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【海外ビジネス】SNSあるあるへの突っ込み(を粛々と行う。)~ドバイ編part.6~

最近何かと話題になるUAE・ドバイ。
よくSNSで本当によく見るドバイ情報の “あるある” について、批判ではなく、粛々と “突っ込み” 、解説する第6回目。

今日海外ビジネス失敗談の記事をあげたばかりですが、SNSパトロールしていたところ、わたしの “突っ込み”アラートが発動したので記事にします。
🚨ウー🚨

あるあるCase8. “ドバイは世界一裕福な街である”

⇒✕ 何をもって裕福なのか?

何かと「世界一」が話題となるドバイは、中東を代表する富裕層が集まる国であることは間違いありませんが、世界一裕福な街ではありません。

トム・クルーズが登ったやつ

何をもって裕福というのかは使う指標によって変わります。
また、石油資源が取れて人口が少ない国は一人当たりGDPが高くなりやすい傾向があります。
現に、英国紙Global Financeが発表した一人当たりGDPをもとにした世界一裕福な国は、
1位ルクセンブルグ
2位シンガポール
3位アイルランド
4位カタール
5位マカオ、6位スイスとなり、7位にやっとUAEが入ります。

一方、IMFが発表した2022年に於ける世界のGDPランキングでは、
1位アメリカ、2位中国、3位日本、4位ドイツ、5位インド
となり、中東では18位にサウジアラビアがやっと入ってきます。
UAEは32位、一人当たりGDPが4位のカタールは52位まで下がります。
つまり、どの指標を使うかでこうも順位が変わってしまいます。

そのため、一概にドバイやUAEが裕福な街であると決めつけるのは非常に危険です。
特にUAEの場合は、所得層の幅は意外に広く、裕福なのは一部の外国人と、約10%のUAEナショナルです。
part2の記事でもお話した通り、UAEナショナルは何かと優遇されているため、外国人と同じ土俵で比較はできません。

なんだかんだアメリカには敵いません

2022年のビリオネアランキング(10億ドル以上の資産をもつ世界各国の富豪の数)では、
1位アメリカ
2位中国
3位インド
4位ドイツ
5位ロシア
日本は17位でした。

やはり1位は大国アメリカですね。

世界一の話題が多いドバイ。
それにより話題が先行してしまいがちですが、ドバイを過大評価するのは非常に危険です。🚨ウー🚨 本日の取り締まり終了

クルーザー越し

to be continued…


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