をつくる」という柔術の新しい面白さを見つけてしまったので、練習と並行して継続していきたいと思います。

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