ビジネスアイデアの考え方
一つの方向性として「便利益」がある。
「便利」には以下の「軸」がある。
いつでもできる(when)
どこでもできる(where)
誰でもできる(who)
できる手段が増える(how)
「便利」になるには以下の「方法」がある。
新技術を利用する
既存技術を利用する
新しい概念を導入する
新しい技術を開発できれば、技術を持たない他者に比べ優位性がある。
しかし、技術開発は方法の一つに過ぎない点に注意が必要である。
例えば、「発電」は火力発電、原子力発電のように大規模に行ったほうが費用対効果に優れるが、環境低負荷という新概念が導入され、再生可能エネルギーの利用を志向すると、太陽光発電や燃料電池のような小型分散システムという選択肢が増えた。
この際、太陽光発電や燃料電池という新技術は、いつでもどこでも発電するという便利(目標)を達成するための方法の一つに過ぎない。
つまり、他の方法でも便利を達成できる可能性があり、そちらのほうがコスト的にも性能的にも優れている可能性もある。
そのため、これら技術の開発や利用を目的化することは、最終的に市場から選択される方法とは異なる技術に投資してしまうというリスクを認識する必要がある。