2021年12月22日に中野サンプラザホール(東京)にて行われた、美波 ONEMAN LIVE「stray city」のセトリ、MC、演出を記憶の限り書き綴りました。
前回のONEMAN LIVE「YELLOW LINE」から3ヶ月弱、この間新曲の発表等は無く、「同じセトリでライブを行うのか?」という異質な気持ちで会場へと足を運んだ。
ステージ中央には巨大な「373」のロゴとstray cityの文字、大きなクリスタルの結晶に青を基調とした照明と、雪山を思わせる世界観のセットが組まれていた。恐らく「この街に晴れはこない」の世界観を意識したものと思われる。
本人Instagramにもそれを匂わせる記述がある。
今回ライブを行った理由として、彼女はMCで「ちょっと今は(世の中が)いい感じになってきて、年末に入れちゃいました笑」と語った。私の座席から彼女の表情までをうかがい知ることは出来なかったが、ステージ上を大きく動き回る姿やMCから、彼女が本当にライブを楽しんでいることがひしひしと伝わってきた。
1曲目のホロネスで美波ワールドに包まれた会場はPrologueで一気に爆発。お茶目なMCを挟みつつライラックやカワキヲアメクなどの人気曲で駆け抜けていく。
自分と向き合うことへの苦悩、音楽制作の苦悩、コロナ禍での葛藤を語った美波は少し涙ぐむような様子も見られた。
そんな中で披露されたのは「水中リフレクション」と「main actor」いずれも彼女の葛藤の中で生まれた楽曲であり、その時の感情をありのまま吐露するかのようなパフォーマンスに会場の空気は一変。その雰囲気に圧倒され、皆がステージ上に釘付けとなった。
サポートメンバーの演奏を挟み、「行くぞ東京!!」という美波の叫び声が我々を再び元気な美波の世界へと引き戻す。
DROP収録曲やアメヲマツ、を披露し会場のボルテージはMAXに。歌声も力を増していく。
最後の曲は「この街に晴れはこない」優しさの中にも強い力がこもった彼女の声が響く。『次の街でまた会いましょう』という歌詞が彼女からのメッセージのように感じられる。
前回のYELLOW LINEと同じく、11曲を見事歌いきった。終演かと思ったのも束の間、突如イントロと共に美波が話し始める。スクリーンには「グッドラッカー-幸せを喰いし者たち-」の文字。彼女が2021年最後の1曲に選んだのはこの新曲だった。疾走感のあるアップテンポな楽曲には『全部出し切る』と言った彼女の想いが乗っていた。
今度こそ本当に全ての曲を歌いきった彼女は大きく息を吐き出し一言、「またどこかで、GOOD LUCK」溢れんばかりの拍手に送られステージを後にした。
編集後記
ライターとしてペンをとる(と言っても作成はスマホだが笑)のは約4年ぶりだった、やっぱり文字を書くのは楽しいな。昔ブログやってた時は界隈が違かったからライブレポ書くのは初めてだな。
今年行ったライブはなんと12本、いつからこんなに音楽に人生かけるようになったんだろうね俺。
後にも先にもこんなに自由に生きられる年はなかなかない気がする、なんやかんや幸せだったな2021
美波さんはやっぱり生の迫力がえげつない「序盤からそんなにシャウトして大丈夫?」ってくらいに飛ばしてくのに全然声枯れないの本当にすごい。
会場の盛り上げ方、MCの繋ぎ方、そして生でこそ伝わる楽曲性、全部がライブを素晴らしいものにしてる。これから先もずっと聴いていたいなって思える人だった。
どんなに心動かされる時間を過ごしても、悲しきかな人間の記憶は確実に薄れていく。だからこうして文字におこすことで思い出を書き留めていこうと思う。しがない学生の拙い文章をここまで読んでくれてありがとうございます。来年は受験だけど、音楽の美しさだけは忘れずに生きていたいな。以上びゔでした。