テキストプレースホルダ

スタジオ練習で時間を無駄にしない方法

結論:曲間の練習をする
以上です。

曲間の確認を行うことで、ライブ中の「いつ曲が始まるのか」「いつ曲を始めればいいのか」といった迷いから解放されます。

また、曲を単発で合わせる練習では気づけない「流れの不自然さ」に気づけます。流れの尺を共有をすることで「水飲んでたらカウント始まってイントロに入り損ねた」みたいな、チグハグ感を排除できます。

※バンドの世界観によっては、曲間を決めない方が良いこともあります。あくまでも「自分のやり方の紹介」です。選択肢の1つとしてご理解ください。


「曲間」もライブ

ライブは「曲」と「曲間」で成立しています。だからこそ曲の始め方や終わり方、間の流れ(つなぎ方)を確認する必要があります。

曲を合わせるためだけにスタジオに入るのではなく、セットリストの流れを決めるのに時間を使う。その「流れを確認するために」曲を通す。

これは、自分がHer Name In BloodやCrystal Lakeのサポートをやらせてもらっていたときに学んだことです。

※2バンドとも"自分がいた期間"の話です。
"現在"をもとにした内容ではありません。

「曲間の確認に時間を使う」のは、当時(約5年前)の自分にとって、かなりの衝撃でした。それまで自分のバンドでは、なんとなく曲を合わせるためにスタジオに入り、曲間にこだわったことがなかったから。

「曲間もライブ」という意識がなかったのです。

衝撃を受けてからは、曲間の大切さを持ち帰り、今にいたるまで実践しています。

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📸HNIBサポート時の写真(2014年)


ポイントごとの具体例

曲間のポイントを3つ
①曲の始まり
②曲の終わり
③曲のつなぎ
に分け、SBTWで意識している注意点と具体例を添えて説明します。

▼備考:SBTWの曲の始め方は、大体以下2パターン
・ドラムカウント/フィル
・イントロのシーケンスを流す
※同期/イヤモニは不使用です。


①曲の始まり

・カウントの出し方
カウントを始めるタイミングはドラムに任せるのか、何か確認(アイコンタクトや合図)を入れてからカウントするのか。

・アイコンタクト
「誰と誰がアイコンタクトをとれば進行して良いか」を決める

例:Drift Apart
ドラムと上手ギターがアイコンタクトをとれれば、カウントを始めてOK。
▼参考映像(1:25~)

・合図
「ボーカルが手を上げたら」や
「特定の言葉(キーワード)を言ったら」
など、カウントのきっかけとなる合図を決める。

※⇧映像の(26:20~)、曲名コールを合図にドラムフィル

この合図はドラムだけでなく、他のメンバーにとっても進行の目印として機能します。


②曲の終わり

・フェードアウト終わり
どの程度伸ばすのか。音を止めるときはボリュームを絞るのか、グリスで終わるのか。その際ドラムはどうするのか。

・白玉(ジャーン)を入れる
ドラムフィルを挟んで入れるのか、もしくは全体休符で(無音ブレイク的に)入れるのか。

白玉は
・一発なのか
・連発するのか
なども決めます。

・音切り(止め)終わり
止めて終わる場合はこのまま③へ


③曲のつなぎ

すぐカウントに入る(シーケンスを流す)のか、
間を空けるのか。

・カウントに入る場合
合図を決める(①)。

・間を空ける場合
尺を決める(水一口飲む程度なのか、MCを入れるのか)。

⇒MCを入れるなら、どの程度の尺で、次の曲へは何を合図(特定の言葉や動作)にして進むのか。

ここの尺が共有できていれば、チューニンングや水を飲むといった行為を安心して行えます。

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🌠ワンポイント

バンド練習は個人練習の時間ではないので、1人ではできないことをやった方が良いです。

スタジオで曲間の確認に時間を使えるのは、「曲の練習は各個人でやってるよね」というメンバー間の大きな信頼があるからこそ。

当然ですが「曲の練習はしなくてOK」って話ではありません。初披露の曲や久しぶりにやる曲があれば、もちろん"曲"を合わせます。

ただしそのときも、流れを含めて練習すると、より有意義に時間を使えます。実際のライブでは、お客さんへ曲だけをプレイするのではなくて、「曲間」も見てもらうわけですからね。

「そういえば意識してなかったな~」という方は、
「曲間」に気を配ってみてはいかがでしょうか。



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