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オリジナリティとクオリティの違い
オリジナル曲を携えて音楽活動をしていると、ときに以下のような錯覚をしてしまいがち。
・オリジナリティがある=クオリティが高い
・クオリティが高い=オリジナリティがある
危ない危ない。オリジナリティとクオリティをすみ分けて理解しておかないと、求めた結果が得られないときが。
例えば、「オリジナリティを出したいから、クオリティを上げる」「クオリティを上げたいから、オリジナリティを求める」みたいなパターン。
オリジナリティがなくてもクオリティが高い、具体例を挙げましょう。
SeriannaのRevelations。リフ、音質、そして曲。水準は高いです。
でも、(メタルコア好きならお気づきの通り)オリジナリティはありません。もはや聴き比べるまでもないですが、明らかにAugust Burns Redが元ネタ。
そういうスタンスも含めて僕はSeriannnaも好きですがw
逆にクオリティが低くてもオリジナリティがある例は……、
僕は高校生の頃、ギターの歪みをベース用マルチエフェクターで作っていました。しかも、(今考えるとありえないが)ベースアンプに繋いでた。
強いて言えば、音の出し方に「オリジナリティ」はあったかもしれませんが、どう考えてもクオリティは高くなかった。
そんなこんなで、オリジナリティとクオリティは「イコール」ではないわけです。
「オリジナリティを出したい!」ときの正解は、必ずしも「クオリティを上げる選択肢」とは限らない。
「クオリティを上げたい!」ときの正解は、必ずしも「オリジナリティのある選択肢」とは限らない。
音楽やバンド活動は、複数の選択肢から選ばないといけない場面があります。作曲はもちろん、ギターの音作り、セットリスト決め、デザイン決めなどなど。
目的は「オリジナリティ」なのか「クオリティ」なのか。「オリジナリティとはなんぞや?」のもっと前段階。そもそも自分達が追求してるのは本当にオリジナリティか。クオリティじゃないのか。逆もしかり。
僕自身陥ってしまうことがあるからこそ、今こうして書いています。
うーむ、抽象度の高い内容になってしまいました。
でも、僕が今コラムで優先しているのはオリジナリティでもクオリティでもなく、クォンティティ(quantity/量)なので。
いや決してオリジナリティとクオリティをないがしろにしているわけではなくて。
まずは書いてみないと。書き続けてみないと。オリジナリティもクオリティも、作らないことには存在しない。
というわけでまだまだ毎日更新続けます。それではまた明日!