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ページコンテンツにタブ実装!Notion新機能でスマホ視認性&操作性向上

Notionがサイレントアップデートで新たに「ページコンテンツへのタブ実装」機能をリリースしました。
この新機能により、特にスマートフォンでの視認性と操作性が飛躍的に向上し、業務効率の改善につながることが期待されています。

本記事では、この新機能の概要や具体的な設定方法、実際の運用例を詳しく解説し、Notionユーザーの皆さんが新機能を最大限に活用できるようサポートします。


▼ Notionの新機能:ページコンテンツへのタブ実装

▽ 機能説明

Notionの最新アップデートにより、データベースのページ内に複数のタブを追加できるようになりました。
これまでのNotionでは、1つのページに複数のデータベースやコンテンツを配置すると、縦に長くなり、特にスマートフォンなどの小さい画面では大量のスクロールが必要でした。

しかし、新たなタブ機能を使用することで、ページ内の異なるセクションやデータベースをタブで切り替えることが可能になり、コンテンツへのアクセスが格段に容易になりました。

この機能により、ユーザーは複数のデータベースを直感的に切り替えられるようになり、特にスマートフォンでの閲覧時にスクロール量が劇的に減少することで、必要な情報へ迅速にアクセスできるようになります。

▽ 設定方法の詳細

タブ機能の設定は非常にシンプルです。以下の手順で簡単に設定できます:

  1. 対象のページのタイトル上部にある「レイアウトをカスタマイズ」オプションをクリックします

  2. ページ設定画面が表示されたら、余白を押してページ設定画面に切り替えてください。

  3. この項目で「シンプル」または「タブ付き」の表示形式を選択します

  4. 「タブ付き」を選択することで、他のデータベースをタブとして追加できるようになります。

  5. 設定後、ページ右上にある「すべてのページに適応」をクリックして変更を確定します

設定が完了すると、ページHeading(タイトルらへん)の下ににタブが表示され、クリックするだけで異なるコンテンツに切り替わるようになります。これにより、特にモバイル環境での操作性が格段に向上します。

▽ 従来機能との違い

これまでNotionでは、複数のデータベースを連携させるために、主にリンクドビューやデータベーステンプレートを活用していました。しかし、これらの方法にはいくつかの問題がありました:

  • リンクドビューの誤削除により、レイアウトが崩れるリスクがあった

  • プロパティ表示の誤変更により、意図しない表示になることがあった

  • 長いページでは、目的の情報までスクロールが必要だった

新しいタブ機能によって、これらの問題が解決され、以下のようなメリットが生まれました:

  • 操作ミス(リンクドビュー削除、プロパティ表示の誤変更など)のリスクが低減

  • 各タブごとに個別のレイアウトやフィルター設定が可能に

  • ワンタップで異なるデータベースに切り替えられることで、情報へのアクセスが容易に

重要な注意点:タブごとのレイアウトやフィルター設定の変更は、「レイアウトカスタマイズ中」にのみ実施できます。通常の閲覧モードでは変更できないため、この点に注意が必要です。タブの設定変更を行う際は、必ずレイアウトカスタマイズモードに入ってから操作しましょう。

▼ 実際に使用しているデータベースへ設定

新タブ機能の具体的な活用例を示すため、実際に使っているプロジェクト管理のデータベース構成を例として解説します。

▽ 基本リレーション

以下の基本的なリレーションを構築しています。

クライアント ⇆ プロジェクト ⇆ タスク

この三層構造のリレーションにより、以下のような連携が可能になります。

  • クライアントごとに関連するプロジェクトを一覧表示

  • プロジェクトごとに関連するタスクを一覧表示

  • タスクから逆引きして、どのプロジェクト、クライアントに関連するかを確認

各データベース間でリレーションを構築することで、データの一貫性が保たれ、情報管理が効率化されます。
例えば、特定のクライアント向けプロジェクトに関連するすべてのタスクを簡単に把握できるようになります。

▽ 追加リレーション

基本リレーションに加えて、プロジェクト管理をさらに強化するために、以下の追加リレーションも構築しています。

プロジェクト⇆議事録、Quest(マイルストーン)

プロジェクトに対して、議事録とQuest(マイルストーン)のリレーションを追加することで、以下のような拡張が可能になります:

  • プロジェクトに関連する会議の議事録を一元管理

  • プロジェクトのマイルストーン(重要な節目)を設定し、進捗状況を可視化

  • プロジェクト全体の流れを時系列で把握

  • マイルストーンから逆算でプロジェクトの期間を逆算

これらの追加リレーションにより、プロジェクト進捗の把握と情報管理がさらに強化され、チーム全体での情報共有がスムーズになります。

▽ タブ切替による連携実例

プロジェクト管理ページのレイアウト設定

プロジェクトページ上に以下の4つのデータベースをタブとして実装しました:

  1. クライアント情報タブ

    • クライアントの基本情報

  2. 議事録タブ

    • 会議の議事録

  3. タスクリストタブ

    • プロジェクトに関連するすべてのタスク

    • 期限、ステータスなどの情報

    • フィルター機能による表示のカスタマイズ

  4. Quest(マイルストーン)

    • プロジェクトの重要な節目(マイルストーン)

各タブはページHeadingの下に表示され、クリックするだけで瞬時に切り替わります。

これに加えて「コンテンツ」タブがデフォルトで表示されています。これは従来のページコンテンツなので消すことはできません。

Heading以外に表示させているプロパティはこのタブを表示しているときのみ表示されます。
つまり、コンテンツ以外のタブを表示しているときはHeading以外のプロパティが表示されません。

これにより、長いページをスクロールすることなく、必要な情報に素早くアクセスできるようになりました。
特にスマートフォンでの操作において、この利点は顕著です。

▽ スマホ画面での操作性向上

スマホ画面のコンテンツタブ
スマホ画面のデータベースタブ

スマートフォンでの実際の操作画面になります。ページHeading下にタブが表示され、指でタップするだけで異なるデータベースに瞬時に切り替わります。

これまでは、目的の情報にアクセスするために長いページを何度もスクロールする必要がありましたが、タブ機能によってその手間が大幅に削減されました。

例えば、クライアントとの打ち合わせ中に、プロジェクトの進捗状況からタスクの詳細、そして過去の議事録までを素早く切り替えて参照できるようになります。

この操作性の向上は、特に移動中や外出先でのNotion利用において大きなメリットとなるでしょう。

▼ タスクビューのカスタマイズ

タブ機能を活用することで、タスク管理もより直感的に行えるようになります。以下では、タスク管理を効率化するためのカスタマイズビューの例を紹介します。

▽ 今日のタスクビュー

プロジェクトに関する「今日のタスク」タブ

「今日のタスク」を一括表示する専用ビューを設定することで、日々の業務管理を効率化できます。設定方法は以下の通りです:

  1. タスクデータベースで新しいビューを追加します

  2. フィルター設定で「日付」プロパティが「今日」のタスクのみを表示するよう設定します

  3. 必要に応じて、優先度や担当者でソートするなど、表示をカスタマイズします

  4. このビューをタブとして追加します

これにより、その日に取り組むべきタスクが一目で確認できるようになります。朝一番にこのタブを開くだけで、その日の業務計画が立てやすくなるでしょう。

▽ INBOXビュー

プロジェクトに関する「INBOX」タブ

日付が未設定のタスクをまとめた「INBOX」ビューを導入することで、タスクの整理・管理がさらに容易になります。設定方法は以下の通りです:

  1. タスクデータベースで新しいビューを追加します

  2. フィルター設定で「日付」プロパティが「空白」のタスクのみを表示するよう設定します

  3. このビューをタブとして追加します

このINBOXビューにより、まだ日程が決まっていないタスクを一カ所に集約することができます。
定期的にこのタブをチェックして、タスクに日付を設定していくことで、タスク漏れを防ぎ、効率的なタスク管理が可能になります。

▼ 考察と今後の展望

▽導入から見えるメリット

実際に新タブ機能を使用してみると、以下のような具体的なメリットが確認できました:

  1. 視認性の向上

    • 複数のデータベースを一つの画面に収めることができ、情報への素早いアクセスが可能に

    • 特にスマートフォンでの閲覧時に、スクロール量が大幅に減少

  2. 操作性の向上

    • タップ一つで異なるデータベースに切り替えられる直感的な操作感

    • 複数のデータベース間を行き来する際の手間が大幅に削減

  3. 情報管理の効率化

    • プロジェクト関連の情報を体系的に整理できる

    • 必要な情報へのアクセスが迅速になることで、意思決定のスピードが向上

  4. データ連携の強化

    • 複数のデータベース間のリレーションを維持したまま、情報を整理できる

    • 従来のリンクドビューなどに比べて、操作ミスのリスクが低減

これらのメリットにより、Notionを使った業務管理やプロジェクト管理の効率が大幅に向上し、特にモバイル環境での使い勝手が改善されることが期待できます。

▽ 将来的な連携拡大の可能性

現在の時点では、Google Driveプロパティがタブで追加可能となっていますが、そのタブからファイルアップロードは未対応です。しかし、Google Driveとの連携が実現していることから、将来的には以下のような拡張が期待できます:

  • Figmaとの連携による、デザインファイルの直接表示

  • GitHubとの連携による、コード管理と開発タスクの向上

  • その他のプロダクティビティツールとの連携拡大

※試していないので、すでに実装可能かもしれません

▼ まとめ:新タブ機能がもたらす業務効率化

Notionの新タブ機能は、特にスマートフォンでの視認性と操作性を大幅に向上させる画期的な機能です。
本記事で紹介した実演データベースの具体例やカスタマイズ事例を参考に、皆さんも自身の業務運用に取り入れてみてください。

タブ切替を利用することで、以下のような効果が期待できます:

  • 複数のデータベースやコンテンツへのアクセスが容易になり、情報検索の時間が短縮される

  • モバイル環境でのNotion利用がより快適になり、外出先での業務効率が向上する

  • データベース間の連携がシンプルかつ効果的に実現され、情報管理の質が向上する

  • カスタマイズされたビューを活用することで、目的に応じた情報アクセスが可能になる

これらの効果により、Notionを使った業務フローが全体的にスムーズになり、生産性の向上につながるでしょう。

最後に、タブ設定は「レイアウトカスタマイズ中」にのみ変更可能な点に注意してください。一度設定してしまえば、日常的な使用では問題ありませんが、設定変更を行う際はこの点を忘れずに。

Notionの新タブ機能を活用して、より効率的かつ直感的な情報管理を実現し、業務効率を高めていきましょう。

この新機能が、皆さんのNotion活用の幅をさらに広げる一助となれば幸いです。

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