密度不足の一例 〜自毛植毛の修正〜
こんばんは、アルモ形成クリニック院長の内田直宏です。
連日、自毛植毛の手術でした。
最近は修正手術、2回目以降の自毛植毛手術が多く、密度アップの手術が多くなっています。
傾向として、初回手術の不満足例が最近かなり増えている気がします。
このような不満足症例については世の中になかなか出回ることもなく、手術を検討中の皆様にも自毛植毛で失敗はありうることを知ってほしく投稿に至りました。
特に今回は、患者様自身のご厚意で公開をしてほしいという大変貴重なありがたいご意見を尊重し、投稿させていただきます。
①海外自毛植毛術後の密度不足例1(術後1年以上経過)
一見、生え際があるように感じるが、よく見ると明らかに薄い。
原因はドクターの作成する移植穴密度の不足です。
②海外自毛植毛術後の密度不足例2(術後1年以上経過)
海外にて1800グラフト手術をしたそうですが、明らかに薄い状態です。
原因は生着不良と(ドクター作成の)移植穴密度不足。皮膚の赤茶色の部位は傷だけ負って毛が生えていない瘢痕部位です。
③他院自毛植毛術後の密度不足例3(術後1年以上経過)
こちらもポコポコとしたピットスカーが目立ちますし、密度もかなり薄い状態です。原因として生着不良、ドクターの作成する移植穴密度不足、移植技術不足などが挙げられます。
では、移植直後はどのような様子であったかというのが気になります。
移植直後の写真は、一般の方でもよく見ればある程度の密度感、グラフトの収まり方が分かります。(少々グロテスクですので、見慣れていない方は飛ばしてください)
私も以前にXでツイートさせていただいておりますが、クリニックの症例写真では、術前、術後しかない場合が通常です。
しかし、密度の具合、グラフトの収まり方、移植穴の多さをみるのには移植直後の写真が一番分かります。生え上がった後だと毛が伸びて詳細に分かりづらいのです。
ちなみに、上記2の方の手術直後は下記のようだったとのことでした。(ご本人提供)
↑の写真では、移植するグラフトに毛髪が含まれてなかったり、グラフトが太く、傷から浮き出すぎているのが問題点として挙げられます。
そもそも、術後1年以上経過してからの密度不足の要因は
1,グラフトの収まりがわるい
2,そもそもドクターの作成する移植穴の密度が低い
3,傷が大きいために密度が濃くできないorグラフトが大きすぎ
4,状態の悪いグラフトを移植してしまっている
5、1〜4のチェック体制がチームで共有されていない。
などに分類できます。
上記密度不足例2では、1〜5の全て複合的に毛髪が薄くなっていることが予測されます。
自毛植毛は一般的に成功率が高いと言われているようですが、そんなことはないのです。
1本、1株の重みを感じながら手術をしなければなりません。
正しい手術は、チームで協力して行ってもきちんと時間がかかりますし、工数がかかります。
それらを省くと当然成功率は低いです。
海外が一概に悪いというつもりは一切ありませんし、成功例もあるのは見ています。
しかし、不満足例でもこのような修正例が後を断ちません。
費用が安いということだけで安易に受けるのはかえって高くつき、傷や戻ってこないグラフトや御本人の時間など、その代償は大きいということをお伝えしたいのです。焦らず一呼吸おいて、しっかり調べて望むとよいのではと思います。
本日は以上です。またお会いしましょう。
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