【3分で海外プロダクト紹介 #21】 Xano
平日毎日19時に、3分で読める海外プロダクトの紹介記事を投稿するシリーズです。
昨日は、GCPに接続してデータベースを中心とした業務システムやMVPを作ることができるAirTableのようなローコードプラットフォーム「Rowy」を紹介しました。
今日のプロダクト名はXano。2021年10月17日時点で、Product HuntにてUPVOTEを750ほど獲得しており、2021年10月12日のランキングで2位を獲得しています。
一言で言うと、ノーコードでスケーラブルなバックエンド(※)を構築できるプロダクトです。
※ バックエンドとは : サーバー側の処理を指し、一般的にユーザーの目に見えることのないサーバーやデータベースやビジネスロジックの処理の機能のこと。
フロントエンドエンジニアが多い組織や、他のノーコードサービスをスケーラブルにしたい組織で利用されるかもしれません。
解きたい課題
スケーラブルなバックエンドの構築は、柔軟なデータベースやサーバをセットアップしたり、プラットフォーム間で問題なく通信できるビジネスロジックを構築したりと、ノウハウが必要で、複雑で、費用がかかり、時間がかかる。
課題に対する価値提案
ノーコードでバックエンド構築に必要な全ての機能(認証、ビジネスロジック、支払い、権限管理...)を提供します。
また、Xanoが提供するノーコードツールはチューリング完全(※)であり、コードなしのプログラミング言語であるため、プログラミングでできることは全てXanoでも行うことができます。
※ チューリング完全とは : 正確な定義は難しいので知りたい方はググってください。この性質を持つ計算機は同じことが実現できるくらいで理解いただければと思います。
ソリューション
▼ スケーラブルなバックエンドを構築できる構成となっています。
▼ コアとなる機能
バックエンドにおけるあらゆる機能が盛り込まれています。特に、「テストとデバッグ」がちゃんと入っている点がGoodです。
▼ その他の機能
コアの機能以外にも、外部ツールの連携がスムーズであったり、APIドキュメントを自動生成してくれたり、テンプレートやマーケットで型が提供されていたりします。
▼ コラボレーション機能
価格プラン
機能や容量に応じて4つのプランが用意されています。
筆者のつぶやき
ノーコードツールの中でも、非常にユニークで完成度の高いプロダクトだと感じました。
Firebaseをはじめとしてバックエンドのローコードツールはありますが、エンジニア以外が使うのはまだまだ難しいです。
それに比べて、Xanoはエンジニア以外でもバックエンドを構築できるかもしれないポテンシャルを感じました。
また、既存のノーコードツールは画面構築(フロントエンド)側の機能は優れていますが、スケーラブルで柔軟なバックエンドを構築できるかというと、そうではありません。
今後は、フロントエンドはBubbleで、バックエンドはXanoで構築するようなノーコードアーキテクチャも出てくるかもしれませんね。
明日はAIを利用した画像の背景除去ツール「Erase.bg」をご紹介します。お見逃しないよう、是非フォローをお願いいたします!