美容師というお仕事
今日は私のことを書きたいと思います。
私が美容師になろうと思ったきっかけは、単純に流行ってたから。何か手に職をつけたいからという安易なものでした。
今思い返すとだいぶ将来を適当に考えてたなと思いますが、今となってはいい仕事をしているんだなと思っています。
そもそも私自身、実は「美容師」というか「美容室」に行ったことがないまま、美容学校に入学しました。
やばいやつです、マジで。
当時は本当に美容学校が人気で、入学できるのは10人中1人なんて言われてた時代です。
そんな中、1校目は推薦入試だったにも関わらず、落ちました。焦った私は、一般入試でさらに難易度が高いとされていた美容学校を受験し、見事面接試験を通過しました。
焦りもあったと思いますが、かなりハッタリをかましていたと思います。
入学した当初は練習もそこそこ頑張っていましたが、元々モチベーションは周りの子達とは違うのですぐに落ちこぼれていきました。
就職に関しても、やはり美容室に行ったことがない、当時ネットもない時代なので、なんとなく求人誌をみて、条件、場所のみで決めて、担任の先生にも言わず勝手に決めて来ました。
スタッフ5人ぐらいの小さな店で、いざ働き出したら、美容師という職業自体にキラキラしたイメージがない私は、店長の作るスタイルがどうしてもかっこいいとは思わず、店長自体もかっこいいとは思えず、この人にはついていけないと思い、半年ぐらいで退職しました。
2店目は、通勤距離だけで決めて来ましたが、お給料体系が曖昧で低賃金だったので、3ヶ月ぐらいで退職しました。
その後、美容師という仕事に疑問を持ち、半年ぐらいアルバイト生活を送っていました。
その後、専門学校時代の同期の紹介である大型サロンに入社しました。
「ここでダメだったら美容師をやめよう」
そう思いながら働いていましたが、大型サロンだったおかげかいろんな技術、スタイリストに出会い、同期もたくさんいて刺激ばかりでした。
そのお店で僕が今でも師匠と崇める方に出会い、美容師という仕事のスタンスは人それぞれなんだと思うことができ、この仕事を続けようと確信しました。
そこから紆余曲折あり、現在に至りますが、今振り返ってみて、美容師を長く楽しく楽しむためには、先輩、後輩、お客さんなど、「人」なんだと思えることができました。
どんな業界もそうかもしれませんが、「人」との出会い、触れ合い、協力、指導が充実しているほど、自己肯定ができて続けることができる、やりがいを見出すことができるんだなと思います。
先日書いたことに繋がりますが、やはり「人」と繋がるためのツールとして、美容の技術があるんだなと思いました。
今日はこのへんで。
読んでいただきありがとうございました。