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何冊読んだ?ボスコン(BCG)出身者の書籍20選

以下、ボストンコンサルティンググループ(BCG)への転職を目指す方に向けて、BCG出身者やBCG関係者が書いた(または監修などに携わった)書籍を幅広くご紹介します。

“読書リスト”としてまとめておりますので、興味のある書籍があれば是非手に取ってみてください。

BCGの思考法やカルチャー、コンサルタント出身者の多彩な視点を知るうえで、どの本も有益な参考資料になるはずです。


1. 仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

  • 著者: 内田 和成(うちだ かずなり)

  • 著者の概要: 元BCG日本代表を務めた戦略コンサルタント。東京大学工学部卒業、慶應大学MBA取得。日本航空を経て1985年BCG入社、約20年間在籍し日本代表などを歴任​

  • 書籍の内容まとめ: 問題解決において「まず仮説ありき」の思考法を解説したベストセラー。闇雲な分析より初期仮説を立てて検証を回すことでスピーディに真因へ迫れると説く​

2. 入社1年目の教科書

  • 著者: 岩瀬 大輔(いわせ だいすけ)

  • 著者の概要: ライフネット生命保険共同創業者。東京大学法学部卒業後、ボストンコンサルティンググループで戦略コンサルタントとして勤務​

  • 書籍の内容まとめ: 社会人生活のスタートに必要な仕事の原則と実践をまとめ、新人のみならず上司世代にも支持されたロングセラー。新人がまず身につけるべき「3つの原則」と、具体的な50のルールを初級・中級・上級に分けて解説している​

3. 論点思考 BCG流 問題設定の技術

  • 著者: 内田 和成

  • 著者の概要: 仮説思考と同じく内田氏の著作。元BCG日本代表・シニアパートナー、現早稲田大学大学院教授​

  • 書籍の内容まとめ: ビジネスでまず「正しい論点(何が本当の問題か)」を設定することの重要性を説いた一冊。仮説思考の姉妹編で、課題解決を飛躍的に向上させるには問題そのものの立て方が決定的と指摘​

4. 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? —経営における「アート」と「サイエンス」

  • 著者: 山口 周(やまぐち しゅう)

  • 著者の概要: 元BCG戦略コンサルタント。電通やBCG、コーン・フェリーを経て独立した思想家・著述家​

  • 書籍の内容まとめ: 変化が激しく正解のない時代において、一流の経営者たちが重視し始めた「美意識」に焦点を当てた話題作。ここでいう「美意識」とは単なる審美眼ではなく、不透明な状況で本質を見抜き意思決定する力(倫理観や直観力など)を指す​

5. 戦略「脳」を鍛える――BCG流 戦略発想の技術

  • 著者: 御立 尚資(みたち たかし)

  • 著者の概要: 元BCG日本代表(2005年~2015年)​で、マネージング・ディレクター&シニアパートナーを務めた戦略コンサルタント。現在は京都大学経営管理大学院特別教授などを務める。

  • 書籍の内容まとめ: 世界のトップ企業が導入するBCGの戦略コンセプトと思考法を公開。定石を超えた発想で“戦略的イノベーション”を生み出すために必要な思考トレーニングを紹介する。具体的には、論理と思考スピードを鍛えるフレームワークや右脳・左脳を行き来する発想法などを解説。「ボストン・コンサルティング・グループがもつノウハウの中核部分を初公開。定石を超えた『イノベーション』を生み出すための発想法を解説」する内容になっている​。戦略策定に必要なインサイト(洞察)を得るコツや、発想力を飛躍させる思考術を身につけられる一冊。

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6. ニュータイプの時代 —新時代を生き抜く24の思考・行動様式

  • 著者: 山口 周

  • 著者の概要: 上記「美意識」を鍛える~の著者と同一人物。哲学と経営の知見を併せ持つ元BCGコンサルタントで、近年は企業研修や著述を通じ人材論を発信。

  • 書籍の内容まとめ: 従来型の「オールドタイプ」人材像が通用しなくなる中で、これから求められる「ニュータイプ」人材の思考・行動様式を提示した書。​

7. 経営戦略全史

  • 著者: 三谷 宏治(みたに こうじ)

  • 著者の概要: 元BCG戦略コンサルタント(約20年のコンサル経験)​

  • 書籍の内容まとめ: テイラーの科学的管理法(1910年代)から現代までの経営戦略論の100年超の歩みを体系的にまとめた大作​

8. ビジネスモデル全史

  • 著者: 三谷 宏治

  • 著者の概要: 上記『経営戦略全史』の著者による第2弾。​

  • 書籍の内容まとめ: 14世紀ルネサンス期のメディチ家から現代スタートアップまで、様々なビジネスモデルの興亡を俯瞰した一冊。​

9. なぜローカル経済から日本は甦るのか —GとLの経済成長戦略

  • 著者: 冨山 和彦(とみやま かずひこ)

  • 著者の概要: 元BCG戦略コンサルタント。BCGを経て産業再生機構COO等を歴任し、現在は経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO​

  • 書籍の内容まとめ: 「グローバル経済(G)偏重では日本経済の伸びしろは限界。ローカル経済(L)にこそ復活の鍵がある」と提言した話題書。著者は日本をG型経済L型経済に分類し、大企業や都市中心の成長だけでなく地方の中堅・中小企業やサービス産業の生産性向上(L型経済の強化)が日本再生に不可欠だと論じる​

10. 右脳思考 —ロジカルシンキングの限界を超える観・感・勘のススメ

  • 著者: 内田 和成

  • 著者の概要: 仮説思考・論点思考に続き内田氏が著した思考法シリーズ第3弾。BCGで培った論理思考だけでなく、直感や創造性をビジネスに活かす視点を提起した。

  • 書籍の内容まとめ: ビジネスで論理(左脳)だけでは突破できない局面にどう対処するかを説く。​

11. IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ

  • 著者: 冨山 和彦(編著)

  • 著者の概要: 上記「ローカル経済」提唱で知られる冨山氏が、自身の率いる経営共創基盤(IGPI)のシニアコンサルタントらと共に執筆。BCG出身の視点も活かし、実践的な経営分析手法をまとめた。

  • 書籍の内容まとめ: ビジネススクールで教わる定型的な財務分析やフレームワークではなく、現場の泥臭い経営改善に効く“リアルな”分析ノウハウを凝縮。企業再生や事業再編の最前線で数多くの案件を手掛けてきたIGPIチームならではの視点で、収益構造の掘り下げ方、事業の採算ラインの見極め方、現場ヒアリングを通じた定性分析など具体的手法を紹介する。ケーススタディも豊富で、コンサルタント志望者だけでなく事業会社の管理職にも役立つ実務書となっている。

12. BCG流 プロフェッショナルの仕事力

  • 著者: ボストン コンサルティング グループ【編】(BCGアルムナイ執筆)

  • 著者の概要: BCGが創刊50周年(日本設立50年)を迎えた際に企画・編集したもの。​

  • 書籍の内容まとめ: 世界屈指の戦略ファームBCGの「仕事の流儀」を多角的に紹介するアンソロジー。各章をBCG卒業生の経営者・著名人が執筆し、BCGで学んだマインドセットやスキル、仕事術を語っている​

13. BCG経営コンセプト 市場創造編

  • 著者: 内田 和成 (BCG企画・解説)

  • 著者の概要: 元BCG日本代表の内田氏が執筆し、BCGが企画協力した一冊。​

  • 書籍の内容まとめ: BCG創業以来50年分の知見を凝縮し、“市場を創造する”ための戦略メソッドを解説する。​

14. BCG経営コンセプト 構造改革編

  • 著者: 菅野 寛(かんの ひろし) (BCG企画・解説)

  • 著者の概要: 元BCGパートナーで、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授​

  • 書籍の内容まとめ: BCGが提唱する経営コンセプトから組織変革業績改革に役立つものをまとめた実践書。市場創造編が成長戦略を扱ったのに対し、本書では成熟企業が内部改革で競争優位を再構築する手法を扱う。具体的には事業ポートフォリオの組み替え、コスト構造の抜本的見直し、組織設計の最適化、人材育成と企業文化変革など、企業体質を強くするためのBCG流アプローチを紹介。ケーススタディや図版も豊富で、経営の現場で「構造改革」を進める指針となる内容になっている。

15. ビジネスゲームセオリー ―経営戦略をゲーム理論で考える

  • 著者: 御立 尚資(みたち たかし)、柳川 範之(やながわ のりゆき)

  • 著者の概要: 御立氏はBCG元日本共同代表で現在BCGシニアアドバイザー​

  • 書籍の内容まとめ: 経営戦略の現実的な悩みに、ゲーム理論の視点で答えを導く試み。​

16. BCG流 最強の思考プロセス —いかにして思い込みを捨て「新しい箱」をつくり出すか

  • 著者: リュック・ド・ブラバンデール、アラン・イニー

  • 著者の概要: いずれもBCGシニア・アドバイザーとして企業の創造性開発に携わる専門家。ブラバンデール氏はヨーロッパ拠点のシニアパートナー、イニー氏はBCGのクリエイティビティ担当ディレクター。原著は英語で邦訳版が出版された。

  • 書籍の内容まとめ: BCG発の発想法「Thinking in New Boxes」の日本語版。凝り固まった前提や常識=「古い箱」を捨て去り、新たな枠組み(箱)で思考することで画期的なアイデアを生み出すプロセスを解説する。​

17. 戦略コンサルのトップ5%だけに見えている世界

  • 著者: 金光 隆志(かねこ たかし)

  • 著者の概要: 元BCG戦略コンサルタント(新卒入社しマネージャー昇進)で30年以上の経験を持つベテラン。​

  • 書籍の内容まとめ: 一流の中の一流、トップ5%コンサルタントの思考法を明かした最新刊(2025年発売)。論点思考・仮説思考・デザイン思考など一般的な手法や専門知識だけでは到達できない「圧倒的成果を生む発想の境地」とは何かを説いている​。トップクラスのコンサルタントは、他の人が思いもよらない独自の視点で真の課題を見抜く「思考態度」や「思考の枠組み」を持っていると指摘。本書ではその鍛え方を、著者自身の豊富な案件体験や具体例を交えて体系化。問題の本質を捉えインサイト(洞察)を生み出すためのものの見方・考え方を伝授する一冊となっている​

各書籍の内容と著者の経歴には、BCG出身者ならではの視点とノウハウが色濃く反映されています。それぞれの著作から、コンサルティングの現場で培われた思考法や戦略術、マネジメントの極意を日本語で学ぶことができます。​

これからも、スキル・キャリアアップに役立つ記事を更新していきます。
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