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泣ける寿司 金沢の小松弥助
小松弥助って
金沢に行ってきました。
目的は観光ではなく、小松弥助に行くこと。
小松弥助は東の次郎、西の弥助と言われた寿司の名店。2015年11月に初めて訪れた時は、予約後に閉店が決まっていて、すごいプラチナチケットを手に入れたと思って金沢まで向かったものでした。
そんな伝説の寿司屋が2017年から金沢の駅前に復活。
石川県金沢市本町2-17-21 金沢茶屋別館 1F
もちろん完全予約制で、紹介のみと予約は困難を極めます。11時半から3回転の昼のみの営業。そして水、木はお休みです。
森田さんについて
弥助のハイライトは何と言っても大将、森田一夫(モリタカズオ)さん。おんとし88歳です。15歳から寿司の世界に入り、東京では11年ほど銀座の久兵衛で働いていたこともあるそうです。小松弥助は、名店、現在のレジェンドとして超有名店になりました。ところが、忙し過ぎて、自分の寿司を握れなくなったと2015年に惜しまれつつも閉店。たしかに、2015年に訪れた際は、予約時間を過ぎてもお客さんが全然帰らず、大将は席も外さず、すべてご自分で握ってらっしゃいました。
でも、「おいしい?」とお客さん1人1人にお声掛けする姿、手渡しする姿に感動。いつか絶対また来たいと思ったのでした。
泣ける寿司体験再び
2017年に場所を改め再オープンしたと聞いたのですが、紹介制とのことで、なかなか行く機会に恵まれず。今回、2015年に一緒に行った、お友達が行くことになったと聞き、次の予約を頼んだところ、
なんと5年ぶりに行けることになったのです!
金曜日、会社はもちろん休んで、14時半の予約を目指し、新幹線で金沢駅を目指しました。
金沢茶屋につくと、なぜか友達が連れて行ってくれたのは
男湯、女湯の前
入口を間違えたようです。(苦笑)。ちょっとわかりにくい奥まったところにありますが、それも期待感を高めます。
待合につくと、すでに何組か待っているようでした。前の組が少し押しているようでしたが、みんな心なしか待っている顔も嬉しそう。
ようやく予約の名前を呼ばれて、案内された席は、なんと
大将の目の前!!
森田さんを見ているだけで、拝みたくなるような神々しさ。
まずは、ビールを頼むと、ビールに合うとのことで蒸しアワビをだしていただきました。温まります。
お酒に合わせておつまみ食べますか?とのことで、「はい。もちろん、いただきます」
あらと甘えびとイカのお造りです。あらってあまり東京では食べたことがありませんが、うまみのある白身魚でした。甘えびはとても甘く、イカはねっとりしていて、ゴマがいい風味です。
我々がつまみを食べている間も森田さんは、ひとりひとりに微笑みながらお寿司を握っています。
まずは小松弥助といったらこれ!漬けマグロのにぎり。細かい包丁技が際立ち、口に吸いつくような不思議な感覚。前回大感動した漬けを食べて、最初の涙がでてきます。
お次はイカ。イカをうすーく紙のようにさばくお姿に、また感動。。。
それを細かく刻んで、握っていただき、またもやゴマをアクセントに。森田さんが直接、手に乗せてくださいます。もう顔が緩んでしまいます。泣いたり、笑ったりとすでに訳がわからなくなっています。
あー。このままずーとイカが口にのこっていてほしい。
炙りトロきました。もったいないけど、すぐに食べたい。口の中でとろけてしまうのが、惜しい!
感動的においしかったのは、鰻きゅう。鰻を焼く香ばしい香りにすでにやられていたのですが、その熱々を森田さんは素手でひょいっととって巻物にして、手渡してくださいます。
「熱いよ」というお声がまたやさしくて、涙。
一通り握っていただいた後は、追加で握っていただくことができます。
もちろん世界一のネギトロ巻きは忘れてはいけないのですが、
となりの友達が頼んでいた穴子がとてもおいしそうで、蒸して、塩と柚子だけかけたものというシンプルさにひかれ、
追加の追加を頼んでしまいました。
ふわふわっで、本当においしかった。森田さんがお勧めといっていたのが、わかりました。
大将が本当にお寿司が好きで、お客さんの喜ぶ顔がみたいというお気持ちが伝わってきて、その思いが寿司に移り、光となり、その光を手渡しされて、みんなが笑顔になる。
そんな姿を見ているだけでなぜか泣けてくる。。。
前回はすべて大将が握って、仕事もされていたように思えたのですが、今回は若い方やお弟子さん、時間がくると大将は休まれて、二番手の方が代わりに握るなど、チームワークもすばらしく、オーガナイズされていました。
あまりに感動したので、また次の予約もとらせていただきました!
次はまた3ヶ月後!楽しみです!
飲んだお酒
石川県の加賀鳶 福光屋 純米大吟醸 米:山田錦 キレとうまみの絶妙なバランス。
白山 萬歳楽 純米大吟醸 米:山田錦 華やかな香り。
弥次喜多
弥助にはおみやげ用に弥次喜多というおむすびのようなお寿司があります。
実は前回は、時間を大幅にオーバーし、新幹線に乗り遅れそうで焦ってタクシーに忘れるという失態を犯し、今回はおなか一杯食べ過ぎて、夜の予約も入っていたので、断念し、実は食べたことがないのです。。。
実力者の友達がお夜食用に頼んでいました。実力つけて、私も次回こそは食べてみたい。。。
*写真は”実力者の友達 jjpand_"が撮ってくれました。