ラブコール
私の母は末期の胃がんでした。
(初めて私のnoteを読んで下さっている方は、マガジン「母の記録」にて、これまでに母と私達家族に起こった出来事を記していますので、よかったらそちらの方も読んでみて下さい。)
2024.1.15
『さが錦が食べたい』と母から電話。
ゆめタウンでさが錦を買って、父は母に会いに行く。
2024.1.16
『くっぞこ(クツゾコ・クチゾコ)が食べたい』と母から電話。魚屋さんに買いに行くけど手に入らず。
父、午後から母に会いに行く。
明日もう一度買いに行って来ると伝えると、母は『もういらん』と一言。また明日来るけん、と言って帰る父に『くっぞこ、やっぱり食べる』と言う。
2024.1.17
『ヤクルト飲みたい』と母から電話。
朝イチで魚屋さんへ。お目当てのくっぞこゲット。早速煮て、骨まで取って冷ましたくっぞこ煮をタッパーに入れて、父は母に会いに行く。途中、頼まれていたヤクルトも購入。
2024.1.18
『洗った洗濯物持って来て』と母から電話。
洗濯物を持って、父は母に会いに行く。
母『〇〇さん(母の兄嫁)が昨日イカ持って来てくれらしたやん、冷蔵庫に入れとるけん。天ぷらにしたらおいしかげな。』
お見舞いの帰りに父は病院の駐車場の車の中で『お母さん、〇〇さんがイカば持って来てやっとらすけんちゅーて急に訳の分からん事ば言うけん、おまえ何ば言ーよっとかってゆーたこったい。お母さん、ちいとおかしなりよる。』
2024.1.19
今朝も母から電話があったと父から電話があり、私も母に電話をかけるも電話に出ない。しばらくすると母から折返し電話があったので、
私『明日、お店休みだから会いに行くね。』
と言うと、
母『わざわざ来んちゃよかよ。』
と言って、電話を切られてしまった。
母は耳が遠いので、自分の要件だけ言うと電話を切ってしまいます。たまに調子が良い時は、何回かやり取りが続くけど、そのウチ何か聞こえづらくなってきたと言って電話を切る事もあり、今日は私が電話をしていたので、とりあえずかけてきてくれたのでしょう。
父が母に会いに行くと、
母『〇〇(私の名前)は?来るって言いよったやん。』
父『来るのは明日ばい。』
母『はぁ?今日やなかったかね。』
(本当は楽しみにしてたみたいです)
pm5:20
私の携帯に、病院から電話がありました。
個室に空きが出るので個室へ移動して、好きな時間に好きなだけ、人数の制限もなく母に会いに行けるようにと看護師長さんから提案をされました。
明日娘さんが病院の方まで来られると聞いたので、その時までにお返事下さい…と、返事を急いでいるようでした。
母にも個室の提案を話したところ、一人は寂しいから四人部屋のままでいいと言ってたみたいで、明日返事をする前に母に話してみます…と言うと『大丈夫ですか?』と急に聞かれ、涙が溢れてきました。
明日、母に会いに行きます。2024.1.19
#母 #胃がん #末期