なぜ?を問うことでデザインの引き出しが広がった話
こんにちは、keitaです。
前回に続き、デザイントレース第二弾です。今回は、デザインの勉強をする際に「なぜ?」を問う重要性について書いていきます。
デザイントレース第二弾のテーマ「Creative Business」
今回トレースの題材として使用させていただいたのは、こちらです。
選定理由は、すっきりしたデザインが良いなと思ったことと幾何学模様を用いたデザインの好例だと思ったからです。
トレースして見た感想
幾何学模様のためトレース自体は比較的簡単でした。
しかし、それぞれの図形の配置や質感、色合いなど、シンプルが故に上手くまとめることの難しさを同時に感じました。
なぜ?を問う重要性
トレースをはじめて思ったのは、ただ模写するだけだと意味がないということです。今回の幾何学模様もただ模写するだけなら、寸法を測って線を引いてと簡単です。
しかし、重要なのは「なぜこの色なのか?」「なぜこの配置なのか?」「そもそもなぜ幾何学模様なのか?」を考え抜くことです。
今回のこのシンプルなお題は「なぜ?」について深く考えさせられる我ながら良いテーマだったと思います。
なぜ?を考えると自然に様々なリファレンスを集めはじめた
今回もっとも目を引いたのが右上の青い物体でした。
「なぜ?」ここを青に、しかも切れた四角にしたのか?ググったり本を見たりして下記について調べました。
・青色が人間に与える心理的感情
・図形を見切れさせることのデザイン的意味
・右上という配置の意味すること
これらの問いに対して、調べて自分なりに出した答えがこちらです。
・青色が人間に与える心理的感情
→冷静、爽やか、清潔
・図形を見切れさせることのデザイン的意味
→あえて写真やモノをフレームアウトさせることで全体的な広がりを表現できる。
・右上という配置の意味すること
→このデザインはノートブックを想定して作られている。横書きのノートは右側開きのため、右上に強い青を配置することでそのまま開くという行為を誘導している。
結構苦しい部分もあるなと思いますが、重要なのはその解釈が正しい正しくないではなく(これも大事なんですが)、全てのデザインに自分がどれだけ納得感のある解釈を持てるかという点かなと思いました。
実際にこうやって自分なりの解釈を持とうとすると色んな情報を調べます。この行動を積み重ねることが自らのデザインの引き出しを増やすことに繋がると信じています。
番外編: 皆さんはどんなデザイン的解釈を持ちますか?
ここからは番外編です。
問いは、「皆さんは今回のこのテーマについてどんなデザイン的解釈を持ちますか?」というものです。
右上の青の意味、左上の横棒の意味、左下のドットの意味・・・etc
作った方にしか正解はわからないと思います。
私の考察を下記に載せましたので自分の考えてあってるところ、違うところを是非比べてみてください。
--- 今回のデザイントレースの考察まとめ
■真ん中のピンクの背景が左によっている意味
・周囲に余白をつけることですっきり感を演出している。
・あえて左にズラすことで動きをつけている。
・クリエイティブのイメージにふさわしい柔軟な感じ。
■ピンクの配色を真ん中においている意味
・若さを表現している。クリエイティビティやスタートアップ感をもたせるため。
■強調するように強い青を右上においている意味
・冷静さと力強さ、力強く冷静に進んでいく知的なイメージを持たせるため。
■右上の青が大きくはみ出ている意味
・ビジネスの世界の底知れない大きさを表現している。
■左下のドットの意味
・数多あるスタートアップの数を表している。
・普通は図形の四角だがそれを点で分解することで多様性を表現、スタートアップ企業の多様な可能性、アイデアを表現している。
■左上の線5本の意味
・ノートの縫い目を表現することで、これはノートですよということをひと目でわかるようにして安心感を与えている。
以上です。