竹内結子さんとの思い出

人生の中で一度だけ彼女と遭遇した。一度だけ出会い頭にぶつかった。　　彼女はとても急いでいた。でも弾みで私の持ってたテキストや携帯電話が廊下に散乱した。踵を返し戻って来ると「ごめんなさい」と言って拾い集めてくれた。「竹内結子さんですか？」と聞くと、ゆっくりと笑顔になって行き悪戯っぽく「ハイっ」って言ってくれた。「私は大丈夫です、どうぞ急いでください」と言うと我に返った様に「本当にごめんなさい」と言って走って行った。身長は私より5㎝程高かった。良い臭いがした。とてもステキな人だった。彼女がもうこの世に居ない事。そしてその苦悩と悲しみに、どれだけの人が戦っているのかと思うととても胸が痛く悲い。　　　　　　　　　あまり知らなかった彼女の仕事を観てみるとこんなに美しく、可愛い人だったんだ・・