今週のNFT News #1 (6/7~6/13)
今週発信されたニュースをピップアップし、その概要をまとめます。
6月7日 月曜日
doublejump.tokyo、複数人での秘密鍵管理を可能とするビジネス向けNFT管理Walletを核に、エンターテイメントDXのSaaS「N Suite」を提供開始!
ブロックチェーン技術を用いたアプリケーション開発を行うdoublejump.tokyo株式会社は、エンターテイメントDX向けのSaaS「N Suite」の提供を開始することを発表した。N Suiteは、NFT発行やNFTコンテンツ管理など、NFTコンテンツ・ビジネスをスムーズかつ効果的に行うために必要な製品を揃えたビジネスツール。将来的に、NFTコンテンツの販売や企画、活用をサポートする機能も拡充する予定だ。
バイナンスNFT、「せきぐちあいみ」含む世界各国アーティストのNFT作品提供へ
最大手暗号資産取引所バイナンスは7日、今月のローンチ日を記念する「100 Creators」プログラムの対象アーティストを発表した。世界各地の異なるアート・スタイルを代表する様々なアーティストのNFTが販売されることがわかった。このプログラムでは各国のローカルアーティスト100名のアートをNFTとして提示することで、地域毎の独特なスタイルや視点を拡める狙いがある。アーティストの中には日本のVRアーティストであるせきぐちあいみ氏も名を連ねた。
6月8日 火曜日
スマートアプリのNFTマーケットプレイスコンサルティング事業『nanakusa OEM & NFT Consulting』を利用して、サミーがオリジナルNFTデジタルコンテンツマーケットを今夏リリース
NFT発行・販売・二次流通などを備えた統合型NFTマーケットプレイス『nanakusa』を運営する株式会社スマートアプリは、コンテンツ事業者向けに『nanakusa』の全ての機能をパッケージ化し提供する『nanakusa OEM & NFT Consulting』の利用事業者として、サミー株式会社がオリジナルNFTを販売するNFTマーケットを今夏リリースすることを発表。第一弾として、弊社オリジナルコンテンツである「ツインエンジェルシリーズ」の映像や音声におけるデジタル資産をNFTコンテンツとして展開する。
NFT/ブロックチェーンコンテンツの開発とサービスを行うXクリエーション 株式会社は、2021年5月31日より、NFTを活用した『JO1デジタルメッセージトレーディングカード』の販売とサービスを開始した。2021年4月28日 JO1 3RD SINGLE 『CHALLENGER』発売記念として、CDにNFTデジタルカード受け取り用QRコードを封入し、この試みは世界初となった。専用アプリを使い、同QRコードをスキャンすることで、瞬時にNFTデジタルトレーディングカードを受け取ることができる。同カードを長押しすることで、JO1メンバー1人1人が ”動く” “踊る” “メッセージをくれる”、デジタルならではの新しい感覚が得られる。アプリ内にはチャット機能付掲示板が設けられており、ユーザー同士で交流やトレードの交渉を自由に行うことができる。
6月9日 水曜日
NFTデジタルシール「資産性ミリオンアーサー」ティザーサイト公開
株式会社スクウェア・エニックスは、2021年夏に発売予定のブロックチェーン技術を活用したNFTデジタルシール『資産性ミリオンアーサー』のティザーサイトを公開した。ブロックチェーンにはLINE社が独自に開発した「LINE Blockchain」を採用し、NFTデジタルシールのトレードに関してはLINE社が提供予定のNFTマーケットプレイスで実施するという。
LINE、NFTマーケットを開始へ──国内8600万人ユーザーを取り込めるか
国内で8,600万人を超えるユーザーを抱えるLINEが、NFT事業に本格参入する。LINEグループでブロックチェーンの関連事業を手がけるLVCが、NFTマーケットの開発を進めている。LINEは9日、自社で開発したブロックチェーンを基盤に、NFTの取引ができる「NFTマーケット」のサービスローンチを予定していると発表。NFTマーケットは、LINEの暗号資産管理ウォレット「LINE BITMAX WALLET」の中で展開される。同ウォレットは、ユーザーは秘密鍵を持つことなく、LINEのアカウントを利用してNFTを含むデジタル資産を管理することができる。ユーザーはLINEでつながる友達と交換することも可能だ。
UVERworld・TAKUYA∞、ロックバンド初のNFTフォトアート『Another World』発売決定
UVERworldのボーカルTAKUYA∞が、ロックバンドとして初のNFTフォトアート作品『Another World』をリリースすることが決定した。独自のデジタルNFTアートとしてリリースされる『Another World』は、NFTマーケットプレイスであるOpenSea上で発行され、日本時間の6月15日17時から22日21時までオークション形式にて発売される。
6月10日 木曜日
Enjin(エンジン)、ウェルネスアプリ開発のHealth Heroと提携発表
Enjin社は10日、ヘルスエンゲージメントとテレヘルス(遠隔医療)のサービスを展開する、米Health Hero社とのパートナーシップを締結したと発表した。この提携発表と同時に、健康をモニタリングするエンゲージメントプログラムである「Go! By Health Hero」を発表した。このサービスはTelegramなどのコミュニケーション・チャネルにて展開されるという。同プログラムは、Apple Healthなどのメジャーな健康トラッキングデバイスやアプリと連携し、アクティビティやウェルネスに関するデータを収集。そのデータをもとに、トークンに希少性を持たせるための機能を備えた、ユニークな「W(ウェルビーイング)-NFT」を生成するという仕組みだ。ユーザーは、健康トラッキングアプリを通して生成されたW-NFTを、Enjin Marketplace上でエンジンコイン(ENJ)を用いて取引が可能となる。ユーザーが同プログラムを通して活動統計や健康状態のパラメータを入力すればするほど、対応するW-NFTは新たな特徴や異なる機能を獲得し、よりユニークかつ希少性が高くなる。
Coincheck NFT(β版)、 SKE48の「NFTトレカ™」の取扱いを6月16日より開始
コインチェック株式会社が提供するNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」では、アイドルグループ「SKE48」とコラボレーションしたデジタルトレーディングカード「NFTトレカ」の取扱いを2021年6月16日より開始する。また、今回の「NFTトレカ」取扱い開始を記念したスペシャルコラボ企画として、デジタルトレーディングカード「おでかけNFTトレカ」を同日より順次、100枚限定で販売する。
6月11日 金曜日
サザビーズでデジタルアートのクリプトパンクスが史上最高値で落札
大手オークションハウスのサザビーズで10日、デジタルアート作品シリーズであるクリプトパンクス(CryptoPunks)#7523(別名「COVID Alien」)が1180万ドルで落札された。サザビーズによると、クリプトパンクス作品1点の最高落札額となったという。クリプトパンクスは、2021年のNFTブームよりも前に登場したもので、人や猿、ゾンビ、エイリアンなどをピクセルで描いた小さな作品だ。COVID Alienは、マスクをつけたエイリアンが描かれている。
Perfume、初のNFTアート販売 メンバーの振り付けを3Dデータ化
音楽ユニットの「Perfume」は6月11日、メンバーの振り付けを3Dデータ化したデジタルアートのNFTを、NFTアートのオークションサイト「NFT-Experiment」に出品した。開始価格は100MATIC(約1万4700円)。オークションは18日午後9時まで行う。今回販売するのは、2020年のイベントで披露したパフォーマンスの振り付けを基に、各メンバーの特徴的なポーズを3Dデータ化したもの。合意形成アルゴリズムには、保有する暗号資産が多いユーザーがブロックを承認する「プルーフ・オブ・ステーク」(PoS)を採用した。これにより真贋や所有権の証明に必要な電力量が減るため、環境に優しい点が特徴となる。
6月12日 土曜日
DogeコインのモデルのKabosuちゃんNFTが約4億円で落札
Dogeコインのモデルとなった柴犬の画像NFTが、約4億円で落札された。落札者は、エドワード・スノーデンやTorプロジェクトのNFTなどをコレクションしている投資家グループであるPleasrDAOだ。落札価格は、ETH建で1696.9ETHとなっている。今回のオークションは、過去にリンキン・パークのマイクシノダやダンスミュージックユニットDisclosureなどがNFTをリリースしたZORAで開催された。全部で7種類のNFT画像がオークションに出品された。残りの6種類はまだオークション中であり、現在の入札価格は約1.3ETHほどになっている。6月15日頃に終了予定だ。オークション中の6種類はモデルのKabosuちゃんの様々な表情を写した画像NFTだ。
フォロワー約10万人の人気イラストレーター「鬼猫」氏のイラストをNFTStudioにて初のNFT化。6月13日より12作品を販売開始
CryptoGames株式会社は、Twitterフォロワー数約10万いる著名イラストレーター「鬼猫」氏のイラストをNFTプラットフォーム「NFTStudio」上にて、初のNFTを発行する。6月13日20時から、全12作品が200ドルで販売される。「NFTStudio」はイラストレーターやクリエイターが作品をNFTアートとして発行できるNFTプラットフォーム。 高騰するトランザクション手数料(ガス代)の解決策として、Matic Network社が提供するL2ソリューション、polygon(Matic Network)を採用しており、NFTはクレジットカードにて購入を行うことが可能。
6月13日 日曜日
NFTゲームのダッパーラボ、米ドル連動「FUSD」を開発──独自ブロックチェーンで展開
アメリカで人気のNFTゲーム「NBA Top Shot」を手がけるダッパーラボ(Dapper Labs)が、米ドル連動型ステーブルコイン「FUSD」を発表した。同社は金融インフラを提供するPrime Trustと連携して、ステーブルコインのFUSDの開発を進めてきた。FUSDは、Prime Trustが管理する米ドルに1対1で裏付けられ、独自ブロックチェーン「Flow」初の法定通貨に裏付けられたステーブルコインとなるという。主力プロダクトのNBA Top Shotでは現在、USDコインが利用されている。同社CEOのガレゴズロウ氏は、このタイミングでのFUSDの登場は、フロー上でプロダクトを構築しているダッパーラボ以外の企業がユーザーに信頼性の高い支払い手段を提供するためであり、アメリカとカナダで簡単に利用できるようになると述べた。また注目すべき点として同氏は、FUSDは、Flowでの初のERC-20的なトークンでもあり、迅速な開発をサポートするツール「Flow Client Library(FCL)」によって実現したと語った。
タイの証券取引委員会(SEC)が、デジタル資産取引所がNFT、取引所発行の仮想通貨等の取引サービスを禁止とする規制方針を決定したことがわかった。法律は現地時間金曜日に発効された。即時性があるものだが、過去の事例に遡って適用するものではないとしている。取引所は30日以内に規約の改訂やサービスの変更等に対応する必要性がある。SECのRuenvadee Suwanmongkol氏によると、対象となるのは、ミームコイン、ファントークン、NFT、取引所系トークンの4種類。各トークンは、仮想通貨市場の流行に関するもので、これらの規制は、投機的な取引から国民やトレーダーの資金を危険に晒すことを防ぐ、投資家保護の姿勢を示している。