【日記】終わりと始まり/2023年5月6日(土)~10日(水)
連続投稿日数が「150日」で途絶えた。いや、でもアップする時間を間違えて、30日くらいで止まったときもあったので(実質180日連続)、別にこんなものはなんてことない。
この間『ボクシング・ビート』誌の原稿、カメラマン山口裕朗くん紹介の原稿と、計5本を書いていた。こうして自分がやってみて思う。2日にいっぺん締め切りがやってくる連載を常に4本も5本も抱えてる中山七里はやっぱり人間じゃない。
そして自分の場合、書き出すまでは異常なほどに苦しむが、書いてるときの何と楽しいことか、と。
やっぱりボクシングが、ボクサーがたまらなく好きなのだ。
すっかり試合記事をサボってしまった。罪滅ぼしに一気に手短に書く。
○山中竜也(真正)判定●安藤教祐(KG大和)
“間”を与えないジャブと、“間”を作って打つジャブ。この差が明確に出た。そして、互いに右カウンターを警戒して入れず、手を出せずのパターン。安藤に長いラウンドの経験があったら、またちょっと違ったかもしれない、というのがなんとも惜しい。
○小林豪己(真正)TKO4回●ロスラン・エコ(フィリピン)
立ち上がり、上体の芯が棒になっていた小林に、エコの遅れてくるフックは危険だった。が、右に対し左フックを必ず狙うエコの意図を察知し、前後ステップからのアウトボクシング、左フック、右アッパーのボディ打ちで小林が痛めつけた。早くも世界ランク上位に入る小林だが、高田勇仁(ライオンズ)との対戦を見たいと思った。
○サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)判定●ジョン・ライダー(イギリス)
カネロの右への恐怖心が、ライダーを萎縮させていた。けれど、カネロもライダーの左ストレートをことのほか警戒していた。ライダーは、距離を詰めての左ショートアッパー(これはカネロもかなり嫌がっていた)を当てるのに終始。ライダーの勝利への希求が恐怖心を上回っていたら、番狂わせもあったと思う。それほどカネロの落日ぶりを思わされた。
○フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)TKO11回●ロナル・バティスタ(パナマ)
相手に打たせて突如襲いかかる。相手のスタミナが落ちてきた後半に逆襲する。マルティネスのいつものパターン。バティスタは中盤まではうまく上下に散らし(ショートアッパーが冴えていた)戦っていた。大方の人とは違って、オレの採点ではバティスタのリード。しかし、弱から弱の攻撃パターンでは、マルティネスを嫌がらせこそすれ、ダメージを与えることができなかった。3、4と続ける連打の中に1発でも強があれば……。マルティネスも、そう遠くない日に陥落するだろう(と思い続けて数年)。
うー(鵜飼航丞)がようやく1軍登録され、6番ライトでスタメン。ビシエドがふたたび抹消(そもそもなぜ上げたのか?)。細川が3番でファーストに回った。
うーもタカヤも打てないからって小さくまとまんなよ! 細川はその調子だ。細川、石川、鵜飼。このクリーンアップでいつか3連発を見せてくれ。
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暁視GYOSHI【ボクシング批評・考察】
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