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友達の価値観を楽しむ

いつも3人で遊んでいる友達がいる。高校の部活が同じで、卒業してからも定期的に会っている。1人は同級生で、1人は後輩だ。いつも同級生が声をかけ集まる。私や後輩が誘うことはほとんどない。だから、同級生と二人で遊ぶことはあっても、後輩と二人で遊ぶことはなかった。二人が気まずいわけではない。お互いが誘うタイプではないから、機会がなかったのだ。

今回、私は後輩を誘った。
誘ったのは、とある作家が出展するマーケットだ。3人のうち、私と後輩だけが好きな作家で、二人だけの唯一の共通点だった。
誘ったら、後輩もそのマーケットに行くつもりだったという。

目的のグッズを買い、他のブースも見て回った。そのマーケットには、屋台もたくさん出ていた。二人で抹茶クレープを食べている時、後輩が言った。
「今日先輩と来てよかった。もし1人で来てたら、目的のグッズだけ買って、お昼も食べずに帰ってましたよ」

後輩は美味しい抹茶クレープを食べられて、とても嬉しかったようだ。

「違う価値観の人と来るべきですね」
後輩の、この言葉が忘れられない。

誰かと遊ぶのは、違う価値観を楽しむためなのではないかと考えさせられた。自分1人ではしないようなことを体験できる。それが友達と遊ぶ良さなのだ。
今までは誘うタイプではなかったけれど、これからはどんどん誘っていきたい。

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