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おしごと体験記。

「春の連続投稿チャレンジ」の5本目。今回の記事はなかなかヘヴィーなものなので読む人を選びます。投稿する時間も深夜なので、楽しい記事を期待している方は「そっ閉じ」をオススメします。

前回は推しに対する「推しごと」をお送りしたが、今回はガチのお仕事のやつなので、お読みいただけるなら、どうぞお付き合いくださいませ。お仕事で悩んでいる方は参考になるかも。

就職氷河期。

時は折しも就職氷河期。希望職種への求人なんてほぼゼロ。諸般の事情(家庭の事情というヤツ)で大卒じゃない私としては、「応募条件」が「四大(4年制大学)卒」と書いているだけで既に門前払い。

学校からの少ない求人で「出せるものに出す」しかなかった私は、初手から大きな過ちを犯すことになる。「希望の仕事」に就きたいなら、隙間にねじ込んででも取りに行かねばならぬ、ということを。

今ならもう少し厚かましく出来たかもしれないが、田舎の小心者だった当時の私に図々しさなど無く、正攻法で入る事にこだわり、世間ずれ・・・・していることは良からぬ事だと信じていた。

※ここでの「世間ずれ」は本来の意味のほうで、揉まれてズル賢くなること

新卒で入った会社はなかなかキツい仕事で、泊まり勤務もある上に給与も安かった。新卒が故に仕事の仕方なんか分からなかったし、泊まり勤務のやり過ごし方も知らなかったので、具合を悪くしてすぐ辞めてしまった。

親を説得して四大に通えば良かったかなーとも思ったけど、昔っから要領は良くないし、いわゆる“豆腐メンタル”な私としては、荒業を思いつく術も無かった。今だったらいろいろ奥の手をやっただろうに。真面目かっ!

当時はネットも無ければ、学のない上に太くない実家だったが故に、その時点で選択肢がビックリするくらいに狭められていたことに気づいたのは、だいぶ後になってから。今更変えようがないしな、とは思うけど。

今から大学に通ったとしても、「新卒」からは年齢的にだいぶ離れてしまった以上、「大卒」という称号を今から取ったところで、それほどメリットは感じない。資格取得に費やしたほうがまだ良いだろう。

私は仕事に直結する専門学校に通った。専門分野だけはこってりと学ばせてもらったので感謝はしているのだが、いかんせんメディア不毛の地、茨城に戻ってきてしまったが故に潰しが効かない。

皆さんビックリするだろうけど、全国で唯一県域民放テレビ局が存在しない。そしてメディアらしいのが地元新聞社と、最近はFMを標榜している某AMラジオ局。

そんな環境だからノウハウはあれど専門分野を生かすことが出来ない。いろいろ当たったが全滅。ダメもとで訊いたが募集すらしていない。そりゃそうだ、就職氷河期の上に地元メディアの経営が思わしくなかったのだから。

実はここだけの話、新潟に就職しかけたことがある。予め実家に断ってOKをもらった上で、2度も面接に行って採用をもらったのに、実家の反対で泣く泣くお断りを入れたのだ。

少なくとも、新潟に就職出来れば「毒親」から離れられたし、文化の発展した土地だから、好きなことも思う存分出来ただろう。分岐点でコントロールしてくるような親は「毒親」でしかない。

押し切れば良かったのだが、押し切れるほどのメンタルも強くない。引っ越すに当たって保証人もいるし、如何せん引越費用もそれなり。諦めるほかなかったので今も恨んでいる。

ちなみに群馬にも就職が決まりかけていたのだが、先方さんの都合でキャンセル。当時は恨んだが、その会社がのちのち汚職事件で問題になったとの報道があったので、行かなくて良かったと心底思っている。

実はこの記事を書いた後、諸般の事情で実家が引っ越して物理的に毒親から離れることが出来た。心理的距離が出来たので、多少なりとも余裕が出来たのはここだけの秘密。もう少し自分のことに本腰を入れたい。

仕方ないので業界を変えた。再就職に当たり、職歴が短いだけで先方さんからは良く思われない上に、異業種からの転職となると、その仕事で生かせるメリットが無いとなかなか採用してもらえない。

とあるnoterさんの記事にもコメントしたけど、私のように実績も職歴も無いような者を採用する職場というのは、従業員が定着しない根本原因を追及せず、従業員が足りなくなったから採用する、みたいな職場が多い。

当然、私が入ったとしても労働環境がヘヴィーだからすぐ辞めざるを得ない。矢鱈と職歴だけが増えるし、時間の無駄だしでデメリットばかりが増える有様。それなりの仕事は、入るだけで充分なハードルが設けられている。

私はジェーン・スーさんと桜林直子さんのポッドキャスト番組「となりの雑談」が好きでよく聴くのだが、ああなるほどな、そういう考え方があるのか、と感じることが多い。

ジェーン・スーさんの言を借りると、

世の中はあなたを傷つけないようにはデザインされてない

「世の中はあなたを傷つけないようにはデザインされてない」
傷つくのが怖い人たちへ、ジェーン・スーが伝えたいこと
(2023.3.25)

のだから、私を含めて要領が良いとは言えない人たちが生きづらいのは至極当然である。ごく少数の「選ばれた」人たちのために、大多数の一般人が何らかの割を食っている、というのは過言では無いだろう。

また、桜林直子さんは、自分の価値を他人に委ねるのは危ういと書いている。そりゃそうだ、他者におもねることでしか自分の価値を測れないのであれば、常に自分を犠牲にしなければならないのだから。

「なんか違う」ってあるじゃないですか。居心地の良くないところからは速やかに去り、少しでも「いてもいい場所」を探したほうが身のためでもある。職場も当たり外れがあるし、すぐ辞めることは否定しない。

幅を広げるなら四大は出ておいたほうがいいぞ、と思うのと同時に、勉強は出来たとしても大凡アタマが良いとは思えない四大卒の人物を見る度、そんなに学歴って大事かね、とも思う。採るほうの意識を変えないと、だけど。

コトの顛末。

今いる会社は、なぜ職歴もイマイチな上に異業種出身の私を採用したのかはよく分からない。ある程度社歴が長くなってきたので経営層の考えや採用のプロセスが分かるが、まあ何となく、どういう意図だったのかは感じる。

今いる部署の実務担当(つまり私の直属の上司)は仕事が出来ない上に、専門部署なのにまるで専門性が無い。そんな上司だから新人はマトモに仕事を教えてもらえないし、仕事について行けずすぐ辞めてしまう。

あんまりにもあんまりだから、社として欠員補充をすることにしたようだが、人員配置のプロセスもアレなら、ことごとく採用担当役員が採用する従業員もイマイチという具合。

そういうわけで、多少は専門分野をかじっているであろう私に白羽の矢を立てたようだが、入社当時は全く期待されていなかったので、化けたということだろう。潰しが効いて良かったと思う。

「この道一筋」とか「退路を断って」は格好良いけど、ある程度商売として成り立つようなポジションを継続出来なければ、その業界が傾いたときにどうしようもなくなる。いかなる時でも「逃げ道」はあったほうがいい。

直属の上司がイマイチな仕事しかしないが故に、私が出来るように見えてしまう。それに、ぬるま湯部署に運良く潜り込む事が出来た偶然。採用担当がアレなお陰で、ある意味有り難いというか、感謝しかない。

とはいえ現場は大変な上に、仕事が出来なかったり成績がイマイチだと、大変な仕打ちを受けるらしい。最近は少なくなったとはいえ、毎月のように新入社員と退職者が出ていた時期があるので、良い職場では無いと思う。

私が今の仕事を長く続けるかどうかは分からないが、まあ業績も悪くないのでお払い箱になるまで続けるつもり。仕事をする上で長く続けるコツは、上司の理解と職場環境が大切であることは間違いない。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ちなみに、私の最短記録は1日。ほぼ研修も無しに某派遣会社経由で某通信会社の店頭説明員をやらされたのだけど、接客が苦手すぎて終業後直ちに辞退の連絡をしてしまった。

逆恨みだろうか、退職に当たってたっぷりと嫌がらせをされたので、そこの通信会社は未だに嫌いだし、今後も使うことは無い。大手であってもマトモじゃない会社もあるのだなーと思った次第。

少々過激な表現を使用しているので、読む方によっては気分を害されたと思う。そういう見方もあるのだなと思っていただければ。お読みいただきありがとうございました☆

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