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〝思い〟を手放さない

こんにちは。
大型連休を前に仕入れのスケジュールを間違えた店、Bitteです。

思いっきりマヌケです。

笑ってやってください。

今日のお題は、いつになく強さを感じますけど、いつものようにダラダラ書いてます。

最後まで笑いながら読んで頂けたらと思います。

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突然ですが、当店は昨日を以てパンメニューを終了しました。

いゃ、これはまったく突然などではありません。
既に、昨年8月には「パンやめた宣言」しています。
ですが、何となくダラダラ引き摺って来ました。

でも、これでライ麦パンだとか、ハードブレッドだとか、み〜んなおしまい!

これからは「この発酵器、使えねぇなぁ〜」なんて、借りた機材に文句を言うこともなくなります。

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するとですね、これからは時間配分とか温度とか、オーブン1台で菓子とパンの並行製造の多忙から解放されます。

「多忙」って一語で書いてしまうと、とても哀しいですね。
神経をすり減らし、商品の安定性へ気遣い、時間と完成度がせめぎ合う。
多忙の背後には、結構な気苦労があったりします。

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私は、もともと菓子屋です。
一時期、パンと菓子を並行する経験があったので、その大変さを知っていました。
その大変さと裏腹に商品の完成度はと言うと、自信が持てなかった。

私の個性として〝不器用〟という要因もあり、何方どっち付かずを緊緊ひしひしと感じました。

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しかし、このBitteを立ち上げて間もなく知り合った士業の一言で、パン焼きを再開することになりました。
しかも製パンでは手がかかり、難易度の高いライ麦パンを焼くことに!

それには話題性があったのでしょう。
テレビ局に取り上げて貰うことも多々ありました。
しかし地域性を無視した行動ゆえ、単に奇をてらうに終始しました。

士業と言えども、他人の提案に安易に従ってはのってははならない。
自分の頭で考えること。
「己の知恵で行う」を学びました。

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菓子とパンて似て非なるものなんですね。
「隣の庭」に見えますけど、菓子を求める方とパンを求める方では、まったく客層が違うんですよ。
よ〜く考えたら、日常品と嗜好品ですからね。
あっ!ライ麦パンは、パンと言っても嗜好品の部類ですけどね。

ナゼに最初から、これに気づかなかったんだろぅ…。

いろんな意味で、いゃ〜大変〝だった〟なぁ!
(既に過去形表現!)

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そしてこれから、当店を菓子屋へ正常化させるとですね、
〝普通〟の人間は…私が最もこの〝普通〟に当てはまるんですけど…残念なことにダラッダラと水が下方へ流れ落ちるように、楽な方へ楽な方へ行くんですね。

しかし!
そうなりたくて、こうしたのではありません。

ひとえに、気持ちに余裕ゆとりの持てる自分になりたい。

心の余裕ゆとりから生まれる商品は、多忙から生まれるそれとは絶対に違う。

そう!
それに気づいたんです。

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常にパンと菓子の二本立てで思考していた頃、私の脳内はパンパンでした。
えっ?コレはパンのパンパンじゃありませんよ!
脳内沸騰状態のパンパンですからね。

もう、いっぱいいっぱいの状況がレシピに表れていました。

そういう時ほど、もっと楽な方法はないだろうか?とか、結構ずるい…。

レシピ帳を見直していた時、こんなふうに自分を楽にさせる思考が働いていることに気づいたのです。

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これからはパン焼きをしないことで生まれた余裕ゆとりを、
良いもの商品作りに繋げて行くこと。

これが私の思い。

やっと掴んだ〝思い〟を安易に手放さない。

これこそが、私の思い。

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今日は afro_na_ka_chanさんより、
強い意志で力強く握りしめた手の画をお借りしました。
ありがとうございました。

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