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ちょっと…な話(微エロ)

私が中学2年の頃の話をしたいと思います。

とても繊細な話です(笑)

微妙にエロいかもしれません。なのでお気をつけて下さい(?)


当日 委員会活動の中で学校全体にアンケート出しそれを集めて紙にして配布する新聞委員というのがあった。(広報委員やったかな?)

その委員会の作る紙は学生の中では絶大な人気であった。

アンケート内容というの、
・好きな先生ランキング
・おすすめの本
・好きな給食ベスト3
・好きな人いる?
・恋人いる?いない?

などなど。日常から恋愛トークまで学生が気になるもっともホットな話題を1ヶ月に1回程度で配布されるのだ。

その中で忘れられない話題があった。

それは
【好きな番組ベスト3】だった。

女性は
笑う犬やスマスマやあいのり、HEYHEYHEYなどであった。
当時のドラマもあったと思う。

普通は記憶に残らないようなベスト3の内容なのに何故私が覚えているかというと 男子のベスト3の第1位のせいで衝撃なことが私自身に起きてしまったからだ…。


全校生徒男子に聞いた!
おすすめ番組ベスト3

第3位 プロ野球

第2位 ONEPIECE

(ここまではあやふや…)

第1位!!!

【トゥナイト2】


男子たちがとてもザワザワしていたのだった。

「そうやよな!」「最強の番組やよな」「やべぇー!」など陽キャ男子たちが盛り上がっていた。

女子も陽キャの子たちの中では知ってる子もいて「えーやめてぇまぁ♡」「だんしーさいてー♡」と騒いでいた。

この頃の私は好きな番組は笑犬や伊藤家食卓などで寝るのも9時や10時とかだったのでこの番組知らなかった。

知ってる子達がとても楽しそうに話してる。

きっとめちゃくちゃ面白いに違いない。

しかも!陽キャたちが騒げばそれはもう流行最先端!トレンドなのである。

なので!!!知らないと思われたくない。(変なプライド(笑))
どうしよ。どうしよ。知りたい!!と思っていた時に

「なぁ~トゥナイト2ってなに?」

と聞いてくれたイケイケになりきれてないイケイケ君が声を上げたのだ。

悟り顔したビヨは思った…( ¯꒳​¯ 

イケイケ君!ナイスパス!!グッジョブ( ¯꒳¯ )b
私は今度からイケイケになりきれてないなんて言わないからな!!イケイケ君!!←

陽キャ男「え?お前知らんがん?」

ビヨ ごくり。(出陣前の武将の気持ち)

陽キャ男「やべぇー面白いぞ!」

ドクンドクンドクン…!(カイジのようにザワザワ)

陽キャ男「男の夢しかない番組でさ?めちゃエロいんやって。」

エロい…だとっ!?!?!?
中2なんて男女問わずそろそろエッチィことについてニヤニヤし出す頃である。興味無いわけないのである。…たぶん。そうよね?(笑)

陽キャ男「夜遅い番組なんやけど…」

(ん?夜だ…と!?夜遅いと言えばあいのりやスマスマなんだがそれよりも遅いのか!?)

陽キャ男「毎週…



ってお前にはまだ早いし教えんわ!(*˘^˘*,,)」

イケイケ君「えー!まじか!教えてや~」
陽キャ男「おまえにはマジまだ早い(笑)彼女できたらな」シッシッ彡ㄟ(-- )>

…。

ビヨン酢


正直この顔である。



ガッテーーーーム!
( (≪●≫) )Д( (≪●≫) )


イケイケ君の攻防虚しく 情報がここで止まるとは…。イケイケ君!そういうところやぞ!!そこがそうなんや!!だからイマイチ乗り切れてないねん!!(←失礼)


あー知りたい…知りたずきる。しかしエロい話をグイグイ聞くには…うぬぬと悶々していた…。


しかし私は気がついた。

周りを見渡すと

( ¯꒳​¯ )👂

まるで聞いてませんよ~って顔しながら座っているクラスメイトたちを!!!

耳を済ましているのは私だけでは無いことを!!!!
何人かの幼気な男子や女子たちも耳を済ましきいていることを!!!!!!


普段こんなにクラスが静かなわけないのに!!!!!!

このみんなが知りたい情報を聞くしかない!立ち上がれ!!わたしよ!!!それを勇気に!!!

他に誰が聞く!!

これはわたしめが…!



攻めるしかない!!!


難攻不落へ!!!

 陽キャ男とイケイケ君はまだトゥナイト2の話をしている!ここしかチャンスは無い!

陽キャ男「いやまじで!胸とか出とるぞ普通に。お前見たら寝れんくなるぞ?」

イケイケ君「え!まじで?めちゃ見たいんやけど…」

ビヨ「えー。あれってそんな面白いけー?」

陽キャ男「ん?」

ビヨ「深夜やしめちゃ眠くならん?ちょー夜中やん?」

(耳を済ませて聞いたカードでデュエルだぜ☆)

陽キャ男「いやたしか深夜1時ってな寝みーけどその頑張もあって内容もまじロマンやし」

ビヨ「まぁわかるよ~。いいときもあるよねぇ~」(しったか)

陽キャ男「そやろ?え?てかお前見とるん?」

ビヨ「たまーにや。でもこないだの良かったわ~」(しったか発動中)

陽キャ男「まじか!いつのやつ!?」

ビヨ「え?あー前回の火曜の…」

陽キャ男「火曜?水曜の間違い(笑)あでも深夜やしむずいよな。前回の俺も見たわ!やべかったよな!!」

ビヨ「そやよな!あっ。て事は今日もやれんよね?観るかな~」

 ( ≖ᴗ≖​)ニヤッ

圧  倒  的 勝 利!!!



徐々に集まる情報に勝利宣言。
ここまで分かれば問題ないのだ。
(※曜日と時間は不明確。とりあえず水曜の深夜1時ってことで。)

ビヨ「まぁイケイケ君には早いかもなぁ~」(すまんね。しかしこの代償くらいは受けてもらおう。(笑))

そう言い捨て、教えてまー!と言うイケイケ君にバトンを投げつけ私はその場を去る。

周りの耳を済ませていた仲間たちもざわざわと帰りの動き始めるのだった。


私はやったのだ。みんなの知りたいを満たしたのだ。己のプライドをまもりつつ攻めたのだ。

この勝利ほど気持ちの良いものはない。
私は英雄だ。

ジャンヌ・ダルクのように。旗を掲げ群衆を引き連れ革命を起こした。
今日の夜は…みんなで分かち合おうぞ!!!(笑)


さて。
帰宅してからはどうやって深夜まで起きて過ごすかを考えた。

我が家にはテレビが1台しかない。

深夜まで起きているにはかなりのリスクがある。

リビングの隣の畳の部屋では母ケイコが寝ている。

めちゃくちゃエロい番組らしいからそれを見てるために起きてるとはバレたくない。

 勉強するために起きてる!なんて普段しない勉強というワードは怪しまれる…

見たいテレビがあるから!なんてのも無理だ。

それにたまに姉も遅くまで起きてる時があるからこれも困りものだ。


練りに練った方法が

【狸寝入り】である。←


たまたま寝てしまって 部屋行って寝なさいと言われても行かないパターンだ。座り込みならぬ寝込み作戦。

これしかない。そうと決まれば実行あるのみである!

10時頃…私はリビングで寝てるふりをした。

案の定 母ケイコに「部屋で寝なさい」と言われるが「ん〜。」という。

さらに、「風邪ひくし上で寝よ!」と言われても「分かったて…」と断固拒否をする。


そうすると母ケイコが布団を1枚ペロンとかけて電気を消して隣の部屋行った。


チャンスである。

暗闇の中、目を開きチクタクチクタク時計の音だけが響く空間の中 シックスセンスを研ぎ澄ます。

さて。どうするか…。

テレビを消されているので付けなければならない。

これをどうやって付けるべきか…。

しかし安心してくれ。
そのあたりもしっかりと熟考してあるのだ。


秘技
寝てたらたまたま下にリモコンがあって寝返りで着いちゃった方法!(大いに無茶(笑))

机に手を伸ばしリモコンを体の下へ潜りこませゴロゴロする。


するとブラウン管がブゥン!と音を立てて着いたのだ。

そこから連打でボリュームを下げる。

時計の針の音の方がでかいのでは無いかと言うくらいの音量にした。

さらに念には念を。見てると思われたら大変。

なので掛けられた布団を頭まですっぽりかぶり身を隠す。隙間から見えるようにだけはしておくのだ。

忍法隠れ身の術。
これでもし!何かあっても大丈夫なわけだ。

ここまで完璧にすればもう怖いものは無い。←

あとは放送時間まで待つだけだ…。

チクタクチクタクと響く音とチカチカと青い光が部屋を照らす。


それを見つめ…


時が来るのを…




まつ…




が。



普段…


深夜まで起きていない私は…






寝落ちしてしまったのだ…。

…。

ゆめか現実か分からない微睡みの中ふとリアルな声が聞こえた。

あーん♡うふーん///

ハッとして目を開けると、チカチカと光るテレビの向こうに上半身裸のお姉さんが女豹のような体制でなにかの撮影をしているシーンだった。

寝ぼけているが真っ白な空間にその姿。
衝撃的な画面に目がパっ!と開いた。


な、な、な、なんだこれば!!!
掛けられた毛布の隙間から覗く。
シーンがめくるめく変わる。

お姉さんはブランコに乗りながらお胸をワサワサしていた。監督と呼ばれる方が指示を出し、お姉さんはアハンウフンと声を出す。

なんともハレンチ!!
なんとも中二にはとてつも早い世界!(笑)

わたしはワナワナして見つめた。
声を潜め 大人の世界に目を奪われて呼吸を忘れていた。



すると…。ふと。気配が背中からしたのだ。


ふーん。ふーん。と荒い鼻息が聞こえるのだ。

クチャクチャ。

くぎゅくきゅ。


な、なんだ…この音と呼吸は…。
これは…!!
もしや…!!!


クチャラーで奥歯をギューギュー鳴らして食べる父ヨージが後ろに座って居たのだ。

いつも鼻息が荒いけど

本日はとにかくデカくね?!?!ってくらいフーン。フーン。言ってる。

なにかをツマミに食べ、そして、大五郎を飲み トゥナイト2を見ている。



ビヨ(おいおいおい!!!マジか!!オトンと私は今これを!!見てるのか!!)


嫌悪感と焦りが入り交じる。

こんなの見て鼻息の荒い父ヨージにドン引きし、自分はこれの為にここで寝てるフリして見てるのをバレたくない。というか、親父とこれを見てるのがバレたくない!!!!

心臓がドキドキした。


どうしよ!!??


そうだ!!!急に大きなあくびや伸びをすればチャンネルが変わるかもしれない!!!それで起きて部屋に行けばいいのだ!!!

圧倒的孔明。

早速実践した。←



ふぁ~ん!!!!のびーーぃ!!!!


 布団から手足を出し、大きなあくびと伸びをした。


父ヨージはガタっと机に何かを置いた。


キタか!!!!
そう思い布団からあけてあった覗き穴を見ると…!!


やんやん///うふん!



チャンネル変えてねーーーー!!!!!
ガッテムッ!!!!!!


何ビクッとしながら見続けてるねん!!親父!!!( (≪●≫) )Д( (≪●≫) )


娘として恥ずかしいぞ!!!親父!!!!


しかし。
父はチャンネルを変えなかったのではない変えられなかったのだ。

なぜなら私の目の前にリモコンが置いてあるからだ…。


私のバカーーー‪( ;꒳​;  )‬


そこでしばしの沈黙。

からの

親父のクチャラーサウンドに鼻息セッション。



最悪や!!!



はやく!トゥナイト2おわっておくれよ!!!!!!!!!!!!


ただひたすらに願ったのだった。(笑 

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