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【社長編】高校生がふりかけで社会を変える⁉︎令和の近江商人が考えるこれからの未来
みなさんこんにちは。
琵琶粉社長のやまけんです!
メンバーが順番に活動について語ってきましたがついにラストまで回ってきました。今日はこの約半年間に及ぶ活動期間、琵琶粉が何を大切にしてきたのかそして、何を学んだのか紹介していきたいと思います!
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三方よし「売り手よし 買い手よし 世間よし」
これは江戸時代から明治時代にかけて活躍した滋賀県の近江商人の言葉です。
商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえるという意味が込められています。
近江商人が活躍した江戸時代から約420年。同じ近江国(滋賀県)から生まれた模擬企業「琵琶粉」にも令和の近江商人として社会に貢献できる企業を目指して活動を行ってきました。
そうは言っても高校生が社会に貢献するのは簡単なことではありません。そこでまず初めに着目したのが、マザーレイクゴールズ(Mother Lake Goals, 以下MLGs)です。
MLGsとは琵琶湖版のSDGsのことで、滋賀県が独自に設置している「琵琶湖」を切り口にした2030年の持続可能社会へ向けた独自の13個の目標(ゴール)です。
(個人的にはSDGsのような世界規模の目標は直接英訳されたものや抽象的なもので分かりにくいのでそれを元に地方自治体がそれぞれの視点から解釈して具体化して独自のゴールを決めることはすごくいいと思っています笑)
実は琵琶粉はMLGs賛同企業に登録されており、私たちの商品である佃煮ふりかけ「琵琶湖の美味しい粉」もMLGsを意識して環境に配慮した商品となっています。例えば、
Goal 2|豊かな魚介類を取り戻そう
琵琶湖産のワカサギや小鮎を活用することで、在来魚介類の保全や漁業の持続可能性を支援しています。また、老舗佃煮店「伊吹食品」とコラボレーションし、伝統的な食文化を取り入れながら新たな湖魚の魅力を発言しています。
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Goal 9|生業・産業に地域の資源を活かそう
ふりかけには加工時に頭が取れてしまった魚や、商品化できないサイズの魚など規格外のものを使用して本来であれば価値が下がる副産物を活用することで、新たな価値を創出し、資源の有効利用を実現しています。
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Goal 12|水とつながる祈りと暮らしを次世代に
若い世代が琵琶湖の食品を食べる機会が減少している現状を踏まえ、ふりかけという身近で手軽な商品に着目し年齢や性別を超えて家族全員で一緒に楽しめる商品を目指しました。
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と、こんな感じ。
商品の製造工程からパッケージまであらゆるところに工夫を凝らして、美味しいだけでなくもっと環境や人の心に寄り添うような商品を目指してきました。
また、私たちが取り組んできたのは商品開発だけではありません。琵琶粉では、ふりかけを通じて多様な人々とのつながりを構築してきました。
保育園や子ども食堂、高校で食育活動を行い、琵琶湖の魅力や今の滋賀県が抱える問題について実際にふりかけを食べてもらったり、琵琶湖クイズをするなど自分たちの手で伝えてきました。活動の中で、小さいお子さんがふりかけを食べて「美味しい」と言ってくれた時は頑張って来てよかったな〜と心のそこから感じます。
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また、ラジオの特番やイベントなど、メディアを活用した情報発信を通じて琵琶湖の魅力や課題を広く共有していきました。
「ふりかけが繋いだのは、食文化だけではなく地域、世代、人々の心です。」
これは、たまちゃんが最終プレゼンで言っていた言葉です。まさにこの言葉に琵琶粉という企業の全てが詰まっていると思います。
なぜ力もお金も無い高校生の私たちが起業し、ビジネスを行うのか。
それは、若者ならではの視点や柔軟な発想、そして情熱を武器に社会に新たな視点を提示し、課題解決の一助になりたいというただ純粋な想いからです。ふりかけという身近で何気ないものが、世代や地域の壁を超えて人を繋ぎ、手に取っていただいた多くの方々に琵琶湖の魅力を伝えられたことは、どんな利益にも代えがたい成果だったと思います。
自分の利益だけを追求するのではなく、取引相手や社会全体にも利益や幸せをもたらすことを重視し人をつなぐ架け橋となる。これこそが、近江商人が伝えた「商売をするということ」の意味なのかもしれません。
振り返ると、琵琶粉の活動は、常に多くの人と関わり、助けられながら進めてきた日々だったと感じます。そして最終的に今回約1ヶ月で832個のふりかけを販売することができました。
関わってくださったすべての方々に、メンバーを代表して心から感謝申し上げます。
私たち琵琶粉は、12/22に東京で開催されたリアビズ模擬起業グランプリの最終成果発表を持って一度活動を終了しました。
(まだ結果をご覧になっていない方は以下から私たちのプレゼンを観れるので是非ご覧ください。発表は18分ごろから始まります!)
しかし、これで終わりではありません。
むしろこれからがスタートだと思っています。
来年からは全員が大学生となり、全国各地でそれぞれの道を歩むことになりますが、いつか必ずまたこの5人でまた何か違う形で社会に挑戦していこうと思います。これからも温かいサポートをよろしくお願いします。
執筆
社長・やまけん
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