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Day64→魅力度ランキングって、何?

北関東で盛り上がる指標。

今年、2021年はテレビ番組の中で発表されたらしく、そこそこの人が初めて知ったかもしれない、「都道府県魅力度ランキング」。「ブランド総合研究所」という民間企業が年1回行っている。

公式サイトによれば、

「魅力度」とは、地域のブランド力、すなわち地域の魅力を数値化する指標
「以下の自治体について、どの程度魅力を感じますか?」という問いに対して、「とても魅力的」を100点「やや魅力的」を50点「どちらでもない」、「あまり魅力を感じない」、「全く魅力的でない」を0点として、それらの回答を自治体ごとに集計(点数)として算出した


そうで、

調査方法はインターネットアンケートで実施し、全国から約3万人の有効回答を集めました。各市区町村名の回答者数は、1人の回答者に弊社が指定した20の地域について回答していただき、一地域に対しての回答者数は約600人となっています。
本年度調査では、都道府県についての回答者数を従前の約600人から約1,000人に増やし、より調査の精度を高められるように取り組みました

とのこと。

民間企業だから、まあ恐らくはアンケート結果を基にどうすれば認知度を上げられるかの相談に乗る、コンサル業務のメシのタネにするのだろうけど、とりわけ北関東の結果は釈然としない

報道によれば、群馬の山本知事が結果に納得せず、「法的措置も検討」しているとか。去年、2020年は茨城の大井川知事が同じくこのランキングに噛みついて話題となった。

この件については産経新聞が詳しく報じているが、調査方法と点数の付け方が些か乱暴に思う

1人の回答者に弊社が指定した20の地域

となっているとおり、1人の回答者が答える地域はランダムに20。若干の配慮があるとはいえ、遠い地域の何かについて答えようとするなら、齟齬が出てくるのも無理はない

私の場合は地理が好きなので、割と満遍なくその地域の主な特徴は掴んでいるが、ほとんどの人が全然関係無い地域のことを答えろと言っても、それってどう答えりゃいいの?状態であろう

よく分からないと、「どちらでもない」が多くなるが、この調査では「どちらでもない」は0点。確かに「認知されていない」という部分については充分参考になるが、フェアな調査かといえば疑問が残る

「ゾンビランド」で一躍?注目された佐賀県も、実は下位にランクインされているのだが、あまり話題になっていないようだ。メディアがランキングを面白がって北関東を取り上げているのが原因かと思う

「魅力度」を上げるには?

毎回最下位はネタとして取り上げられるからオイシイ、あるいはこんな民間調査無視すりゃいいのに、などと様々な意見があるが、知ってもらわないと始まらない。

以前も書いたが、茨城県民はPRが下手である。地元にこれといったメディアがないのが一番の原因だし、広告にカネを払うという文化が希薄すぎる。従って、有力な広告代理店もない。最近無くなった新聞社もある。

役所はそれなりに予算を持っているから、有名人を起用したりイベント業者に任せた旧来型のPRイベントを展開しているが、時代に合っていないと感じる。お役人は前例主義だから、それを良しとしているのだろう。

いわゆる「○○大使」と呼ばれる若い女性が、ショッピングモールや観光地、人通りの多い駅などでチラシやパンフレットを配る光景、一度はご覧になった事があると思う。

認知してもらうための地道なお仕事なのだが、費用対効果で言うと著しく良くない。そもそも、知って欲しいのは遠い地域の人々。慰安旅行的に出掛けていって、そこで通行人にアピールしても効果が薄い。

お役所にありがちな、「やってますよアピール」としては効果的なのだが、いま時そんなやり方で意味あるの?カネもったいないよなー、などと思うのである。

どこかでやっているようなことの真似事や流行の二番煎じじゃなくて、「どうしたら魅力を感じてもらう情報発信が出来るか」ということを、現代に合わせたやり方で、多くの人に知ってもらう方策が重要ではないだろうか。

派手にお祭り騒ぎをやればウケる、という時代でもないんだけど、アタマの堅い人たちが牛耳っている以上、発展性を期待することは難しいのかもしれない。残念だけど。

アレの話。

今まで月2回は紹介が来ていたのだが、今月は紹介すらされなくなったので、マッチングさせる相手すらいないのかもしれない。ひとしきり押したので押したい方もだいぶ減った。もう潮時なのだろう。

そろそろ違う手段も考えるべきか。規制も緩くなったので時節柄イベントも増えてきたのだろうが、一般的な方々と休みが違うので、イベント系もハードルが高い。そもそも苦手すぎる

他人の魅力じゃなくておまえさんの魅力も考えろよ、とnoteをご覧の方は思うだろうが、灯台もと暗しというか、意外とそういうもの。見た目が9割なんて言説もあるくらいだから、詰み。あー悔しい

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ヘッダ画像は久々のオリジナル。茨城県常陸太田市・源氏川のヒガンバナ地元の方々が手入れしている。既に季節は過ぎてしまったが、来年用として使って頂ければ。「おだがけ」されている稲が茨城らしさ

「おだがけ」。稲を刈り取った後、しばらく木に掛けて干しておく状態を指す方言。一般的な呼び方は「稲木干し」「稲架はさ掛け」と言うらしい。

新米が旨い季節となったが、茨城は米どころ。農水省の資料によれば、2021年の作付面積は新潟、北海道、秋田に次いで第4位。これも知られざる事実だったりする。

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