コタロウと琵琶③
皆様いかがお過ごしでしょうか?
琵琶語りのコタロウです。
さてシリーズ第三弾のお話をいたしましょう。
筑前琵琶熊本旭会と肥後琵琶の関係とはいったい!!
前回の記事です↓
そもそも筑前琵琶熊本旭会は、全国組織である筑前琵琶日本旭会のうち4番目に設立された結構古株の旭会になります。
設立は1919年(大正8年)11月23日です(語呂合わせするとおぼえやすいかもしれません)。
昨年2019年に100周年を迎えました。
費用を出来るだけ抑えるためにすべて自作です!
当時は100周年、100周年さえ上手くいけば、あとは野となれ山となれだこんちくしょう!!と思いながら、運営しておりました。
当日も無事に皆様のお力添えで開催でき、多くのお客様にきていただきました。愛されてきたんだなぁと感じました。感謝いたします。皆様ありがとうございます!
筑前琵琶熊本旭会の設立当時(1919年)、筑前琵琶は、わさもん好き(ミーハー)な熊本県民に大うけしていました。大正、昭和と爆発的に人気を博した筑前琵琶の奏者は熊本県内だけで2000人以上はいたとのことです。福岡には工房が軒を連ねていたといわれています。
現在、筑前琵琶は全国で300人くらい(熊本では5名)ではないでしょうか?
そして初代筑前琵琶熊本旭会会長は島田 眞富(弾月・旭濤)先生です。
どこかで見ませんでしたか?このお名前!!
そうです。肥後琵琶について②で4つの流派のうちの春喜流・泰悦流の余韻を残す奏者として名前がありましたね!
肥後琵琶について②記事↓
そしてこの島田眞富先生は、古美術研究家で様々な貴重な資料を保存された先生になります。
宮本武蔵の肖像画の掛け軸で有名な熊本県西区島崎にある島田美術館の前館長である島田真佑(しまだ しんすけ)先生のおじい様なのです。
島田美術館に行かれましたら、ブロンズ像がありますので、ご尊顔を拝見されてください!
そして眞富先生は、肥後琵琶と筑前琵琶のどちらも演奏されたということで、筑前琵琶熊本旭会を率いながら、肥後琵琶保存にも尽力なされました。
そして代々筑前琵琶熊本旭会は筑前琵琶の奏法を継承しつつ、肥後琵琶の保存にも力を入れてきました。
なので現在、コタロウは筑前琵琶と肥後琵琶で両方の演奏をしているということなのです。
まだどちらも未熟ではありますが、精進して参ります。
え?肥後琵琶との出会いが薄い?
さて、それは次回最終回へと!このあといかがなりましょうか!
今日はこれにて一息と!あい、お粗末様でございます。
最終回です↓↓