ずっと真夜中でいいのに。「果羅火羅武」セトリ&全MCまとめ
2021年12月11日に千葉県文化会館(千葉)にて行われた、ずっと真夜中でいいのに。全国ホールツアー「果羅火羅武」のセトリ、MC、演出を記憶の限り書き綴りました。
今ツアーのチケットを取れたのはなんと公演前日の23:00過ぎ、関東公演の倍率はとてつも無いものになっていたと思われる。
PREMIUM先行→オフィシャルHP先行→プレイガイド最速先行→セブンイレブン先行と全落ち、一般販売なんてもちろん取れるはずもなく…PREMIUM会員が始まって最初のライブだったこともあり、プレミアムシート取りたいなぁとか浮かれてただけあって落胆が凄まじかったなぁ。
それでもやっぱり諦めきれなくて前日までリセールを見続けてたら奇跡的に取れました歓喜。
会場向かうまでの道のりでもうしゃもじ持ってたり、うにぐりブランケットかけてたりする人がいっぱいいて、グッズも含めた雰囲気作りがほんとに上手いなって思った。私もずとまよマートリニューアルTシャツにPREMIUM勲章つけてノリノリで会場まで向かった。
文化会館ついてすぐのとこにあのトラックが止まってた、開場前から気持ち上がるよね〜。ぼっち参戦だったから写真撮れてないけどそれでも楽しい。
入場するとツアーのテーマカラーである紫の照明に包まれたステージが見える。果羅国の永遠深夜飯店や果羅火遊技場は細部まで作り込まれており、圧倒的な世界観でライブを作っていた。壁一枚隔てて完全な別世界、これぞずとまよライブという空気が漂う。
「こんなこと騒動」のイントロで「ずっと真夜中でいいのに、です」と、あの可愛い声が響いたかと思うとそこから一気にずとまよの世界へと引き込まれる。「お勉強しといてよ」などの人気曲に会場はしゃもじで応える、声が出せなくても全力で盛り上がれるのがずとまよライブだね。超ハイトーンで駆け抜けていく可憐な姿はMCでの可愛らしさからは想像もできない。
会場のファンを座らせたACAねは「ばかじゃないのに」の制作秘話を語る。その後披露したこの曲はなんとAcoustic arrange version、照明を抑え、キーボードのみのほぼアカペラ状態での歌声を響かせたACAねは、その歌唱力を存分に見せつける。
流れるように続く「正しくなれない」を皆息を飲んで見守る。
その後「正義」など数曲を披露したACAねは「シャイなから騒ぎで一緒に踊ろう」と呟く。
準備万端なファンを前に「あいつら全員同窓会」のイントロが鳴り響く、最後を飾るのに相応しい曲だ。
16曲を披露したACAねたちずっと真夜中でいいのに。は溢れんばかりの拍手を背に、会場を後にする。
メンバーが皆去った後も会場の拍手は鳴り止まない。それは気づけば手拍子へと変わっている。なぜ誰が声をかけた訳でもないのにあんなに自然にアンコールへと移るんだろうか、私はこの瞬間が心から好きだ。この世で1番美しい瞬間だと思う。
この快音に応えたメンバーがステージへと戻ってくる、そしてあの大ヒット曲のイントロ、、
ACAねの声に合わせてしゃもじを叩くファン、果羅火羅武はまだ終わらない。
MCを挟み、次なるアンコール曲は何かと待ち構えるファン。そこで披露された曲はまさかのサターン。
これは私情だがサターンは、個人的ずとまよ好きな曲ランキングTOP5に入る曲である。「温れ落ち度」ではセトリ落ちしていただけあって喜びもひとしおであった。
そして、今回の公演の本当の最後を飾ったのは「脳裏上のクラッカー」間奏では各楽器のソロパートが設けられ、このステージを作ってくれた"ずっと真夜中でいいのに。"全員の技術が余すとこなく発揮された、最高のフィナーレであった。
「ありがとう」と囁くように呟き会場を去るACAね。彼女の「また絶対に会いに来て欲しい」という言葉を噛み締めながら果羅火羅武は幕を閉じた。
編集後記
ライブレポ2本目、今回はずとまよのライブについて書きました。
ずとまよは唯一有料会員に入っているアーティストで、「好きなアーティストは誰?」と聞かれたらまず名前をあげるであろう。
いつかレポにすると思うが、米津さん以外の邦楽を聴くようになって初めて行ったライブがずとまよの「やきやきヤンキーツアー」だった。まだ人生3回目のライブで前回からもすごく間が空いていたこともあったと思うが、1曲目の「JK BOMBER」のイントロから涙が溢れて止まらなかったのがとても記憶に残っている。別に泣くような曲ではないのに何だったんだろう笑
そんなずとまよライブも今回で3回目。飽きを感じさせないのは当然ながら、毎度全く違った景色を作ってくれる彼女らの才能には本当に頭が上がらない。
ずとまよにハマったひとつの要因がその型破りな作曲と超絶カッコイイベースライン。このふたつが音源より際立って聴こえる生音での演奏は心沸き立たずにはいられない。
ライブの回数を重ねる毎に、アーティストに釘付けになっていた目線が次第にサポートメンバーへと移るようになってきた。
ベース、ギター、ドラム、キーボード、全ての奏る音が心から好きなんだなって自覚が生まれてきた。
正直このライブレポだけ読んだ人にあの臨場感、高揚感は全く伝わらないと思う。文章下手だし。
これは俺があの感動を思い出すためのツールとして使えるように記すものって感覚で書いてる。
邦楽の世界に来られて、このコンテンツを人生の糧にすることができて本当に幸せだと思ってる。
一方で「自分の音を作りたい」って思いがどんどん大きくなってしまっていることが辛いというのも本音。
覚悟も才能も技術も、何もかもが足りないこともわかってるし、成功する人間なんてほぼいないなんてことは当然理解してる。でもそれを目指す人が絶えないのはやっぱりそれだけ魅力的なコンテンツなんだろうね邦ロックってのは。
一度抱いたこの感情はもう絶対に消えないし、それどころかこの先大きくなり続けていくと思う。
でもそれすらも幸せだよ。
仕事にはしないけど絶対音楽はやる。一緒に音楽やるって約束した人がいるから。
待っててね。