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合唱団卒業は遠い

今日もどこでもドアが開いた。

6回目のお稽古が終わった。

『鶴亀』を最初から最後まで謡うことになった。
途中で息継ぎが大変になってきて、ひーひー言いながら節を追いかける。

今日は初めて、少年少女合唱団から少し謡の声になっていましたね、と言われた。真面目な顔をして聞いていたのだが、内心は飛び上がるぐらい嬉しかった。調子に乗りかけたが、「ただ途中から疲れてまた合唱団になっていましたが」の言葉に私が調子に乗れる時間は数秒と短かったこと、そしてその時間はもう過ぎ去ってしまったことに気づく。

次回のお稽古ではもう一度通して謡いつつ、新しい曲にも入ると言う。
『鶴亀』を一年ぐらいかけてやるのかと思っていたので、もう次の曲に入るのかと驚く。

よくわからないが、今度は弱吟が出てくるものをしましょうねということで、『吉野天人』というものをすることになった。

楽しみである。



仕舞では構えが前よりましになったそうであった。

こちらも最後まで進んだのだが、途中からまたどっちが右でどっちが左かわからなくなった。扇をかざす動きでは手がからまりそうになる。「違うびわまめさん、違います」と何度も言われ、今日も一人で全然違うことをやっていたようだった。

どうやら私が右に動くと画面上では左に動いたように表示されるようだ。混乱の原因にもなっているのだが、まあこれもできないことの言い訳だろう、ということで練習するしかない。


この間の袴からヤンキーかと思ったという問題については、無事怒られることなく先生からご回答が頂けた。なるほどという理由で、深く納得した。

当たり前だが、不良少年ではなかった。

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