ヒロ寺平引退に思うこと
関西ラジオ会の重鎮!?
そんな表現があっているのかどうか・・・道上さんやハマジュンなんかと比べるのもちょっと毛色が違いすぎるよなぁとも思う。
FM802の名物DJ。今の若い世代はどうかは知らんけども、FM802から流れてくる音楽が最先端だと思っていた。ポリシーも強くあって、しゃべくりのAM、音楽のFMという中でFMは802の一強だった。それは今も続いているようなのでちょっとうれしさもあり、802を聴いて大人になった世代が今はCOCOLOに流れているっていうのもなんとなくはうれしい。
ヒロ寺平さんは現在COCOLOで朝のワイド番組を担当。
朝のワイドを担当するっていうのはその局の看板であることの証。
体よく802からCOCOLOへ異動させられた感は強いけども、リスナーはそれでうれしかったんじゃないかなぁとも思う。
現状の802、ポリシーが薄くなったような気がする。802っぽさ。
今もジャニーズ、アイドルはかけていないと思うけども、802っぽさが少しなくなってきたかなと。
邦楽の割合も多くなった。
金太郎飴状態の邦楽ロックバンドばかりがひしめき合う状態。
また広告媒体としてのラジオメディアの衰退によって、ある程度はなんでも受けてしまわざるを得なくなった営業体制。CMがガヤガヤしている。スポンサーも・・聴取率やシェアで802を選んでいるだけで、802の持つブランドとの相乗効果を狙ったものは感じられない。そしてそれを802も受け入れている。
そんなところでヒロ寺平引退の報。
802っぽさがなくなってきたことに対する喪失感みたいなものが引き金になったんじゃないかなとも思ったりもしている。
生き残りは難しい。
ABCだっていまだに道上さんが朝のワイドをやっているわけで、Radicoとかタイムフリーとかシェアラジオとかいろいろと新しい試みもあるけども、なかなか変わらないラジオ。変わる必要もなかったのかなとも思う。聴覚のみで楽しむのがラジオの良さだと思っている。
FM局はDJと呼ぶけども、パーソナリティっていうのは個人と個人のメディアを象徴する言葉だとも思っている。
なかなか収益構造っていう点において難しいとは思う。変わりつつも大事なところは変わらない。ラジオならではの良さが残っていくことを願います。
ヒロさんの引退。何か大きなものを失うような気はする。